プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark

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プレインズウォーカーの灯/The Planeswalker Sparkとは、プレインズウォーカー/Planeswalkerになるために必要なもの。単に「灯/The Spark」と略して呼ばれることもある。この名は、プレインズウォーカーたち自身が呼んでいる呼称である。天性のものであり、これがない者はいくら努力しても魔術の才能があっても、プレインズウォーカーにはなれない。

プレインズウォーカーの灯は非常に少ない数の知的生命体が持っている[1]。ただし、特定のマナや次元を体現する種族(天使デーモン等)は、たとえ知性的な振る舞いを示していてもこの限りではない。

灯を持っていたとしても、必ずしもプレインズウォーカーの力に目覚めるというわけではない。力に目覚めるには何かの大きな「きっかけ」が必要であり、グレイシャン/Glacianや、歴史改変前のナーセット/Narsetのように目覚めないまま一生を終える者もいる。最も多いきっかけは生命の危機、死への直面であるが、他にも強いショックや精神的重圧、あるいは瞑想の境地から覚醒する場合もある。例えばウルザ/Urza兄弟戦争の最後、人間ではなくなってしまったミシュラ/Mishraを見、テリシア/Terisiare大陸ごと吹き飛ばした際に、その衝撃で力に目覚めた。「灯の点灯」「灯がともる」と呼ばれるこの事象も、生まれた境遇や運命にも左右されるが、やはり非常に稀な現象である。

灯は他人へ移植することが可能である。スロバッド/Slobadは灯を持ってはいなかったが、メムナーク/Memnarchに作らされた移植システム(の暴走)で灯を手に入れている。カーン/Karnはウルザの灯によりプレインズウォーカーになり、一度灯を失った後、さらにヴェンセール/Venserの灯を受け継いでプレインズウォーカーに戻った。

また、一度点灯したプレインウォーカーの灯はそれ自体が非常に強力な魔力の塊である。灯を犠牲にすることで次元規模の魔法を行使したり、非常に強力なアーティファクトを創造したりすることが可能。時のらせんブロックにおける時の裂け目/Time Riftの修復や、アゾール/Azorによる不滅の太陽/The Immortal Sunの作成がこれにあたる。ただしこれはプレインズウォーカーにとって生命の次に究極的な自己犠牲であり、そうそう行われることはない。利己的独善的なプレインズウォーカーの中には他のプレインズウォーカーを無力化してその灯を強制的に使用した者もいる。

未来予知における大修復/The Mendingにより、プレインズウォーカーの灯は変質してしまい、以前ほど万能の力ではなくなった。上述の灯を犠牲にした大魔法が変質後も行えるかは不明である。

  • 以前は「プレインズウォーカーの火花」と訳されていたが、時のらせんの辺りから「プレインズウォーカーの灯」と訳されるようになった。だが、『燃え尽きぬ炎』では「火花」と表現されている。訳者のミスと言えばそれまでだが、「灯というか火花というか」といった感じの比喩表現の可能性も。
  • 灯なしでも強力な魔法使いになれる一方、強力な魔法使いでなくても灯をもてる(参考)。
  • 単純に計算すると人口1兆人に対してたった1人のプレインズウォーカーが生まれる計算になる。

参考

  1. 原文は"one in a million"。[1]
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