The Great Wood
提供:MTG Wiki
The Great Wood(大森林)はホームランドの舞台の1つとなった森林地帯。
解説
ウルグローサ/Ulgrothaの本土にある、Apocalypse Chime(終末の鐘)による大破壊(3200AR頃)の影響を免れた、この惑星唯一の広大な森林地帯(huge forest)。東側にはKoskun Mountains(コスカン山脈)、西側にはアイゼン/Aysenの平地があり、その中間地点に当たる森林の外縁部にはアン=ハヴァ/An-Havvaの町がある。
第20世代期(3580AR頃)、外界からの侵入者から世界を守る目的で設置されたフェロッズの封印/Feroz's Banは、それ他にエネルギーの流出を妨げる効力を持っていた。この次元において、自然に生み出されるマナの量は以前と変化していないが、封印は川の流れをせき止めるかのように働いて、マナの流出は大いに勢いを減らすことになった。その結果、木々は驚くべき速度で成長し、大森林は活力に満ちて信じ難いほど肥沃な土地に変わった。そうしてマナに溢れた大森林には、森の守護者であり化身たるオータム・ウィロウ/Autumn Willowが出現した。
オータム・ウィロウは大森林を守る妖精たちを生み出している。それがDaughter of Autumn(オータムの娘)であり、孫に当たるウィロウ・フェアリー/Willow Faerieたち、あるいは貴族やウィロウ・プリーステス/Willow Priestessなどのフェアリーである。フェアリーの他に、Spectral Bears(幽体熊)や血に飢えた霧/Hungry Mistなどがオータム・ウィロウに創られた。また大森林には、オータム・ウィロウ登場以前から様々な森の動物、そしてRoot Spider(根の蜘蛛)のような獰猛な生き物も棲息している。
Koskun Keep(コスカン砦)とアン=ハヴァ、アイゼンを結ぶ交易路は大森林を通って伸びている。大森林の中ほどには、流れの速く激しい大河(huge river)があり、交易路を分断している。オータム・ウィロウはフェアリーたちに命じて河に大きな橋を架け渡した。彼女はこの橋を監視していて、許可なく渡る者の前にはフェアリーの大群が現れ、押し戻そうとする。制止を振り切って強引に渡ろうとした者は、フェアリーたちによって橋から河へと叩き落とされて、命を落とすことになる。アン=ハヴァ、コスカン、アイゼンに必須な交易商人は交易路の通行を許可されており、隊商の安全はオータム・ウィロウの遣した守護者、幽体熊が守っている。人はこの交易路をLady's Path(貴婦人の道)と呼ぶ。
貴婦人の道に限らず、オータム・ウィロウの登場以後、略奪や戦争を目的として大森林に立ち入る者は、(アイゼンだろうとコスカンだろうと関係なく)まず戻ってくることはなくなった。そういった者は幽体熊に捕まったり、根の蜘蛛に食べられてしまうという。
第19世代期(3560AR頃)には、アン=ハヴァと暗き男爵領/The Dark Baronyを結ぶCarriage Road(馬車道)の存在が確認でき、Black Carriage(黒馬車)に乗ったセンギア男爵/Baron Sengirが利用している。男爵領は少なくともコスカン山脈以東にあることから、この馬車道は大森林を通っていると推察され、オータム・ウィロウが大森林の守りを固めてからはおそらく機能していないと思われる。
大森林の深部には、オータム・ウィロウとプリーステスのいる伝説の木立ち(the fabled grove)があるという。森人に紛れて暮らすVeldrane(ヴェルドレイン)ら、男爵の狩人たちはその木立ちの在り処を探し続けている。
第30世代期(3780AR頃)、フェロッズ/Ferozの死を境に封印は力を弱め始め、それにつれ大森林のマナもどんどん失われている。これは遠くない未来に起こりうるオータム・ウィロウと大森林の破滅の宿命を意味しているのだ。
登場
- Homelands:The Making of a Magic Expansion(Duelist7号の記事)
- Autumn Willow, Caretaker of the Wood(Duelist9号の記事)
- Baron Sengir, Immortal Gentleman and Politician(Duelist10号の記事)
- The Royal Bloodline(公式サイトの記事)
- Homelands on the World of MAGIC:the Gathering(コミック版ホームランド)