フラックス/The Flux
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エンチャント — 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンター1個を加える。VIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。これはそれに4点のダメージを与える。
II,III,IV,V ― あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。このターン、そのカードをプレイしてもよい。
VI ― (赤)6点を加える。
新シリーズ13の6連作、フラックス:The Fluxと呼ばれる一連のシリーズ全体を表現した英雄譚。
- Ⅰ-
- クリーチャーに4点のダメージ。対コストの火力効率を考えるとかなり悪い部類で、溶岩コイル/Lava Coilにも追放効果がない分劣っている。とはいえⅡ~Ⅴ章で獲得できるアドバンテージのおまけと考えれば及第点。繰り返し使える除去とアドバンテージ源として明滅効果を使うこも検討したい。
- Ⅱ~Ⅴ-
- 4ターンに亘る衝動的ドロー。マナコスト帯も同じであるため、ヴァンスの爆破砲/Vance's Blasting Cannonsやファイレクシアの幻視/Visions of Phyrexiaが比較対象になるが、英雄譚であるため増殖などでカウンターを増やせば1ターンに複数回能力を使うことができる点は独自性がある。とはいえ英雄譚の宿命として、対戦相手が3人を前提とする統率者戦ではよほど強力でないと遅さが課題となる。効果も4ターン限定のため、これを目当てにするくらいならコストが増えても、単体の爆発力で勝るわかれ道/The Parting of the Waysを採りたい。
- Ⅵ-
- 6点もの赤マナ生成、6話のクライマックスで劇的なことが起こることを表している。
- しかしこの英雄譚はマナが欲しいのはⅡ~Ⅴで大きな呪文が追放されたときであり、ちぐはぐ感が否めない。一応この呪文が置けているということは10マナ以上は6章で確保しているため、事前に何らかの大型呪文をサーチしておく必要がある。
13代目ドクター/The Thirteenth Doctorとシナジーが考えられたⅡ~Ⅴ章の使い方がメインになるが、4点のダメージと継続的な衝動ドローで言えば反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceのほうが優秀であり、歴史的シナジーも問題なく満たせているため、この英雄譚を使う意味はやや薄いといえる。ただ、統率者戦に限っていえばシングルトン環境で衝動的ドローをなるべく入れたい場合には、候補に挙がるだろう。
Ⅰ章の効果は宇宙を根底から破壊し宇宙船はおろか、惑星までも飲み込んだフラックスを冠してる割には割と小規模な爆発である感は否めない。
ストーリー
新型コロナウィルスの世界的流行よるスケジュールの難航から、今まで通りの製作が困難となり、6話の連作で一つのストーリーを作ることになった。 新シリーズのシーズンは1年間の放送で十数話のレギュラー放送と3話程度のスペシャル放送で構成されることが多いが、2021年の放送はこの6話のレギュラー放送と、正月放送のスペシャルが1本のみだった。
フラックスという宇宙を根底から破壊する現象を起点に、ソンターラン、嘆きの天使/Weeping Angel、マスターの再登場、新規登場ではルパリ族のカニバリスタ、スウォームとアズール(Ⅰ章の横のスケルトンのようなキャラクター)、コンパニオンはダン・ルイス/Dan Lewisが新たに加わった。 タイムロードの起源や新たな組織、ディヴィジョンの存在が明らかになる一方で、既存のUNITや長官のケイト・スチュワート/Kate Stewartも再登場する。
ドクターフー的スペースオペラともいうべき内容で、3つのストーリーを主軸に、目まぐるしく時代や宇宙を行き来するのみならず、ドクターの過去にも焦点が当てられているため、新シリーズの総括的な位置づけになっている。 批評家や視聴者の反応は賛否両論で、物語のスケールを歓迎する一方、この内容を詰め込むのは無理があるとの声もあり、特に後半のストーリーを片付けるためにドクターを3体同時に存在させたことは「斬新な表現」なのか「強引」なのかで意見が分かれている。
- 該当ストーリー
- 「ハロウィーンの黙示録」(原題:"The Halloween Apocalypse")
- 「ソンターラン現る」(原題:"War of the Sontarans")
- 「ポストフラックス」(原題:"Once, Upon Time")
- 「天使たちの村」(原題:"Village of the Angels"
- 「宇宙の終わり」(原題:"Survivors of the Flux")
- 「征服者(原題;"The Vanquishers")