オドリック/Odric

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オドリック/Odric基本セット2013およびイニストラードを覆う影ブロックのキャラクター。カードとしては基本セット2013の熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tacticianが初出。

目次

解説

イニストラード/Innistradに住むアヴァシン教会/The Church of Avacynの聖戦士/Cathar。人間の男性。口髭は黒、顎髭は白髪交じりで、髪は白髪だが一筋だけ黒くなっている(イラスト)。

優れた指揮官であり、「熟練の戦術家/Master Tactician」「ガヴォニーの騎手達の指揮官/Commander of the Gavony Riders」「月銀調停の受領者/Recipient of the Moonsilver Accommodation」など様々な肩書きを持つ。彼はイニストラードの月が世界に与える影響を研究しており、月相さえも戦術に取り入れる。

かつて息子を狼男に殺されたことから、彼らに対して非常に強い憎しみを抱いている。オドリックにとっては、「狼男は人の心を完全に失った哀れな獣である」と考えることが唯一の慰めであり、その内にある人間性を認めることには強い抵抗がある。人間の姿を取っている狼男と対峙するときにも、その者を人としての名前で呼ぶことはない。

経歴

熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician

アヴァシン/Avacyn獄庫/The Helvaultから解放され、人類が勢力を盛り返した後、オドリックはスレイベン/Thrabenにてイニストラード各地からの報告を受け取り、未だ怪物たちの脅威が残る場所を調べ続けていた。自ら希望したこととはいえ、彼は戦場に生きる男であり、このような政治の仕事は性に合わなかった。だが副官のグレーテ/Greteが読み上げたある報告に、彼は思わず立ち上がった。トルバク/Torbachの町長/Mayorの息子が狼男からの逃走の際に足を骨折し、発熱と壊疽により命を落としたと言うのだ。アヴァシンの呪い黙らせ/Cursemuteにより、狼男は無害なウルフィー/Wolfirになったはずではなかったのか?

オドリックは連隊を引き連れ、すぐさまトルバクへと向かった。町長曰く、その「狼男」は苦心の丘/Bitterheart Hillの家に押し入り、そこに住んでいた未亡人を殺害したとのことだった。これは教会の怠慢のせいだと怒鳴り散らす町長にグレーテは苛立ちを覚えたが、オドリックは彼の怒りの裏にある悲しみを――狼男に子供を殺された悲しみを――理解し、その怪物の首を持ち帰ると誓った。

オドリックは未亡人の遺体から採取した血を用いて「狼男」を誘き出し、罠にかける作戦を立てた。奇妙なことに、彼女の亡骸に外傷はなく、見た目には老衰で亡くなったとしか思えなかった。彼らは現れた大男を網で捕らえることに成功したが、その男が「野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker」と名乗ったことが、オドリックの怒りに火を点けた。心なき獣に人の名があってはならない――剣の一振りでその首を刎ねようとしたオドリックを制止したのはグレーテだった。彼女は言った、この者は狼男ではない、殺戮の日々はもう終わりにしようと。

オドリックは考えた。グレーテは自分とは違い、曇りなき良心と、希望を持っている。その優しさはいつの日か彼女を殺すだろう――だが彼は剣を鞘に収め、部下に命じた。この男を縛り上げてスレイベンに連れ帰り、その処遇をアヴァシンに委ねるようにと。

登場

登場カード

カード名に登場

基本セット2013
オドリックの十字軍/Crusader of Odric

フレイバー・テキストに登場

基本セット2013
オドリックの十字軍/Crusader of Odric、熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician
イニストラードを覆う影
死中に活/Hope Against Hope

イラストに登場

イニストラードを覆う影
死中に活/Hope Against Hope

登場作品・登場記事

参考

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