アナフェンザ/Anafenza

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(登場)
1行: 1行:
'''アナフェンザ'''/''Anafenza''は[[タルキール覇王譚ブロック]]のキャラクター。
+
'''アナフェンザ'''/''Anafenza''は[[タルキール覇王譚ブロック]]のキャラクター。[[カード]]としては[[タルキール覇王譚]]の[[先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost]]が初出。
  
[[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[アブザン家/The Abzan Houses]]の[[タルキール覇王譚]]の時代における[[カン/Khan]]。[[人間]]の女性。2頭の[[ヤギ|戦山羊]]が引く重戦車に乗り、自ら戦いの前線に赴いて指揮を執る。彼女は征服のための戦いではなく、自らの氏族を守るためにのみ戦う。
+
==解説==
 +
[[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[アブザン家/The Abzan Houses]]のタルキール覇王譚の時代における[[カン/Khan]]。[[人間]]の女性({{Gatherer|id=386476}})。
  
裕福な商家の家の生まれだが、彼女の家族は[[スゥルタイ]]の戦団に襲われ皆殺しにされ、彼女は戦士として成り上がった。
+
有事には2頭の[[ヤギ#アイベクス/Ibex|アイベクス]]が牽く[[カード名百科事典#戦車|重戦車]]に乗り、自ら戦いの前線に赴いて指揮を執る。このことから'''先頭に立つもの'''/''The Foremost''の名でも知られる。普段はアブザンの中心地、[[アブザン家/The Abzan Houses#アラシン/Arashin|アラシン/Arashin]]を取り囲むマー=エク要塞/Mer-Ek Fortressにて統治を行っている。彼女は征服のために戦うのではなく、交易路を維持しアブザンの経済活動を保護するため、および他氏族の侵攻からアブザンの民と領土を守るために戦う。
  
[[エイヴン/Aven]]の護衛隊長、クワーロ/Kwaroとクルーマの[[オーク]]、ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeelは彼女の信頼できる部下である。
+
[[アブザン家/The Abzan Houses#孤児|クルーマ/Krumar]]の[[オーク]]、ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeelと[[エイヴン/Aven#タルキールのエイヴン|エイヴン/Aven]]の護衛隊長、クワーロ/Kwaroは彼女の信頼できる部下である。
 +
 
 +
髪は短く切っているが、左右のこめかみの髪だけは長く伸ばし、束ねている。
 +
 
 +
==経歴==
 +
===絆と血/Bond and Blood===
 +
アブザンの裕福な商家に生まれたアナフェンザは、人生の大半を[[カード名百科事典#ビヒモス|ビヒモス]]の牽く移動要塞に揺られながら、家族とともに都市を渡り歩いて過ごしてきた。彼女が13歳のとき、カヴァー/Kavahからアラシンに向けて[[ジェスカイ道/The Jeskai Way#道路|塩路/The Salt Road]]を旅していた一家は、カヴァーに新たな積み荷が届いたという情報を得た。アナフェンザの父は一度カヴァーに戻ることを提案したが、アナフェンザの従兄オレット/Oretはこのままアラシンに向かうべきだと主張し、大人たちの議論が始まった。子供のアナフェンザとガヴァール・バーズィール――[[アブザン家/The Abzan Houses#家族|盟族の関係/Bond-Kin]]によって彼女のおじの息子となった[[マルドゥ族/The Mardu Horde]]出身のオーク――は部屋から追い出された。
 +
 
 +
彼女はガヴァールが嫌いだった。大好きだった従兄弟がマルドゥとの戦いで命を落とし、入れ替わりにマルドゥのオークが従弟になるというのは受け入れがたい事実であった。ガヴァールに従姉扱いされた彼女は、私と貴方は家族なんかじゃないと反発し、彼に背を向けて屋上の[[アブザン家/The Abzan Houses#族樹/Kin tree|族樹/Kin tree]]に登った。それを見ていた[[アブザン家/The Abzan Houses#役割|族樹の管理人]]、ハクリーズ/Hakrezは彼女を諭した。この族樹は血族と盟族の家族、全員のものであると。アナフェンザはその言葉の意味を考え、物思いに沈んだ。悲劇はその数時間後であった。
 +
 
 +
一家は待ち伏せしていた[[スゥルタイ群/The Sultai Brood]]の軍勢の襲撃を受けた。移動要塞は[[カード名百科事典#マストドン|マストドン]]の[[ゾンビ#ストーリー|アンデッド]]の突進によって横倒しになり、アナフェンザは砂の上に放り出された。そこで彼女が目にしたのは、スゥルタイではなく、アブザンの人間がアブザンの人間を殺す光景であった。彼女は生き残ったガヴァールから、両親たちの死を知らされた。2人はその場から逃げることしかできなかった。
 +
 
 +
アブザンは正しく、残忍なのは他の氏族――そんな常識が覆されたようだった。2人は[[移ろう荒野/The Shifting Wastes]]を彷徨った末に運良く廃村を見つけたが、追手に追いつかれ、戦闘になった。2人は共闘して追手を捕らえ、首謀者の名を吐かせた。
 +
 
 +
それから長い時が経ち、アナフェンザは軍の将軍を経てアブザンのカンとなった。氏族の全家族の長が、新たなカンと盟約を結ぶために[[アブザン家/The Abzan Houses#始まりの木の広場/The Plaza of the First Tree|始まりの木の広場/The Plaza of the First Tree]]に集合した。彼女は集まった者たちと次々に盟約を交わしていったが、最後の家長は新たなカンの顔を見て驚愕の表情に包まれた――それは、かつて自分の家族を裏切ったオレットであった。彼は許しを請うた、僕は君の最後の家族じゃないかと。アナフェンザは聞き入れず、オレットと自らの血を炎の中に落とす[[アブザン家/The Abzan Houses#縁切り|縁切りの儀式]]を行い、彼をアブザンから追放することを宣言した。アナフェンザはオレットを退出させるよう命じた――彼女の真の最後の家族、弟のガヴァールに。
  
 
==登場==
 
==登場==
19行: 34行:
 
:[[果敢な一撃/Defiant Strike]]、[[まばゆい塁壁/Dazzling Ramparts]]、[[龍鱗の加護/Dragonscale Boon]]、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost
 
:[[果敢な一撃/Defiant Strike]]、[[まばゆい塁壁/Dazzling Ramparts]]、[[龍鱗の加護/Dragonscale Boon]]、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost
  
===登場記事===
+
===登場作品・登場記事===
 +
*[http://magic.wizards.com/en/story/planes/tarkir-present TARKIR]/[http://magic.wizards.com/ja/story/planes/tarkirpresent タルキール](公式サイト)
 
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/planeswalkers-guide-khans-tarkir-part-1-2014-09-03 Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011167/ プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1](Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著)
 
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/planeswalkers-guide-khans-tarkir-part-1-2014-09-03 Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011167/ プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1](Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著)
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ur/bond-and-blood-2014-12-03 BOND AND BLOOD]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011542/ 絆と血](Uncharted Realms 2014年12月3日 Ari Levitch著)
+
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ur/bond-and-blood-2014-12-03 Bond and Blood]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011542/ 絆と血](Uncharted Realms 2014年12月3日 [[Ari Levitch]]著)
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
__NOTOC__
 

2015年2月11日 (水) 01:52時点における版

アナフェンザ/Anafenzaタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしてはタルキール覇王譚先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremostが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkir氏族/Clanアブザン家/The Abzan Housesのタルキール覇王譚の時代におけるカン/Khan人間の女性(イラスト)。

有事には2頭のアイベクスが牽く重戦車に乗り、自ら戦いの前線に赴いて指揮を執る。このことから先頭に立つもの/The Foremostの名でも知られる。普段はアブザンの中心地、アラシン/Arashinを取り囲むマー=エク要塞/Mer-Ek Fortressにて統治を行っている。彼女は征服のために戦うのではなく、交易路を維持しアブザンの経済活動を保護するため、および他氏族の侵攻からアブザンの民と領土を守るために戦う。

クルーマ/Krumarオーク、ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeelとエイヴン/Avenの護衛隊長、クワーロ/Kwaroは彼女の信頼できる部下である。

髪は短く切っているが、左右のこめかみの髪だけは長く伸ばし、束ねている。

経歴

絆と血/Bond and Blood

アブザンの裕福な商家に生まれたアナフェンザは、人生の大半をビヒモスの牽く移動要塞に揺られながら、家族とともに都市を渡り歩いて過ごしてきた。彼女が13歳のとき、カヴァー/Kavahからアラシンに向けて塩路/The Salt Roadを旅していた一家は、カヴァーに新たな積み荷が届いたという情報を得た。アナフェンザの父は一度カヴァーに戻ることを提案したが、アナフェンザの従兄オレット/Oretはこのままアラシンに向かうべきだと主張し、大人たちの議論が始まった。子供のアナフェンザとガヴァール・バーズィール――盟族の関係/Bond-Kinによって彼女のおじの息子となったマルドゥ族/The Mardu Horde出身のオーク――は部屋から追い出された。

彼女はガヴァールが嫌いだった。大好きだった従兄弟がマルドゥとの戦いで命を落とし、入れ替わりにマルドゥのオークが従弟になるというのは受け入れがたい事実であった。ガヴァールに従姉扱いされた彼女は、私と貴方は家族なんかじゃないと反発し、彼に背を向けて屋上の族樹/Kin treeに登った。それを見ていた族樹の管理人、ハクリーズ/Hakrezは彼女を諭した。この族樹は血族と盟族の家族、全員のものであると。アナフェンザはその言葉の意味を考え、物思いに沈んだ。悲劇はその数時間後であった。

一家は待ち伏せしていたスゥルタイ群/The Sultai Broodの軍勢の襲撃を受けた。移動要塞はマストドンアンデッドの突進によって横倒しになり、アナフェンザは砂の上に放り出された。そこで彼女が目にしたのは、スゥルタイではなく、アブザンの人間がアブザンの人間を殺す光景であった。彼女は生き残ったガヴァールから、両親たちの死を知らされた。2人はその場から逃げることしかできなかった。

アブザンは正しく、残忍なのは他の氏族――そんな常識が覆されたようだった。2人は移ろう荒野/The Shifting Wastesを彷徨った末に運良く廃村を見つけたが、追手に追いつかれ、戦闘になった。2人は共闘して追手を捕らえ、首謀者の名を吐かせた。

それから長い時が経ち、アナフェンザは軍の将軍を経てアブザンのカンとなった。氏族の全家族の長が、新たなカンと盟約を結ぶために始まりの木の広場/The Plaza of the First Treeに集合した。彼女は集まった者たちと次々に盟約を交わしていったが、最後の家長は新たなカンの顔を見て驚愕の表情に包まれた――それは、かつて自分の家族を裏切ったオレットであった。彼は許しを請うた、僕は君の最後の家族じゃないかと。アナフェンザは聞き入れず、オレットと自らの血を炎の中に落とす縁切りの儀式を行い、彼をアブザンから追放することを宣言した。アナフェンザはオレットを退出させるよう命じた――彼女の真の最後の家族、弟のガヴァールに。

登場

登場カード

カード名に登場

タルキール覇王譚
アナフェンザの伝令/Herald of Anafenza

フレイバー・テキストに登場

タルキール覇王譚
果敢な一撃/Defiant Strikeまばゆい塁壁/Dazzling Ramparts龍鱗の加護/Dragonscale Boon、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost

登場作品・登場記事

参考

MOBILE