マインド・フレイヤー/Mind Flayer
提供:MTG Wiki
クリーチャー — ホラー(Horror)
ドミネイト・モンスター ― マインド・フレイヤーが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。あなたがマインド・フレイヤーをコントロールし続けているかぎり、それのコントロールを得る。
3/3ドミネイト・モンスターによりクリーチャー1体のコントロールを奪うホラー。
一回り大きくなって地上に降りた誘惑蒔き/Sower of Temptationというところで、対戦相手の除去が尽きたあたりで出せれば1:3交換で一気にボードコントロールを確立できる。
クリーチャー戦が中心で除去も限られるリミテッドではなおのこと強力で、魔法の眠り/Charmed Sleepや幽閉/Minimus Containmentのような擬似除去も無意味。赤相手のタフネス3はドラゴンの火/Dragon's Fireの良い的だが、それを措いてもレアらしく盤面をひっくり返す力を持つ。
スタンダードではローテーション前の青赤コントロールやローテーション後のグリクシス天啓など、大型クリーチャーへの対処が比較的不得手なデッキのサイドボードに採用されていた。
[編集] ルール
- 誘発型能力の解決前にあなたがマインド・フレイヤーのコントロールを失っていたなら、コントロールの変更は行われない。
- マインド・フレイヤーが能力を失っても、既に発生している継続的効果は終了せず、コントロール変更効果は切れない。
- マインド・フレイヤーがフェイズ・アウトした場合、コントロール変更効果は切れてしまう(CR:702.26f)。
- マインド・フレイヤーとコントロールを奪っていたクリーチャーが同時に期限が示されていないフェイズ・アウトした場合、コントロールを奪っていたクリーチャーは次のあなたのアンタップ・ステップ中に、元々のコントローラーのコントロール下でフェイズ・インする。
[編集] ストーリー
マインド・フレイヤーはGary Gygaxがクトゥルー神話の邪神シュド=メルにヒントを得て創造したダンジョンズ&ドラゴンズのオリジナルモンスター。はるか太古に多次元に渡る大帝国を築いたものの奉仕種族の叛乱を受けてアストラル界から物質界へと逃亡してきた知的生命体の末裔である。
「フォーゴトン・レルム探訪」でカード化されたのは「イリシッド」と自称するごく一般的な個体群(イラスト)であり、共同体を率いるエルダー・ブレイン/Elder Brain(イラスト)やウリサリッドなど、様々な分種が存在する。体高は(幼生の主な寄生元である)中型ヒューマノイドとさほど変わらないものの、粘液に覆われた紫色の皮膚と、頭足類に似た腕部・頭部を備える。発声機能を持たない口はヤツメウナギのような形状となっていて、生物の脳漿を好んで捕食する。発声器官を持たないことに加えて先天的なサイキック能力(と高い魔法耐性)を備えているため、通常はテレパシーを用いてコミュニケーションを行う。繁殖形態は雌雄同体かつ卵生。孵化した幼生は10年ほどの培養を経たのちに(この間に個体数は1/1000ほどにまで淘汰される)予め餌として用意された被支配生物の頭蓋内部に侵入し、宿主の脳を食い荒らしながら脳幹に定着、一週間ほどで宿主の肉体を変質させて成体となる(まれに宿主の記憶を若干保持している場合も見られる)。
地下深くの薄暗い湿った場所にコロニーを築き、奉仕種族兼食料にする知的生命体を誘拐しながら、全次元を再奪取するためのおぞましい研究(帝国時代の文明や技術はサイオニック魔術を除いてほぼ失われている)を続けている。属性は秩序にして悪、本質的に利己的なサディストであり精神波やサイオニック魔術による他生物の支配を好むが、自分たちに危機が及ぶや支配下種族を見捨てて逃げることを厭わず、さらに捕獲された場合は命乞いのための取引を自分達から持ちかける卑劣な性格をしている。
マインド・フレイヤーの文化は食料としてきた生物に影響される。例えばゴブリンの脳を主食としてきた共同体よりもエルフの脳を主食としてきた共同体のほうが圧倒的に洗練された文化を備えている。なお、なんらかの理由により寄生を経なかった幼生は時として「ネオセリッド」と呼ばれるマインド・フレイヤーの天敵ともいえる巨大なモンスターに幼生成熟する。