山分けカード

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山分けカード/Divvy Cardは、インベイジョンに登場した、いくつかのカードを2つに分け、それぞれの組に別々の効果を与えるカードの総称。さらに、時のらせんでこれらと同種カードが真実か詐話か/Truth or Taleの1枚だけ登場している。


Do or Die / 行動か死か (1)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。あなたは、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを、2つの束に分ける。そのプレイヤーが選んだ1つの束のクリーチャーをすべて破壊する。それらは再生できない。


山分けカードの殆どは「分けるのは自分で、選ぶのは対戦相手」となっており、最終的な選択権が相手にあるカードは見た目よりも弱く、栄光か死か/Death or Gloryたわむか折れるか/Bend or Breakなどの効果そのものが強力なものを除いて、あまり使われないまま終わってしまった。(#相手に選択権のあるカードは弱いことについても参照)

  • 嘘か真か/Fact or Fictionだけは「分けるのは対戦相手で、選ぶのは自分」と逆になっているため、効果そのものの強さも相まって、弱いどころかトップクラスのカードとなってしまった。
  • 1つの束が0枚であってもよい。
  • 公開されているカードは、それが現在ある領域に存在している。公開されることで他の領域に移動することはない。
  • 当時は"pile"を「山」と訳していたが、現在では基本土地タイプの「」との混同を避けるため「束」と訳される。
  • テキストに「表向きの」とあるが、裏向きのオブジェクトとの関連でエラッタが出され、この記述は取り除かれている。

山分けカード一覧

相手に選択権のあるカードは弱いことについて

最終的な選択権が相手にある効果の場合、当然自分が起きて欲しくない方の効果が選ばれるわけで、確実性が大きく損なわれてしまう。山分けカードが活躍しなかったのも、これが理由となる。他、懲罰者カード恐喝カードも同様である。

なお、「A」か「B」の効果を相手が選ぶ、というのは、「A」の効果だけ、「B」の効果だけのカードそれぞれの下位互換である。

例を挙げると、石の雨/Stone Rainと同じコストで、「石の雨」か「本体10点ダメージ」を相手が選ぶ、というソーサリーを比べた場合、そのカードの選択肢を無理やり無くさない限り、石の雨は後者の上位互換となる。

  • 上記の「石の雨」の例は、「3マナで10点ダメージの可能性がある」と考えるのは大間違い。「石の雨」が相手にとって都合が悪い時に、「10点ダメージ」という逃げ道を与えてしまう、というのが正解である。もう片方が「30点ダメージ」と選択するのは難しい場合でも、逃げ道がある分劣っている。
    • しばしば勘違いしている人もいるが、このカードが2マナならば、これは決して石の雨の下位互換ではない。どちらが選ばれてもこちらが投資した以上の効果があるからである。使用実績から言えば、懲罰者カードの内怒鳴りつけ/Browbeatはこのカテゴリーに属すると言える。

蛇足だが、「自分に効果の選択権がある」カードは、それぞれの効果の上位互換になる。上記の「石の雨」の例ならば、もう一つの効果が「相手が20点ライフ回復」だったとしても、それは石の雨の上位互換である。

例えばけちな贈り物/Gifts Ungiven喚起/Recollectなどと組み合わせる事で、相手が何を選んでも同じような状況へ持ち込むことができる。各種布告なども、相手の選択肢を減らす手段を併用する事で力を発揮できるカードだ。選択肢を無くしているだけだと言ってしまえばそれまでだが、要はカードのデザインと使い方次第、とも言える。

また、直観/Intuitionけちな贈り物/Gifts Ungivenも、最終的な選択を相手に委ねると言う意味では似たカードである。しかしこれらのカードは実質的に選択権がないように出来てしまうので、「最終的な選択権が相手にあるカードは見た目よりも弱い」とは別物とみなせる。事実、この2枚はすこぶる強力。

参考

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