立ち消え
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(219.102.247.85(トーク)による第278720版を取り消し 普通に辞書に載っており、起原は正規にまで遡る.俗語とは言い難い) |
|||
22行: | 22行: | ||
*対象を取る能力ではあるものの、立ち消えはしない(対象が不正になっても解決される)という例が存在する。 | *対象を取る能力ではあるものの、立ち消えはしない(対象が不正になっても解決される)という例が存在する。 | ||
**現在これに該当するのは[[金粉のドレイク/Gilded Drake]]の[[ETB]]能力のみである。[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を[[交換する]]という効果の都合上、解決時に全ての対象が不正になっていてもこの能力は立ち消えしないようにする必要があった(詳細は[[金粉のドレイク/Gilded Drake]]の項目を参照)。 | **現在これに該当するのは[[金粉のドレイク/Gilded Drake]]の[[ETB]]能力のみである。[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を[[交換する]]という効果の都合上、解決時に全ての対象が不正になっていてもこの能力は立ち消えしないようにする必要があった(詳細は[[金粉のドレイク/Gilded Drake]]の項目を参照)。 | ||
− | **[[樹根スリヴァー/Root Sliver]] | + | **[[樹根スリヴァー/Root Sliver]]も一時期これに該当していた。これは当時の「すべての対象が不正になった呪文は打ち消される」というルールならびに、部族(現在の[[同族]])・呪文の登場によって生じたもので、本来想定された挙動ではなかった。2008年1月18日の[[オラクル]]更新により解消された。 |
*第6版でのルール改訂からドミナリアでのルール改訂までは、[[打ち消されない]]という能力を持っている[[カード]]のうち、対象を取るものは「呪文や能力によって打ち消されない」と記述されていた。 | *第6版でのルール改訂からドミナリアでのルール改訂までは、[[打ち消されない]]という能力を持っている[[カード]]のうち、対象を取るものは「呪文や能力によって打ち消されない」と記述されていた。 | ||
**ドミナリアでのルール変更以後は、これらの例に該当する場合でも「打ち消されない」と記述され簡素化された(過去のカードもオラクルが変更されている)。 | **ドミナリアでのルール変更以後は、これらの例に該当する場合でも「打ち消されない」と記述され簡素化された(過去のカードもオラクルが変更されている)。 |
2024年6月14日 (金) 07:57時点における最新版
立ち消え(fizzle)、もしくは立ち消えするとは、「対象をとっている呪文や能力は、解決時に全ての対象が不正な対象になっていた場合、その呪文や能力は解決されない」というルールを示す俗語。
英語「fizzle」の読みから「フィズる」とも表現される。
目次 |
[編集] 解説
呪文や能力の対象の一部が不適正になっていた場合、その不適正な対象に対する処理のみが無視される(マジックの黄金律)。しかし呪文や能力の対象の全部が不適正になっていた場合、それは解決されず、一切の効果をなさなくなる。呪文ならばスタックから墓地に置かれ、能力ならばスタックから消滅する。
[編集] ルールの変遷
第5版までのルールでは、対象をとっている呪文や能力は、解決時に全ての対象が不正になっていた場合、それは解決されることなく消滅する(なにもしない)ことになっていた。この時のルールでは連鎖に組み込まれる前でしか打ち消されるタイミングが存在しないことになっていたため、打ち消しではなく消滅での処理となっていた。
第6版でルールが変わった際に「立ち消え」は廃語となり、ルール上は正式な表現ではなくなった。また呪文や能力の対象の全てが不適正になっていた場合、それはルールにより打ち消されるというルールに変更された。
ドミナリアでの総合ルール変更により、第5版と同じように打ち消すのではなく単に解決されないルールに変更された[1]。
- これらのルール上の違いは「打ち消される」かどうかという点にある。影響を受けた具体例としてはムルタニの存在/Multani's Presenceがあり、各ルール変更の前後でカードを引けるかどうかが変化している。
[編集] その他
- 第5版のルールブックでは、灰は灰に/Ashes to Ashesがこのルールの説明に引用されている。対象になったクリーチャーについて、片方が不正な対象になった場合と2体ともの場合での挙動の違いを解説していた。
- 前述の通り正式なルール用語では無くなったが、不正な対象のルールを一言で表せるため広く使われており、かつては総合ルールの用語集にも俗語として記載されていた。公式もリリース・ノートなどのルール的な書面以外では、これを使うことを認めている[1]。
- 対象を取る能力ではあるものの、立ち消えはしない(対象が不正になっても解決される)という例が存在する。
- 現在これに該当するのは金粉のドレイク/Gilded DrakeのETB能力のみである。コントロールを交換するという効果の都合上、解決時に全ての対象が不正になっていてもこの能力は立ち消えしないようにする必要があった(詳細は金粉のドレイク/Gilded Drakeの項目を参照)。
- 樹根スリヴァー/Root Sliverも一時期これに該当していた。これは当時の「すべての対象が不正になった呪文は打ち消される」というルールならびに、部族(現在の同族)・呪文の登場によって生じたもので、本来想定された挙動ではなかった。2008年1月18日のオラクル更新により解消された。
- 第6版でのルール改訂からドミナリアでのルール改訂までは、打ち消されないという能力を持っているカードのうち、対象を取るものは「呪文や能力によって打ち消されない」と記述されていた。
- ドミナリアでのルール変更以後は、これらの例に該当する場合でも「打ち消されない」と記述され簡素化された(過去のカードもオラクルが変更されている)。
- 上記の金粉のドレイクについては、ドミナリアでのルール変更以前は「呪文や能力以外によっては打ち消されない」というオラクルが定められていた。
[編集] 参考
- ↑ 1.0 1.1 Dominaria Update Bulletin(News 2018年4月13日)
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 608 呪文や能力の解決
- 608.2 解決されるオブジェクトがインスタント・呪文やソーサリー・呪文や能力である場合、その解決はいくつかの手順に分かれる。rule 608.2a と rule 608.2b で記された手順を先に踏み、その後で rule 608.2c から rule 608.2k で記された手順を適切な順で行う。その後、最後に rule 608.2m と rule 608.2n に記された手順を行う。
- 608.2b 呪文や能力が対象を取る場合、その対象がこの時点でも適正かどうかを確認する。対象となったときにあった領域に存在しなくなっている対象は、適正ではない。たとえば、その特性が変わっていたり、効果によって呪文の文章が変わっていたりするなど、ゲームの状況の変化によって適正でなくなっていることもある。能力の発生源が元あった領域から移動していた場合、この手順において最後の情報が用いられる。すべての対象が、すべての対象群において、不適正になっていた場合、その呪文や能力は解決されない。それはスタックから取り除かれ、呪文であればオーナーの墓地に置かれる。そうでなければ、その呪文や能力は通常通り解決される。不適正な対象が存在する場合、それらはその呪文の効果のうちでその対象が不適正である部分には影響されない。効果のうち、それらの対象が不適正でない部分には影響されうる。呪文や能力がゲームのルールを変更する継続的効果を作る場合(rule 613.11 参照)、その効果は不適正な対象には適用されない。効果の一部が不正な対象についての情報を必要とする場合、その情報を決定することは失敗し、その情報を必要とする部分の効果は発生しない。
- 608.2 解決されるオブジェクトがインスタント・呪文やソーサリー・呪文や能力である場合、その解決はいくつかの手順に分かれる。rule 608.2a と rule 608.2b で記された手順を先に踏み、その後で rule 608.2c から rule 608.2k で記された手順を適切な順で行う。その後、最後に rule 608.2m と rule 608.2n に記された手順を行う。
- 608 呪文や能力の解決