精神的つまづき/Mental Misstep
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ファイレクシア・マナであることが重要であり、ピッチスペルと同様にフルタップ状態や相手の先攻1ターン目などでも対戦相手の妨害が可能となる。2点のライフの出費は小さくないが、放置するとそれ以上のダメージにつながるカードを無効化できれば安い物である。
速攻系ビートダウンデッキはもちろん、コントロール系のデッキでも定業/Preordainや稲妻/Lightning Boltなど対象には事欠かない。また精神的つまづきも1マナなので、相手の精神的つまづきを打ち消すために使われることも少なくない。1マナの呪文が多用されるエターナルでは腐ることがほとんどなく非常に強力。青いデッキでなくとも採用を検討できる。
ヴィンテージにおいては、Ancestral Recallを始めとする1マナの強力な呪文がひしめいている環境であるためよく利用され、メインデッキから投入されることも多い。このカードの存在を意識して「対エンチャント用サイドボードとして1マナの摩耗+損耗/Wear+Tearではなく、2マナの解呪/Disenchantを入れることにより、このカードを腐らせられる」といった構築がされることもある。
- 特定マナ・コストの呪文を打ち消す先輩として呪文嵌め/Spell Snareが存在し、そちらは2マナの呪文を打ち消す。どちらも1マナだが、基本的に点数で見たマナ・コストが大きいほど強力になるため、そちらと見劣りしないようファイレクシア・マナによって調整を図ったのだろうか。しかし後述の禁止指定を見るにやりすぎてしまったようだ。
- 対象にできる条件が厳しいぶん誤った指図/Misdirectionで対処されないのもエターナル環境での強み。
- 誤った指図(に限らず対象を変更する効果)で、「対象を精神的つまづき自身にして打ち消す」ことはできない。(CR:115.5)
その高い汎用性と、ビートダウンへの圧力の高さから、モダンでは公式フォーマット化と同時に禁止カードに指定された。2011年9月20日告知・2011年10月1日発効の改定によりエクステンデッドとレガシーでも禁止カードに指定された[1][2]。青でないデッキでもコンボの妨害ができるようにするために作られたこのカードは、実際は青いデッキで意志の力/Force of Will温存のために使われるという、本末転倒な結果を招いてしまった[3]。
開発秘話
デベロップ段階の初期では、魔力の乱れ/Force Spikeと同じ効果の不確定カウンターであった。あまりにひどいこの効果に対して、Mark Rosewaterやデベロッパー達がAaron Forsytheを説得した結果、効果を変更することになった。[4]
脚注
- ↑ 2011年9月制限禁止カード告知(Feature 2011年9月20日)
- ↑ 2011年9月制限禁止カード変更点について(Feature 2011年9月20日)
- ↑ レガシーと《精神的つまづき》(黒田正城の「エターナルへの招待」2011年10月26日)
- ↑ Cards Up My Sleeve/私の愛したカードたち(WebArchive)([[Making Magic 2011年5月13日)
参考
- 条件付きカウンターカード
- カード個別評価:新たなるファイレクシア / ファイレクシア陣営 - アンコモン