カメオ・カード
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カメオ・カード/Cameo Cardあるいは単にカメオ/Cameoとは、過去の古いメカニズムやキーワード能力などを、カード・セット内に少数枚だけ単発的に登場させるデザイン手法、またはそれによって作られたカードのこと。映画やドラマにおけるカメオ出演と同じ意味。
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
狂喜1(このターン、対戦相手1人にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
側面攻撃(側面攻撃を持たないクリーチャーがこのクリーチャーをブロックするたび、ターン終了時まで、ブロックしているクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。)
伝説のプレインズウォーカー — 魁渡(Kaito)
忍術(1)(青)(黒)((1)(青)(黒),あなたがコントロールしていてブロックされなかった攻撃クリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札にあるこのカードをタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
あなたのターンの間、これの上に1個以上の忠誠(loyalty)カウンターがあるかぎり、これは呪禁を持つ3/4の忍者(Ninja)クリーチャーである。
[+1]:「あなたがコントロールしているすべての忍者は+1/+1の修整を受ける。」の紋章を得る。
[0]:諜報2を行う。その後、このターンにライフを失った対戦相手1人につき1枚のカードを引く。
[-2]:クリーチャー1体を対象とする。それをタップする。それの上に麻痺(stun)カウンター2個を置く。
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解説
黎明期よりオマージュやリメイクの形で用いられることはあったが、本格的に登場したのは時のらせんブロックであり[1]、1枚~数枚限りの再登場メカニズムカードが多数作られた。しかし、郷愁と懐古への評価を得られた一方、ゲームの複雑さを過剰に押し上げてしまう原因となってしまい、セットデザインとしては失敗となってしまった(詳細については時のらせんブロック#評価を参照)。さらにそれを教訓とした新世界秩序が作られたことも合わさり本流のセットでこの手法が用いられることはなくなり、以降長らく、統率者戦用セットなどのサプリメント・セットでのみ用いられる時代が続いた。
しかし、時代が進むにつれ新世界秩序における複雑さの上限拡大(新世界秩序#複雑さの変化)や、複雑さの高い神河:輝ける世界の記録的ヒットなどの要因が合わさり、カメオへの抵抗が少なくなった結果、以降は本流のセットでもカメオ・カードがデザインされるようになった[2]。主に高いレアリティで1枚だけ用いられる。
- カメオが控えられていた時代も、橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge(親和)など極稀にカメオ・カードが作られている。
- どのカードやメカニズムがカメオに該当するかは明確にはされておらず、開発部が言及することも稀である。神河:輝ける世界以降のセットで言及された例はイクサラン:失われし洞窟(反復など)[3]やカルロフ邸殺人事件(名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer)[4]など。
カメオ・カードの例
神河:輝ける世界以降の本流のセットにおいて、レアか神話レアに1枚だけ存在する再登場メカニズムを扱うカード。
- 刃砦の災厄、リーア・イヴォール/Ria Ivor, Bane of Bladehold - 喊声(ファイレクシア:完全なる統一)
- 創意の神童/Ingenious Prodigy - 潜伏(エルドレインの森)
- 血滾りの福音者/Sanguine Evangelist - 喊声(イクサラン:失われし洞窟)
- 最深の紀元、オヘル・パクパテク/Ojer Pakpatiq, Deepest Epoch - 反復(イクサラン:失われし洞窟)
- 名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer - 萎縮(カルロフ邸殺人事件)
- 轟く機知、ラル/Ral, Crackling Wit - ストーム(ブルームバロウ)
- 悪夢滅ぼし、魁渡/Kaito, Bane of Nightmares - 忍術(ダスクモーン:戦慄の館)
脚注
- ↑ 27 Things You Might Not Have Known About Time Spiral Block/『時のらせん』ブロックについて諸君が知らない27のこと(Making Magic -マジック開発秘話- 2021年3月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Stages of Design/デザインの時代(Making Magic -マジック開発秘話- 2024年8月12日 Mark Rosewater著)
- ↑ Odds & Ends: 2023, Part 2/こぼれ話2023 その2(Making Magic -マジック開発秘話- 2023年11月27日 Mark Rosewater著)
- ↑ Only Murders That We're Building, Part 1/『殺人事件』を作る その1(Making Magic -マジック開発秘話- 2024年1月29日 Mark Rosewater著)