すべての人類を破壊する。それらは再生できない。
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すべての人類を破壊する。それらは再生できない。は、マジックを題材としたマンガ。原作:伊瀬勝良/作画:横田卓馬/監修・協力:WotC。概要
20世紀末を舞台に、中学生 神納はじめと沢渡慧美とのマジックを通じての交流を描く90年代青春グラフィティ。タイトルは神の怒り/Wrath of Godの効果テキストと、1999年に人類が滅ぶとされた「ノストラダムスの大予言」に由来する。
マジックのプレイヤーを題材にした過去の漫画と比較すると、それらに見られたような現実離れした描写(オーバーテクノロジーな装置や、カードを用いる悪の組織など)を控えて、現実にどこかであり得たかも知れないプレイヤーの物語となっている。作中には背景やセリフとして、当時流行したグッズや音楽などが頻繁に登場し、特に主人公と同世代の読者にノスタルジーを感じさせる場面が多い。
- 1話の時点での時系列は1998年の5月で、エクソダス発売を翌月に控えている。
- 2巻開始時点ではエクソダスはスタンダード使用可能となっており、アングルード発売直前となっている。
- 物語の進行とともに時間が経過し、新セットが発売されたりスタンダードがローテーションしたりといった出来事が描かれる。
- 主人公たちが住む町は架空のもの(マジックの次元が元ネタ)だが、渋谷DCIジャパントーナメントセンターのように当時実在した施設を訪れる話もある。
原作は月刊少年エースで連載中。KADOKAWAのWebコミックサイトComicWalkerでもWebコミックとして連載中。 また、書籍版がKADOKAWAより単行本として出版されている。
- 第一巻:2019年5月25日発売 ISBN 4041083532
- 第二巻:2019年8月26日発売 ISBN 4041086957 ※二巻には中村哲也が「デュエルファイター刃」のイラストを寄稿。
書籍版には第一巻に悪魔の布告/Diabolic Edict、第二巻にショック/Shockのプロモーション・カードが付属する。
注意:作品の内容に関する記述が以下には含まれています。
主な登場人物
- 神納はじめ(かのう はじめ)
- 神河市立ときわ木中学校の2年生。アニメやゲームが好きな、現代で言えば「中二病」のオタク。テストの成績は万年二位。黒ウィニーなどの黒のデッキの使い手。学校では負け知らずだったが、カードショップでもある純喫茶「しぶやま」にて敗北を知る。携帯電話は持ってはいない。ファイナルファンタジー7が好き。ファイナルファンタジーの略称は「ファイファン」派。
- 沢渡慧美(さわたり えみ)
- 神納はじめと同じ学校に通う同級生。はじめとは小学校に転校してきた時からの縁で、それ以来学年トップの座を奪ったことから、はじめからライバル視されている。学力は全国クラスで、校内表彰も受けている。マジックのプレイヤーであることは学校どころか母親にも隠しているが、「しぶやま」での対戦中にはじめと遭遇する。アーマースキンなど白のデッキの使い手。携帯電話所有。水泳は苦手。
- 諏訪原八雲(すわばら やくも)
- トーナメントセンターではじめや慧美たちと出会った、少し謎めいた少年あるいは少女。小柄で幼く見えるが中学2年生である。はじめと慧美にはそれぞれ同性だと思われている。黒のデッキを好み、トーナメントではナイトメア・サバイバルではじめと慧美を圧倒した。神河の近くの景群に在住。携帯電話所有。トーナメントを通じて慧美と仲良くなり、電話番号を交換する。はじめ同様、ファイナルファンタジー7が好き。
- 渋山竜夫(しぶやま たつお)
- 純喫茶「しぶやま」の店長。眼鏡を掛け、無精髭を生やした恰幅の良い温厚な30代の男性。体格のせいか汗っかき。プラモ・アニメ・フィギュア・MTGと趣味の幅広い90年代的オタクであり、現在は父親から譲り受けた店舗をデュエルスペースとして開放している。既婚者。
- 阿久井剛(あくい ごう)
- 愛称は「ゴブさん」。「しぶやま」の常連。キャスケット帽をかぶった長身、尖った耳と鷲鼻、細目が特徴の男性。赤系、特にスライデッキを好む。
- 鳥居祐爾(とりい ゆうじ)
- 愛称は「トリー」。「しぶやま」の常連。ロン毛のイケメン。自動車免許を持っている。
- 大楠主税(おおぐす ちから)
- 愛称は「社長」。「しぶやま」の常連。痩せぎすでぐるぐる眼鏡にバケットハット、店長よりも濃い無精髭が特徴。
- 渋山 いと
- 名前のとおり、渋山の妻。結婚五年目。ロングヘアで細身だが出るところは出ている美女。社長とは幼馴染。自動車免許を持っている。