残酷な根本原理/Cruel Ultimatum
提供:MTG Wiki
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、カードを3枚捨て、その後5点のライフを失う。あなたはあなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚あなたの手札に戻し、カードを3枚引き、その後5点のライフを得る。
各断片に存在する根本原理サイクルの1枚。グリクシスの根本原理はクリーチャー・手札・ライフを対戦相手から奪い取る。
対戦相手に与える効果は生け贄強制+3枚ディスカード+5点ライフロス。これが唱えられる頃には、対戦相手も相応の数のクリーチャーをコントロールしているだろうし、手札が3枚も残っていることは少ない。それでも手札を空にできるなら、ゲーム終盤の決め手になり得る。ライフロスは言うまでもない。
自分に与える効果は墓地からのクリーチャー回収+3枚ドロー+5点ゲイン。特に3枚ドローは強力で、クリーチャー回収も合わせると手札が一気に3枚増える。
フルに活用したとすると、残酷な布告/Cruel Edict+遁走/Fugue+糧秣強奪/Stolen Grain+死者再生/Raise Dead+集中/Concentrate。なんと(10)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(青)(青)、18マナ分で割安である。
割安とはいえ、たやすく支払えるコストではないが、クイックントーストでは2~3枚採用されることも多く、5色残酷コントロール(Cruel Control)の呼称の元になっている。また、ナックラヴィー/Nucklaveeで使いまわすギミックを仕込まれることもある。
基本的にはコントロールデッキや中速ビートダウンに対して有効なカードであり、数で押してくるタイプウィニーに対しては実質上「1体除去+5点回復」程度の効果しか見込めないことも多く、サイドアウトされることも多い。
- ルール文章が長い上に影響を与える領域も多いが、対象は対戦相手1人のみである。対象不適正になると自分が受ける効果もなくなってしまうので注意。
- テキストに書かれている順に実行するため、対戦相手が自分のクリーチャーのコントロールを得ていてそれを生け贄に捧げた場合、それを墓地から回収することもできる。
- 解決開始時に対戦相手のライフが5以下で自分のライブラリーが2枚以下の場合、解決後に双方が敗北条件を満たしているため引き分けとなる。
- イラストには部屋の端ですくむデーモンとニコル・ボーラス/Nicol Bolasの影が描かれている。
- 他の根本原理には、対応するプレインズウォーカーが描かれ、その思想や内心がフレイバー・テキストに記されているが、このカードのボーラスは影のみ、フレイバーもその強大さを暗喩するだけのものとなっており、彼が他のプレインズウォーカーとは別格である事を表している。(アラーラの断片時点ではプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスが未収録のためでもあると思われる。)
関連カード
サイクル
アラーラの断片の根本原理サイクル。各断片/Shardに対応した弧3色のソーサリーで、マナ・コストは(M)(M)(N)(N)(N)(O)(O)。稀少度はレア。
- 朗々たる根本原理/Clarion Ultimatum(緑白青)
- 輝く根本原理/Brilliant Ultimatum(白青黒)
- 残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(青黒赤)
- 暴力的な根本原理/Violent Ultimatum(黒赤緑)
- タイタンの根本原理/Titanic Ultimatum(赤緑白)