ラースの灼熱洞/Furnace of Rath
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エンチャント
いずれかの発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりにそれはそのパーマネントかプレイヤーにその2倍のダメージを与える。
効果は単純。どんなダメージでも2倍になる加速装置のようなエンチャント。 これを出して火力を連発できると、あっという間にゲームに勝利できる。 対戦相手のデッキが赤入りだと、出すのに少し勇気がいるわけだが。
- この場合の「発生源」はダメージの発生源を意味する。特に指定が無いので、あらゆるダメージが2倍になる。
- 複数場にあれば、それぞれの効果が適用され、ダメージが4倍、8倍・・・といった感じに増加する。
- 「ライフを失う」ことは、「ダメージ」とは別物なので、この置換効果の影響を受けない。
- ペインランドとの相性は最悪。文字通り痛みが半端ではない。
- 第9版を選ぼうにおいて、理由なき暴力/Gratuitous Violenceを破り再録された。
- 第10版では、普通に再録。
- モグの偏執狂/Mogg Maniacが場にいる状態でこれを出し、火炎破/Fireblastを打ち込むと対戦相手に16ダメージが入る。
ミラージュ・ブロックがスタンダードだった頃は、場を圧倒していてもフルバーンが四枚目の山を置いた瞬間これが飛んできて大逆転ということが良くあった。 そもそもモグの偏執狂との相性が非常によく、ダメージで除去しようとするとどうやっても最低4点は食らうことになる。 ショック/Shockだと8点、火葬/Incinerateだと12点確定。
- 今ならぬいぐるみ人形/Stuffy Dollでも同じことができる。
稲妻の斧/Lightning Axe一発で20点、一撃である。
- このカードのせいでトランプルのルールが変更された。
第5版以前のルールでは、トランプルは「全ダメージを、ブロックしたクリーチャーだけに割り振り」したあと、「クリーチャーを倒した後、余った分がプレイヤーに再度割り振られる」ルールだった。 そのため「割り振り」に対して反応する灼熱洞の効果が2回適用されてしまっていた。 例えば、ボール・ライトニング/Ball Lightningを2/2クリーチャーでブロックすると、まず「2/2クリーチャーに(パワー6の2倍の)12ダメージ」が与えられ、この余剰の10ダメージが再度プレイヤーに割り振りされた結果、プレイヤーに(余剰の2倍の)20点のダメージが与えられた。 また、ブロックしなかった場合にはダメージが倍にしかならないので、かえってダメージが減るというおかしなことになっていた。 現在のルールでは戦闘ダメージは「クリーチャーとプレイヤーに同時に1タイミングで割り振り」になっているので、上記例ではプレイヤーに4点割り振ってそれが2倍で8点ダメージとなる。