暴虐の覇王アスマディ/Vaevictis Asmadi
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*黒赤緑の似たカードに[[ヘルカイトの首領/Hellkite Overlord]]がある。そちらは[[黒マナ]]と[[緑マナ]]ではパンプアップできないが変わりに[[再生]]が可能で、他の面では勝っている。 | *黒赤緑の似たカードに[[ヘルカイトの首領/Hellkite Overlord]]がある。そちらは[[黒マナ]]と[[緑マナ]]ではパンプアップできないが変わりに[[再生]]が可能で、他の面では勝っている。 | ||
*後の[[ヴィーアシヴァン・ドラゴン/Viashivan Dragon]]のように色ごとに[[修整]]が異なっていたりはせず、すべて同じ[[効果]]である。今なら「([[黒]])または([[赤]])または([[緑]]):〜」と書かれていたかもしれない。 | *後の[[ヴィーアシヴァン・ドラゴン/Viashivan Dragon]]のように色ごとに[[修整]]が異なっていたりはせず、すべて同じ[[効果]]である。今なら「([[黒]])または([[赤]])または([[緑]]):〜」と書かれていたかもしれない。 | ||
− | *"vaevictis" はラテン語の "vae victis" であり、"woe to the conquered" 「哀れなるかな、敗残者」に相当する。これは、ガリア人の将軍ブレンヌス(Brennus, 職名ともいわれる)が軍を率いてローマに攻め入り土地の大半を征服したエピソード(390BCごろ)に由来し、ローマ側が賠償を渡す代わりにガリア軍の撤退を要求したが、元老院が賠償を値切ろうとしたため、ブレンヌスが怒りで秤を壊した時に叫んだ言葉とされる。「暴虐の覇王」という訳は、このエピソードを考慮に入れた[[誤訳/名訳| | + | *"vaevictis" はラテン語の "vae victis" であり、"woe to the conquered" 「哀れなるかな、敗残者」に相当する。これは、ガリア人の将軍ブレンヌス(Brennus, 職名ともいわれる)が軍を率いてローマに攻め入り土地の大半を征服したエピソード(390BCごろ)に由来し、ローマ側が賠償を渡す代わりにガリア軍の撤退を要求したが、元老院が賠償を値切ろうとしたため、ブレンヌスが怒りで秤を壊した時に叫んだ言葉とされる。「暴虐の覇王」という訳は、このエピソードを考慮に入れた[[誤訳/名訳|妙訳]]ではあるが、[[エルダー・ドラゴン/Elder Dragon#エルダー・ドラゴンの名前]]にもあるとおりVaevictisも肩書ではなく名前の一部である。結果としてこの訳がのちの[[暴虐の龍、アスマディ/Vaevictis Asmadi, the Dire]]の英語名や日本語訳にまで影響を与えることとなった。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/creating-core-set-2019-2018-06-19 CREATING CORE SET 2019]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0030711/ 『基本セット2019』を作り出す](Card Preview 2018年6月19日)</ref> |
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==関連カード== | ==関連カード== |
2018年6月20日 (水) 22:27時点における版
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(黒)(赤)(緑)を支払わないかぎり、暴虐の覇王アスマディを生け贄に捧げる。
(黒):暴虐の覇王アスマディはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
(赤):暴虐の覇王アスマディはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
(緑):暴虐の覇王アスマディはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
黒赤緑の伝説のエルダー・ドラゴン。3色どれでも1マナにつきパワー1点のパンプアップができる。ただし、アップキープ・コストが必要なためパンプアップにあまり多くのマナをかけられないのが現実だろうか。
ほとばしる魔力/Mana Flareなどを利用すれば、素早く唱えることができるうえ、アップキープ・コストを支払った余りのマナを全てパンプアップに注ぎ込める。
- 黒赤緑の似たカードにヘルカイトの首領/Hellkite Overlordがある。そちらは黒マナと緑マナではパンプアップできないが変わりに再生が可能で、他の面では勝っている。
- 後のヴィーアシヴァン・ドラゴン/Viashivan Dragonのように色ごとに修整が異なっていたりはせず、すべて同じ効果である。今なら「(黒)または(赤)または(緑):〜」と書かれていたかもしれない。
- "vaevictis" はラテン語の "vae victis" であり、"woe to the conquered" 「哀れなるかな、敗残者」に相当する。これは、ガリア人の将軍ブレンヌス(Brennus, 職名ともいわれる)が軍を率いてローマに攻め入り土地の大半を征服したエピソード(390BCごろ)に由来し、ローマ側が賠償を渡す代わりにガリア軍の撤退を要求したが、元老院が賠償を値切ろうとしたため、ブレンヌスが怒りで秤を壊した時に叫んだ言葉とされる。「暴虐の覇王」という訳は、このエピソードを考慮に入れた妙訳ではあるが、エルダー・ドラゴン/Elder Dragon#エルダー・ドラゴンの名前にもあるとおりVaevictisも肩書ではなく名前の一部である。結果としてこの訳がのちの暴虐の龍、アスマディ/Vaevictis Asmadi, the Direの英語名や日本語訳にまで影響を与えることとなった。[1]
関連カード
サイクル
レジェンドの、伝説のエルダー・ドラゴンサイクル。クロニクルとMasters Edition 3で再録された。
- アルカデス・サボス/Arcades Sabboth
- クロミウム/Chromium
- ニコル・ボーラス/Nicol Bolas
- 暴虐の覇王アスマディ/Vaevictis Asmadi
- パラディア=モルス/Palladia-Mors
ストーリー
暴虐の覇王アスマディ/Vaevictis Asmadiはエルダー・ドラゴン/Elder Dragonの1体。男性。漆黒の鱗に全身を覆われ、頭頂部や側頭部、下顎にヒレを持ち、楯突く者を皆殺しにすると息巻く巨竜(イラスト)。ドラゴンの息は毒々しい緑色。同じエルダー・ドラゴンのクロミウム/Chromiumとパラディア=モルス/Palladia-Morsはいとこ。
兄弟戦争/Brothers' Warよりも前の時代、プレインズウォーカー/PlaneswalkerのFaralyn(ファラリン)の呪いでチビ・ドラゴン/Dragon Whelpに姿を変えられていた。このときの容姿は、人間成人男性の頭よりもやや小さなドラゴンで、全身は明るい緑色、白目は黄色で瞳は黒。お喋りで邪なインプといった雰囲気である。
アスマディは呪いを解くために、モルス峠/Mors Ridgeに封じられたパラディア=モルスの復活を計画。峠の軍人Lord Red Donald(レッド・ドナルド卿)の束縛の呪文(Spell of Binding)にかかった振りをして使い魔となり、ドナルド卿を言葉巧みにそそのかし、封印を破らせることに成功する。そして数世紀ぶりに再会した従姉妹パラディア=モルスの機嫌をとって、呪いを解いて元の姿に戻してもらう。
血に飢えたアスマディはパラディア=モルスと共に人間を襲撃、空中でクロミウムと対峙し激しくぶつかり合う。だが、従姉妹に騙され利用されている、というクロミウムの言葉を信じたアスマディは、一転してパラディア=モルスへ矛先を変える。短い戦いの後、アスマディは自分が放ったドラゴンの息のパワーを跳ね返されて、爆発の中に消え去った。
- コミックでは「Vaevictus Asmodi」表記。
登場作品
- The Tickery Man(アメコミ版エルダードラゴンvol.1)
- The Tickery Man part II(アメコミ版エルダードラゴンvol.2)
参考
- ↑ CREATING CORE SET 2019/『基本セット2019』を作り出す(Card Preview 2018年6月19日)