偽りの治療/False Cure
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黒の対抗色である白と緑の得意技、「ライフ獲得」を目の敵にした対策系呪文。得たライフの2倍を失わせるため、差し引き「本来得るはずのライフを逆に失う」ということになる。例えばライフが10点の状態から3点のライフを得ようとすると、最終的にライフは7点になる(3点ライフを得てから6点失うので)。
相手がライフゲインしない限り効果を得られないため、腐る可能性も高く、単純には使いづらい。ただし、登場した当時のオンスロート・ブロックには優秀な回復手段がひしめいていたため、このような限定的な効果の呪文でも「全くの場違い」だったとは言い切れない。実際の所は効果が1ターンきり、かつ相手のライフ獲得に対応して使わなければならないという点が問題だったようで、妨害には硫黄の渦/Sulfuric Vortexの方がよく採用されていた。なお後世には「ライフを得ようとした場合に、代わりにそのぶんのライフを失わせる」エンチャントである血糊の雨/Rain of Goreや穢れた療法/Tainted Remedyが登場している。
フィフス・ドーン後は不死の標/Beacon of Immortalityとのギミックによる一撃必殺が可能になり、フォルス・インモータリティというコンボデッキ等でも見られるようになった。また旧エクステンデッドでは、ループ・ジャンクションやセファリッド・ライフに対する有力なサイドボードとして活躍した。
- この呪文効果は誘発型能力を生成するものであり、硫黄の渦などとは異なりライフを得ること自体に干渉するわけではない。ライフを得ることに対する他の能力等はそのまま機能する。
- 強制的にライフを得させるカードとは相性が良い。燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillowsや、マスクス・ブロックの緑の一部のピッチスペルなど。