キイェルドーの背信者、ヴァーチャイルド/Varchild, Betrayer of Kjeldor
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
キイェルドーの背信者、ヴァーチャイルドがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはその点数に等しい数の赤の1/1の生存者(Survivor)クリーチャー・トークンを生成する。
対戦相手がコントロールしている生存者は、それらではブロックできず、それらではあなたやあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃できない。
キイェルドーの背信者、ヴァーチャイルドが戦場を離れたとき、生存者すべてのコントロールを得る。
対戦相手に戦闘ダメージを与えるたびに、潜在的な味方となるトークンを対戦相手の戦場に残してくる伝説のクリーチャー。
トークンを与えてしまうのはとんでもないデメリットに見えるが、ヴァーチャイルドが戦場にいる限りは攻撃もブロックもできない無害な存在で、ヴァーチャイルドが戦場を離れると一転して味方になってくれる。この性質がいわば変則的な除去耐性となり、攻撃が通れば通るほどこれを戦場からはがすことが困難になる。速攻などは持っていないので動き出す前に止められることは珍しくないだろうが、一度ねじこんでしまえば全体除去で生存者トークンもろとも吹き飛ばすなど大振りな対処を要求できる。
統率者戦などの無差別戦では、生存者が攻撃できないのがヴァーチャイルドのコントローラーに対してだけというのがポイントで、これで方々にちょっかいを出しておくことで敵同士の殴り合いを促進できる。対戦相手からしてみれば、生存者はどのみちブロックに参加できないし、生き残らせておいてもいずれコントロールをごっそり奪われるだけなので、温存しておく必要性がないのである。
ただし、与えているのは腐ってもクリーチャー・トークンであり、対戦相手のデッキによってはうまく活用されかねない。サクり台などでうまくアドバンテージに変換されてしまいそうなら、これで殴るのは控えておこう。
- 生存者の「ブロックできず、ヴァーチャイルドのコントローラーへ攻撃できない」制約は、ヴァーチャイルド自身の能力によるものである。ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutationや月への封印/Imprisoned in the Moonなどでこのカードが戦場を離れることなく能力のみを失った場合、それらはブロックもできるしどのプレイヤーへの攻撃にも参加できる。
- ここで参照している「生存者」はカード名ではなくクリーチャー・タイプであるため、トークンに限らず、多相クリーチャーなども影響を受ける。
- 生存者トークンを扱う2枚目のカード。1枚目はヴァーチャイルドの名を冠するVarchild's War-Riders。
- カード名は読点を除き18文字。登場時点ではエフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efravaやプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalkerを抜き日本語版で最も長いカード名だった。日本語版の読みでも登場時点で2位タイである。
- のちにモダンホライゾン2にてアスモラノマルディカダイスティナカルダカール/Asmoranomardicadaistinaculdacarが登場したことでこの最長記録は破られた。現在は文字数の長さでは2位、読みの長さでは3位タイである。(→各種カードランキング)
ストーリー
ヴァーチャイルド/Varchildはキイェルドー/Kjeldorの人間女性。詳細はヴァーチャイルド/Varchild参照。