マナレシオ
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マナレシオ(Mana Ratio)とは、パワーとタフネスの平均を点数で見たマナ・コストで割った値。
よく、初心者はこの値が高ければ高いほど強いクリーチャーなんだと教わるが、嘘っぱちである。その理屈で行けばバニラがかなり強いことになってしまうが、トーナメントで活躍するバニラなど、サバンナ・ライオン/Savannah Lionsや番狼/Watchwolfのように、この値が1を超えない限りほとんど見たことがない。ジャッカルの仔/Jackal Pupより鋼の壁/Steel Wallの方が強いのか、とかバニラクリーチャーなんてそもそもほとんどいないから比較できない、とか。そんなわけで、あんまり気にしなくても知らなくてもいい。
これより重要なのはコスト・パフォーマンスの方だろう。ただ、マナレシオに比べてコスト・パフォーマンスは抽象的な概念なので、初心者には難しいかもしれないが。
要は、パワー・タフネス以外の能力の方が重要ということ。そういう意味で、パワー・タフネス以外の能力が同じもの同士なら、当然これがいいもののほうが強いには違いないので、まったくの嘘っぱちではない。また、能力がよくてもこの値が低すぎれば使われないのも事実。まあ、あんまり気にしなくても知らなくてもいいのはホント。
ちなみに、メリットとなる能力を+1、デメリットとなる能力を-1としてパワー、タフネスに換算し、改めてマナレシオを計算するという手法も取られることがある。ただし、例えば先制攻撃と二段攻撃を同じ値に換算してはおかしいのは明らか。あくまで目安としての考え方である。
もう1つ重要なのは、それを出すためのコストと条件。現実的に出せないようなクリーチャーは、どんなにマナレシオが高くても意味がないわけで。
点数で見たマナ・コストごとに標準的なマナレシオの値は変化することに注意。たとえば1マナのクリーチャーは能力持ちであってもほとんどが1/1であるから、マナレシオの基準は1と思ってよい。しかし、4マナともなれば緑以外は3/3くらいが標準(色拘束によって大きく変わる)となり、マナレシオが1などはデメリットがなければ期待できない。
- この数字が3を超えれば確実にとんでもない能力がつくだろう。
- マナ・コストが1以上でこの数字が最大なのは死の影/Death's Shadow(13)、最小なのは脊髄寄生虫/Spinal Parasite(−1/5)。値が正のものに限れば、最小は脈動する幻影/Pulsating Illusion、ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll、Necropolisの1/10になる。
- 死の影の登場前、13年近くの間、最大はファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought(12)であった。現在は2位となっている。