変幻の大男/Protean Hulk
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クリーチャー — ビースト(Beast)
変幻の大男が死亡したとき、あなたのライブラリーからマナ総量の合計が6以下になるようにクリーチャー・カードを望む枚数探し、それらを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
6/6かなり重いビースト。墓地に落ちると背中に背負った卵から沢山のクリーチャーが孵化する。合計6までなので、0マナのものはいくら出してもよいという太っ腹な能力である。単体でも7マナで6/6というコスト・パフォーマンスは、流石は緑のレアといったところか。
もちろん、ただ単に6マナのクリーチャー1体を呼ぶだけならこれは必要ないので、何らかのコンボが前提。
- 羽ばたき飛行機械/Ornithopter4体、雲の群れ/Pride of the Clouds3体で7/7飛行が3体登場してそのままゲームが終わる。
- 悪性スリヴァー/Virulent Sliver4体とハートのスリヴァー/Heart Sliverで毒殺。
- 面晶体のカニ/Hedron Crab、遺跡ガニ/Ruin Crab合計5体とドライアドの東屋/Dryad Arbor4体でライブラリーを60枚削れる。ライブラリーの面晶体のカニ、遺跡ガニが足りない場合、桜族の長老/Sakura-Tribe Elderも一緒に呼ぶ。
- 鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forgeとクリーチャー10体で20点ダメージ。
- 血の芸術家/Blood Artist3体とファイレクシアの略奪機/Phyrexian Marauderのようなマナ総量が0かつタフネスが0のクリーチャー7体で21点ドレイン。血の芸術家2体と臓物の予見者/Viscera Seerのようなサクり台を呼べば、タフネスは0ではなくても可。
- 全体除去への対策としても使えるし、自分から撃っても優位を築ける。ただし、うかつに攻撃して糾弾/Condemnされないように注意。
- 自分のターンに生け贄に捧げ、這い集め虫/Gleancrawlerを戦場に出せば、何度でも使いまわせる。
色々と面白い使い方ができるため、スタンダードでは御霊の足跡/Footsteps of the Goryoとの相性を活かしリアルジャパニメイションというリアニメイトデッキの主力クリーチャーとなった。
エターナルでは閃光/Flashのエラッタで容易にPIG能力を誘発できるようになり、0ターンキルさえ可能な超高速コンボデッキ・ハルクフラッシュのキーカードとして閃光が禁止・制限されるまで活躍した。
統率者戦では開始以来長らく禁止カードに指定されていたが、2017年4月24日に禁止解除となった。
大男の性別は?
「Hulk」を「大男」と翻訳テンプレートに沿って訳しているが、「大男」表記は不適当(→誤訳/名訳)である可能性がある。Hulkは本来、非常に大きいものや人を言う言葉であり、性別は関係ないようだ。このコラムでは「変幻の大男」のことを「he(彼)」ではなく「she(彼女)」と表記している(卵を抱えていることからの連想だろう)。
ただ、雄が卵を守りぬく生き物(コオイムシなど)も現実に多数存在するので、実際には雄であってもおかしくはないのだが、単に卵を持っているということで「she」という人称を選択した可能性もある。