スリーブ
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***大手ショップなど主催された大会([[プレミアイベント]]とは限らない)では、参加者セットの一部としてサードパーティーメーカー製スリーブを配布する場合もある([http://coverage.mtg-jp.com/gpnag16/article/016363/ 参考])。 | ***大手ショップなど主催された大会([[プレミアイベント]]とは限らない)では、参加者セットの一部としてサードパーティーメーカー製スリーブを配布する場合もある([http://coverage.mtg-jp.com/gpnag16/article/016363/ 参考])。 | ||
***ただし、マジック公式サプライ品・大会支給品以外のイラストスリーブの使用は認めないイベントも存在する。どのような方針を採るかは、前述通りヘッド・ジャッジに最終決定権があるため、イベントごとに差異があることは留意しておきたい。 | ***ただし、マジック公式サプライ品・大会支給品以外のイラストスリーブの使用は認めないイベントも存在する。どのような方針を採るかは、前述通りヘッド・ジャッジに最終決定権があるため、イベントごとに差異があることは留意しておきたい。 | ||
+ | *[[ドラフト]]において、競技の公正性の確保により、ジャッジによるパック内容確認後にスリーブに収められるケースもある(RELプロの[[イニストラードを覆う影ブロック]]ドラフト、[[世界選手権14]]の[[Vintage Masters]]ドラフトなど)。 | ||
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2016年6月9日 (木) 00:45時点における版
スリーブ/Sleeveとは、カードを入れる主にビニール製の外装のこと。商品によっては「カードプロテクター」などの呼称が用いられている。
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解説
カードを傷や汚れから守るため、また特定のカード(アルファ版カードや両面カード、あるいは印刷ミス・汚損・日焼けによる脱色などで他カードと明らかに異なる外見になっているカード)と通常カードを区別できないようにするために使用する。
商品はメーカーによって多様であるが、主に「両面とも透明なもの」と「表面は透明、裏面は不透明(無地の一色の場合もあれば何らかの柄やマーク、イラスト等が描かれている場合もある)」の2パターンに分けられる。また、スリーブを複数枚重ねることを前提とした商品(「ジャストスリーブ」や「オーバースリーブ」などと呼ばれる)もある。
マジックの総合ルール及びマジック・イベント規定におけるスリーブの規定
- デッキに下記のいずれかのカードを含む場合、完全に不透明のスリーブの使用が義務づけられる。
- アルファ版カード
- 両面カード(ただしスリーブではなく、チェックリストカードを用いても良い)
- マーカー、またはトークン・カードとしてスリーブを使用する場合、自分と相手のカードかスリーブと似たものは使用できない。
- 競技またはプロRELのイベントでは、スリーブにさらなる条件が追加される。
- 裏面の反射率の高いもの(光の反射が強いツヤツヤした素材のもの)は使用できない。
- 表面裏面を問わず、一面に渡ってホログラム加工が施されているものも使用できない。
- スリーブの裏面に絵が描かれている場合、特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、精査の対象となり得る。
- いずれの例も、スリーブの製作上の不具合による偶然によって、あるいはちょっとした改造を加えることによって意図的に、マークドに利用できる可能性があるためである。
- スリーブの使用可否に関する決定の最終権限者は、そのイベントのヘッド・ジャッジである。
ゲームにおけるスリーブのTIPS
- 新品のスリーブは滑りやすいことが多く、積み上げたライブラリーが崩れてしまうことがままある。
- 一方、使い込んだスリーブだと傷の具合によってはマークドと判断されることがありえる。
- トークン・カードをスリーブに入れて使用する際、デッキに使用しているものとは別のデザインのスリーブに入れるのがベター。大会環境は勿論、カジュアルプレイではゲーム終了時にうっかりデッキと一緒にして混ぜてしまったときなどに、探して取り除くのが非常に楽である。
- 同じカードでも、(それが開封したてであっても)製造時期や印刷所の違い等でカードの質感・色味が異なることがある。それらのカードをスリーブに入れず使用する場合、その気がなくとも不正行為を疑われかねないため注意が必要。知人とのカジュアルプレイの場ならともかく、不特定多数の人とゲームをする大会やイベントではその規模やフォーマットによらずスリーブを使うようにしたい。
- 大会環境(特にプレミアイベント)では、不正行為を防止するために非常に厳しいチェックが行なわれ、時には難癖や言いがかりにも思えるような裁定が下ることもある。スリーブに関するマジック・イベント規定や大会主催者の規定などを読み、十分注意すること。
- 逆に言えば、それだけ厳しくしなければならないほどマークドによる不正が多い、ということでもある。対戦相手のスリーブがどうもおかしいと感じたら、ジャッジを呼んで対処してもらったほうがいいだろう。
エピソード
- 定型のマジックのカードのサイズは「63mm×89mm」である。そのサイズに対応した商品を利用すること。
- 日本国内では小さいサイズの商品も多く流通している(例えば遊戯王OCGに対応した「スモールサイズ」、ロードオブヴァーミリオンなどに対応した「アーケードサイズ」など)。そちらを購入してもマジックのカードはまず入らない。
- スリーブの柄は、透明や無地一色の他、何らかのイラストが描かれたものも多い。
- マジック公式サプライ品としても、マナ・シンボルや人気キャラクターなどが描かれたイラストスリーブがUltra PRO社より販売されている。特にキャラクターイラストのものはアラーラの断片ブロック以降に力を入れて展開されている。
- 日本ではアニメーション作品や漫画、ビデオゲームなどに登場するキャラクター(特に美少女ヒロイン)を用いたイラストスリーブ、いわゆる「キャラスリーブ」が多く製作されている。該当作品を題材としたTCGの公式サプライ品として販売されている例も多い。
- キャラスリーブに傷がつかないように、その上に着用する「オーバースリーブ」という商品も存在する。
- DCIの見解では、イラストスリーブは(規定に違反しないかぎり)大会で使って問題ないとのこと。
- ドラフトにおいて、競技の公正性の確保により、ジャッジによるパック内容確認後にスリーブに収められるケースもある(RELプロのイニストラードを覆う影ブロックドラフト、世界選手権14のVintage Mastersドラフトなど)。
参照
- マークト・カードでとっつかまらないために:スリーブのTips(進藤欣也著)
- Sleeves: When to Disallow(DCI公式著・英語)
- 用語集