天才のひらめき/Stroke of Genius
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2014年6月15日 (日) 23:35時点における版
マジックの黎明期に存在した、Braingeyserの調整版。青を象徴するXドローカードである。
シングルシンボルとなって多色デッキに入れやすくなり、インスタントに変化されたことによる青使いの望む対応撃ちができるようになった。その分1マナ重くすることでバランスを取っている。パーミッションで対戦相手の終了ステップに唱えたり、後半戦においての大量ドローに変換したりと幅広い用途がある。
しかも、収録されているウルザ・ブロックには多数のマナ・アーティファクトやトレイリアのアカデミー/Tolarian Academy、ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleなど、強力なマナ加速が数多く存在したため、重くなったデメリットが薄れ、メリットばかりが目立つ結果になった。
パーミッション(青茶単)での大量ドロー手段や、マナ・クリーチャー+ガイアの揺籃の地で加速するリス対立、マナ・アーティファクトでブーストするティンカー系茶単デッキなど、青系デッキ全般で中核的ドローカードとして活躍した。
さらに、状況によっては対戦相手を対象にし大量にカードを引かせることで対戦相手をライブラリーアウトに持ち込むこともできる。青茶単でミラーマッチの決め手となった他、ティンカーやスーサイドブラウンでも崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary後のエンドカードとなった。
そして、これらの性質を最大限に活用したのがかの極悪コンボデッキ、MoMaである。精神力/Mind Over Matterで手札をマナに変え、これでマナを手札に変換することで一気にマナを増幅し、そのマナを費やしたこのカードを対戦相手に撃ち込むことで対戦相手をライブラリーアウトさせることができた。つまり、コンボパーツとエンドカードの役割を一枚で兼用していたのだ。MoMaの別名、「ターボ・ジーニアス(Turbo Genius)」の由来でもある。
総合的にオリジナルの強さを超えた好例と言えよう。
- MoMaに限らず、ハイタイドやターボ・サイクリングなどの大量マナ系コンボデッキとの相性は抜群。コンボ完成前はパーツを集めるドロー手段となり、完成後はフィニッシャーの役割を果たす。そのため「青のX火力」などと呼ばれることもある(ゲームを決めるためにはXを大きくする必要はあるものの、これは「軽減されない」と同義である)。通常のX火力と異なり、いつ引いても無駄にならないのが大きい。
- 環境が合うならMana Drainやウルザランドと組み合わせるのもよい。
- イラストはウルザ/Urzaが時間旅行をできるゴーレムの素材として銀を思いついた時。つまり設計図に描かれているのはカーン/Karnである。
- 後のミラディン包囲戦にて、トリプルシンボルで同じ効果を含む青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenithが登場した。そちらはドローの後で自身をライブラリーに戻す。
- 更に後のラヴニカへの回帰にて多色となりライフ回復が付いたスフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationが登場した。
1999年1月1日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カード、Type1.5では禁止カードに指定される。2004年9月20日よりType1.5から移行したレガシーでは禁止されていない。2004年12月20日よりヴィンテージで制限解除され、全てのエターナル環境で4枚使えるようになった。