恩義/Debt of Loyalty
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白で相手のクリーチャーを奪える珍しいカード。一度奪ってしまえば、支配魔法/Control Magicなどエンチャントでコントロールを奪うカードよりも取り戻すのが大変である。
とはいえ、これでコントロールを奪うには一旦そのクリーチャーを破壊しなくてはならない。自力で除去が可能なクリーチャーであれば、わざわざコントロールを奪う意義は少ない。
- 一応自分のクリーチャーを再生するのにも使える。
- "再生の盾"が1つのクリーチャーに複数あった場合、どれを適用するかはそのクリーチャーのコントローラーが決める。コントロールを奪うにはこれで発生した"再生の盾"を適用しなくてはならないので、自力で再生できる相手には効きづらい。
ストーリー
恩義/Debt of Loyaltyは、マラクザス/Maraxusを殺害したスターク/Starkeがジェラード/Gerrardに押し売り的に忠誠を誓い、上空にはウェザーライト/Weatherlightが迎えに来た、という情景を描いている(イラスト)。カードのメカニズムと照らし合わせると、相手の命を救って忠誠心を押しつけ味方に引き入れるスタークのやり口をカードで表していると言えるだろう。
このカードは物語の上で一か八か/Desperate Gambitから直接つながっている。ボガーダン/Bogardanの峡谷でのジェラードとマラクザスとの一騎打ちは、ジェラードが完全に優勢となりマラクザスに降伏勧告をする。しかし、スタークが横槍を入れ背後から首への一突きでマラクザスを絶命させる、というあっけない幕切れとなった。
フレイバー・テキストと掌編Torrentによると、殺す必要はなかったといさめるジェラードに対して、殺す以外は無かった、あんたへの忠誠の証だと返すスタークだが、彼の本心はマラクザスの口封じである。シッセイ/Sisay艦長誘拐に直接関与した事実が暴露されれば、ウェザーライト一行の協力を得られず、ヴォルラス/Volrathに囚われた娘タカラ/Takaraを救出する道が閉ざされてしまうからだ。ジェラードはスタークをラース/Rathへの水先案内人として受け入れるものの、全く信用してはいなかった。
- 必要な人員を揃え、準備を整えたウェザーライト号は異次元ラースへと次元跳躍し物語はテンペストへと続いて行く。