テンポ・アドバンテージ
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テンポ・アドバンテージ (Tempo Advantage)
1ターンに使える呪文や能力の回数に関するアドバンテージ(優位性)のこと。手得(手損)。 マナ・アドバンテージに似ているが、使用できるマナの総数ではなく呪文や能力のコストの差を問題にする場合が多い。
例えば双方が5マナ出せる状況で、プレイヤーAが5マナの呪文をプレイし、それに対しプレイヤーBが2マナの対抗呪文/Counterspellで打ち消したとする。 その場合Bは3マナ分他の呪文や能力に使うことが出来る。 このときBは3マナ分のテンポ・アドバンテージが得られたことになる。
- Aが6マナ出せるときは、Bの得られるテンポ・アドバンテージは2マナ分にすぎない。
従ってマナ・アドバンテージと独立した概念ではなく、密接に関係している概念である。
- Aが5枚の1マナクリーチャーをプレイし、Bが紅蓮地獄/Pyroclasmで除去した場合にも、Bが3マナ分のテンポ・アドバンテージを得る。
一定のアクションに多くの手数をかけることはアドバンテージではない。手数を少なくして、他のアクションに手を割くことが大事である。
こうして得られたテンポ・アドバンテージは、ドロー系呪文などを使うことでカード・アドバンテージやハンド・アドバンテージに変えたり、パーマネントを出したり除去呪文に使うことでボード・アドバンテージに変えたりできる。 また何もせず自分のターンを迎えたら土地がアンタップするため、その時点でのテンポ・アドバンテージは失われる。
コストが大きい呪文は「テンポが悪い」とも言われる。 逆にコストの小さい呪文を数多く投入したデッキは、テンポ・アドバンテージの獲得を目指していると言える。このようなデッキをテンポデッキという。
よく誤解されることだが、テンポ・アドバンテージは必ずしもデッキの展開の速さを意味しない。 親和やスライは速いテンポデッキの一例であるが、一方カウンター呪文とドロー呪文を大量に投入したパーミッションは遅いテンポデッキの一例である。上述したように、カウンター呪文で得たテンポ・アドバンテージをカード・アドバンテージに変えることで優位に立つことを目指すデッキである。
- 似たような誤解としてテンポ・アドバンテージとタイム・アドバンテージを同一視することが挙げられるが、タイム・アドバンテージとはライフ・アドバンテージの古い呼び名でありテンポ・アドバンテージとは意を異にする。
参考
- [[1]](タカラトミー、文:Scott Johns)
- [[2]](Braingeyser)