オニュレット/Onulet
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アーティファクト・クリーチャーゆえにどんなデッキでも使用できる回復手段ではある。しかし言い換えると「死なない限り」3マナ2/2バニラと同じということ。構築で採用できる性能ではない。
リミテッドではどの色のデッキでも使える3マナ2/2としてそれなりに使える。Masters Editionのみのリミテッドではクリーチャーが少なく、死んでもライフになるため無駄がない。
- 第5版では「レア枠にしては面白みに欠ける効果」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- 後に作られそれなりに活躍していたボトルのノーム/Bottle Gnomesと比べると、任意に墓地送りできないのは短所。他のカードのコストとしてオニュレットを生け贄に捧げつつライフを得るということもできるのだが、単体で起動できるボトルのノームの方が使い勝手がよかった。
開発秘話
元々の名前は「Onulets」で、魂の網/Soul Netのアナグラムとして作られていた。しかし、イラストには1体のクリーチャーしか描かれていないことから、実際のカード名では複数形を表す語尾の「s」が取り除かれている。(→Soul Nets参照)
関連カード
- 後に潜むエイノデット/Anodet Lurker(5マナ3/3・3点・Darker Onulet)、エナートゥのゴーレム/Enatu Golem(6マナ3/5・4点・Mega Onulet)といった上位種が作られている。これらはオニュレットの名前を含んだアナグラムとなっている。
- 白には、同性能でPIG能力がETB能力となったありがたい老修道士/Venerable Monkが存在する。
ストーリー
オニュレット/Onuletはトカシア/Tocasia作のアーティファクト・クリーチャー(イラスト)。小説The Brothers' Warでは、スラン/Thranの発掘物とそれから得た知見を組み合わせて設計されたもので、牛類に似た荷運び用の機械として荷馬車を牽引するなど、発掘現場で利用されていた。歩みは遅いが力があり、飲食不要で疲労することもないため重宝されていた。
小説ではフレイバー・テキストを反映した描写がされている。10AR、トカシアのキャンプに到着したウルザ/Urzaとミシュラ/Mishraはまずオニュレットを観察した感想を求められ、鋭い洞察をトカシアに示した。その2年後には、12歳のウルザはオニュレット1体の前足を解体し、ミシュラと2人で組み立て直す際に歩行の不自然さを調整によって改善してしまう。また、トカシアはオニュレットの関節部に溜まる滋養のあるエキスを砂漠の民ファラジ/Fallajiとの交易品として活用していた。
若き日のウルザに創造の霊感を与えた、トカシアのオニュレットには、機能を止めたあとほかの目的に役立てられる、魔法のエキスが封じ込められていた。