英雄の破滅/Hero's Downfall
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黒単色のインスタントになった戦慄掘り/Dreadbore。
単純にクリーチャー除去として見ても対象に色などの制限がないため使い勝手がよく、さらにプレインズウォーカーも除去できるため汎用性が高い。ただしダブルシンボルの3マナは展開の早いデッキだとややテンポが悪いので、アグロ系のデッキでは破滅の刃/Doom Bladeなどの軽い除去が優先される場合も多い。
テーロス登場時のスタンダードでは黒単信心やオルゾフミッドレンジなど、黒の濃い中低速デッキの定番除去として活躍した。テーロス・ブロック構築ではトップクラスのクリーチャー除去であることに加え、太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championなどの危険なプレインズウォーカーを対処できる貴重な手段でもあり、環境の黒を代表するカードとなっていた。
イニストラード:真紅の契りでは稀少度をアンコモンに落としての再録。プレインズウォーカーを直接除去できることが特別だったテーロス当時と異なり、コモンにもプレインズウォーカー除去が存在するようになった時代の趨勢と言えるだろう。
- 殺害/Murderの上位互換。
- 『デザイン演説2013』[1]で事前情報として与えられていた、「(英語で)ルール・テキストが「プレインズウォーカー」を含む5語だけのレア・カード」(Destroy target creature or planeswalker)。
- 運命再編 対戦キットに新規イラストで収録された[2]。
- 同様の「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を除去するカード」については戦慄掘り/Dreadboreの項を参照。
[編集] ストーリー
- テーロス
- 人間/Humanの英雄が、ミノタウルス/Minotaurに踏み潰される様を描いている(イラスト)。
運命は選ばれた少数の者を讃えるが、英雄とていずれ倒される時が来る。
- 運命再編 対戦キット
- 睡蓮が咲く水辺に力なく浮かぶ英雄をエレボス/Erebos神が覗き込んでいる[2]。フレイバー・テキストはテーロス版と同じ。
- イニストラード:真紅の契り
- これまでの2種が直接的な死で『破滅』を描いているのに対し、こちらはイニストラード/Innistradに生きる人間たちの英雄であるオドリック/Odricが吸血鬼/Vampireに堕とされてしまうという形での『破滅』を描いている(イラスト)。
- しかし、背景ストーリーでのオドリックは吸血鬼となってもその正義の心を失うことはなかった[3]。
オドリックは吸血鬼の呪いを力の限り耐え続けた。しかし、生涯怪物と闘い続けた彼は、いずれ彼自身が怪物となる運命には逆らえなかった。
[編集] 脚注
- ↑ State of Design 2013/デザイン演説2013(Making Magic 2013年8月26日 Mark Rosewater著)
- ↑ 2.0 2.1 Fate Reforged Clash Pack/『運命再編』対戦キット(Arcana 2015年1月6日 Blake Rasmussen著)
- ↑ The Blessing of Blood/サイドストーリー第2話:血の祝福(Magic Story 2021年11月5日 Marcus Terrell Smith著)
[編集] 参考
- Developing Theros/『テーロス』のデベロップ(Daily MTG、Feature Article、2013年9月9日、文:Erik Lauer、訳:米村薫)
- カード個別評価:イニストラード:真紅の契り - アンコモン
- カード個別評価:テーロス - レア
- カード個別評価:ファウンデーションズ - アンコモン
- Secret Lair Drop Series: Saturday Morning D&D