魔力の墓所/Mana Crypt
提供:MTG Wiki
Mana Crypt / 魔力の墓所 (0)
アーティファクト
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、コインを1枚投げる。あなたがコイン投げに負けたなら、魔力の墓所はあなたに3点のダメージを与える。
(T):(◇)(◇)を加える。
強力極まりないマナ・アーティファクト。コイン投げを伴うデメリットを持つものの、0マナでありながら無色マナを2点も生み出せる。1995年8月にHarper Prism社から発売されたマジック小説Final Sacrificeのプロモーション・カードとして配布された。
コンボデッキなどの速攻型デッキや、デメリットをゴブリンの溶接工/Goblin Welderにより回避できるスタックスなどにおいては、Mox以上に重宝される。ただし3点のダメージを継続的に受ける可能性があるデメリットは、それなりに大きく、長期戦になるコントロールデッキ同士ではサイドアウトされることもある。
- The Top 50 Artifacts of All Timeでは、なんと22位。デメリットを重く見てのことだろうが、現在の基準で評価すればいくらなんでも低過ぎると言えよう。
- 同じく無色のマナ加速である魔力の櫃/Mana Vaultとは共通点が多く、比較すると興味深い。こちらは0マナから2マナジャンプでき普通にアンタップするが、ダメージ能力は確定で誘発し、その点数の期待値は1.5点。魔力の櫃は1マナという初期投資がいる上に通常のアンタップもできないが、ダメージ能力はタップ状態の時にのみ誘発し、その点数も1点のみと低い。中長期戦になるとダメージの期待値の差が重くのしかかってくる分こちらの方が短期決戦向きと言えるが、多用途の鍵/Manifold Keyなどと組み合わせたコンボ的な動きをする場合は1回に生み出すマナが多い魔力の櫃に軍配が上がる。
- ヴィンテージや統率者戦において相当数のデッキに入るという需要に対し長らくジャッジ褒賞以外では1度も再録されていなかったため、いずれのフォーマットにおいても1枚しか入れられないにもかかわらずシングルカードの取引価格はかなりのものである。2016年のエターナルマスターズを皮切りに、2020年のダブルマスターズなど継続的な再録が行われているが、サプリメント・セット中心であるためかプレイヤー側における統率者戦の盛り上がりのためか、価格の大きな下落は見られなかった。
- しかし統率者戦で禁止カードに指定され、再びヴィンテージでのみ使用可能となるとシングル価格は暴落した。
エターナルマスターズでの再録時に初めて日本語名が与えられた。
禁止指定
Moxや太陽の指輪/Sol Ringすら霞むようなぶっ壊れマナ加速が容認されるはずもなく、1999年10月1日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定される。2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも禁止。
2024年9月23日より統率者戦で禁止カードに指定される[1]。波止場の恐喝者/Dockside Extortionistや宝石の睡蓮/Jeweled Lotusと共に、2~3ターン目からの爆発的なマナ加速から優位に立てる状況を容易に作り出してしまう点を問題視された。
- 長らく統率者戦を象徴するマナ加速の手段だったが、統率者戦の専用セットなどで強力な統率者や統率者戦用のカードが増えた結果、デメリットであるライフロスもさほど問題にならないターン数で決着してしまうために禁止指定となった。