無作為に

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2014年5月2日 (金) 00:00時点における211.127.127.149 (トーク) - whois による版
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無作為に/randomとは、文字通りの「作為が無い」という意味である。日常あまり使われない言葉なので戸惑う人もいるようだが、「ランダム」と言い換えれば理解できるだろう。


Mind Twist / 精神錯乱 (X)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードをX枚、無作為に選んで捨てる。



Goblin Test Pilot / ゴブリンの試験操縦士 (1)(青)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 操縦士(Pilot) ウィザード(Wizard)

飛行
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を無作為に選んで対象とする。ゴブリンの試験操縦士はそれに2点のダメージを与える。

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「無作為に選ぶ」と言った場合、それは「選択肢すべての選ばれる確率を等しくしたうえで、どのプレイヤーの意思も入れずに選ぶ」を意味する。乱数を発生させるために、サイコロコインなどいかなる方法を使ってもよい。

数学的な意味で厳密に「無作為に」することは非常に難しく、不可能とすら言ってもよい。例えばサイコロを使うとしても、その道具の固有のクセが必ず存在するので、完全に6分の1になるとは限らない。また機械的な乱数発生装置を使うとしても、そのプログラムにもまたクセがあるため、高度な計算をすれば次に出る数値を逆算することもできてしまう(質の低いプログラムだと、特定のタイミングで必ず同じ数値が出てしまうものすらある)。とはいえそこまでこだわっていてはゲームができないので、理論上、公平かつランダムにさえなっていればそれでよいだろう。

道具を用いて選ぶのが確実だが、わざわざ用意するのが面倒。内容が見えない状態にして対戦相手に選んでもらう、など、手間が軽減できる方法を用いるほうが一般的と言える。しかし性質上イカサマの恐れが常にある問題なので、大会などではジャッジを呼んで処理を手伝ってもらうことも検討したい。

無作為に選ぶやり方の一例

  • 手札を選ぶ
    • (トランプの「ババ抜き」の要領で)手札を見せないようにし、対戦相手に1枚選ばせる方法。その直前に手札の順番を並び替えることも多い。なお、この操作の際に妙な念や気合を入れる人も少なくない。
    • 手札それぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。手札の一部を公開したまま無作為に選ばないといけない場合に有効(例えば捨て身の狂乱/Desperate Ravings奇跡を満たしたときなど)。
  • パーマネントを選ぶ
    • パーマネント・カードをすべてまとめてひとつの束にして、(ライブラリーを切り直し引く要領で)上からめくる方法。一番簡単で、また連続して複数枚選ぶケースにも対応できる方法だが、位相タップ状態/アンタップ状態反転か否かなど)やカウンターの状況が分からなくなる可能性がある。また、トークン裏向きのパーマネント・両面カードなどが混じっている場合には、チェックリストカードのような代用カードを用意する必要がある。
    • パーマネントそれぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。確実だが、手札に比べて数が多くなるため、場合によっては20面ダイスでも足りない恐れがある。トランプなどを用意する必要があるだろう。
  • 墓地のカードを選ぶ
    • すべて裏向きにして切り直し、1枚めくる方法。一番簡単だが、ウルザ・ブロック以前のカードが使用できるフォーマットでは使えない(「墓地の順番を変えてはいけない」というルールがあるため)。
    • サイコロなどで選ぶ方法。ただしこれもパーマネントと同様に数が多くなりがち。

比較的多くの中から無作為に選ぶ方法の例

数が少ない(6以下)の場合は、6面ダイスを用いるのが一番簡単かつ確実。ここでは、それ以上の大きな数を選ぶ場合の例を挙げる。

  • トランプなどを使う
    • 枚数調節も容易で、またもともと無作為にシャッフルして使う用に作られているものであるため、特別な工夫などが必要ない手軽さも利点。
  • 多面ダイスを使う
    • 10面ダイス、12面ダイス、20面ダイスなど、さまざまなものが入手できる。中には100面ダイスなどというものまである。
      • ファットパックには20面ダイス型ライフカウンターが封入されているが、ダイス代わりの使用は避けたほうが無難。ライフカウンターとして使う性質上高い値や低い値の出る面が1カ所に集中しているため、目の操作が通常のダイスより容易に行えてしまう。
  • 複数の色違いのダイスを使う(もしくは同じダイスを複数回振る)
    • 例えば、色違いの6面ダイス2個を振った場合、6×6=36通りの出目がそれぞれ均等な確率で出現する。
    • 出目に関しては6通りだけでなく、「偶数と奇数」もしくは「1-3、4-6」の2通り、「1-2、3-4、5-6」の3通りにも分けることができるので、ダイスAは偶数奇数の2通り、ダイスBは通常の6通りで見るとすれば、2×6=12通りの出目が均等な確率で出現する。この応用で、4通り・6通り・9通り・12通り・18通り・36通りならば、2個のダイスの1振りで求められる(6通りならばダイス1個でも求められるが)。
    • ただしこの方法は、5個や11個などの半端な個数から選ぶのにはあまり向いていない。できなくはないが、振り直しが必要。
    • ちなみに「ダイスを複数振って出た目を単純に合計する」という方法はやってはいけない。例えば6面ダイス2個の場合、7になる確率が一番高くなってしまい、無作為の定義である「選択肢すべての選ばれる確率が等しい」を満たさなくなる。
      • なお、「ダイスを複数振って出た目を単純に合計する」という方法をやったあと、確率が等分になるように分配できれば問題ない。例えば6面ダイス2個の場合、「2と6、3と5、8と12、9と11、4と10、7」でそれぞれ6/36(=6通り)となり、「5と6、8と9、4と7、それ以外」でそれぞれ9/36(=4通り)となり、「奇数、偶数」(いわゆる半長)で2通りとなる。

参考

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