ブースターブリッツ

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(参考)
1行: 1行:
'''ブースター・ブリッツ'''/''Booster Blitz''は、[[マジック]]の[[カジュアルプレイ]]・[[ルール]]のひとつ。未開封の[[ブースターパック]]を1人につき1つ使う、変則[[シールド]]の一種である。
+
'''ブースター・ブリッツ'''/''Booster Blitz''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の[[カジュアルプレイ]]・[[ルール]]のひとつ。未開封の[[ブースターパック]]を1人につき1つ使う、変則[[シールド]]の一種である。
  
 
「1人1つのブースターパック」というのは[[1パックシールド]]や[[ミニマスター]]と共通しているが、それらとは全く異なるシンプルかつ奥深いものとなっている。
 
「1人1つのブースターパック」というのは[[1パックシールド]]や[[ミニマスター]]と共通しているが、それらとは全く異なるシンプルかつ奥深いものとなっている。
24行: 24行:
 
==特徴==
 
==特徴==
 
*[[土地]]カードすら用意する必要が無く、とにかくブースターパックが2つあれば成立する手軽さが最大の魅力。4試合楽しめるのもお得感がある。
 
*[[土地]]カードすら用意する必要が無く、とにかくブースターパックが2つあれば成立する手軽さが最大の魅力。4試合楽しめるのもお得感がある。
*無限マナかつライブラリー無しというルール上、[[多色地形]]や[[マナ加速]]、ドローソースや[[サーチカード]]などは全く役に立たない。逆に思わぬ重量級カードが活躍することもあり、普段とは違った感覚で遊ぶことができる。
+
*無限マナかつライブラリー無しというルール上、[[多色地形]]や[[マナ加速]][[引く|ドロー]]ソースや[[サーチカード]]などは全く役に立たない。逆に思わぬ[[重い|重量級]]カードが活躍することもあり、普段とは違った感覚で遊ぶことができる。
**[[パワー9]]に至っては[[Time Walk]]と[[Timetwister]]([[墓地]][[回収]])しか使い物にならない有り様。
+
**5点以上のインスタント火力はほぼ必殺のカードである。
 +
**ライブラリーアウト戦術は成立せず、[[研究室の偏執狂/Laboratory Maniac]]は1ターン維持できれば[[勝利]]確実。
 
**2枚以上[[捨てる|捨て]]させる[[手札破壊]]は、先攻で唱えられれば反則的な強さを発揮する。
 
**2枚以上[[捨てる|捨て]]させる[[手札破壊]]は、先攻で唱えられれば反則的な強さを発揮する。
 +
**[[パワー9]]に至っては[[Time Walk]]と[[Timetwister]]([[墓地]][[回収]])しか使い物にならない有り様。
 
*デッキ構築を楽しむ余地が生まれているのも面白さを引き立てている。満遍なく強いデッキを作ることは難しく、限られたカードの中でどうにかして勝てそうな組み合わせを見つけ出すセンスが求められる。
 
*デッキ構築を楽しむ余地が生まれているのも面白さを引き立てている。満遍なく強いデッキを作ることは難しく、限られたカードの中でどうにかして勝てそうな組み合わせを見つけ出すセンスが求められる。
 
**通ればほぼ間違いなく勝てるカードと、それを守る妨害カードを組にすればそのデッキの勝率はかなり高くなるだろう。しかし妨害カードを他のデッキに回せば、必勝ではないが勝ち目のあるデッキを2つ作ることができ、マッチ全体で勝ち越せるかもしれない。
 
**通ればほぼ間違いなく勝てるカードと、それを守る妨害カードを組にすればそのデッキの勝率はかなり高くなるだろう。しかし妨害カードを他のデッキに回せば、必勝ではないが勝ち目のあるデッキを2つ作ることができ、マッチ全体で勝ち越せるかもしれない。

2018年10月25日 (木) 09:22時点における版

ブースター・ブリッツ/Booster Blitzは、マジックカジュアルプレイルールのひとつ。未開封のブースターパックを1人につき1つ使う、変則シールドの一種である。

「1人1つのブースターパック」というのは1パックシールドミニマスターと共通しているが、それらとは全く異なるシンプルかつ奥深いものとなっている。

概要

遊び方

以下はルール告知文章を翻訳したもの[1]

  1. 対戦相手とブースターパックを用意する。
  2. プレイヤーはブースターパックを開封し、3枚1組のデッキを4つ構築する。
    • 残りのカードとトークン等は脇にどけておく。
    • 先にデッキを全て完成させた者が最初のゲーム先攻を取る。
  3. 無作為にデッキを1つ選び、3枚全てを引くライフ5点でゲームを開始する。
  4. 各プレイヤーは任意の色マナ無限に使用でき(無限マナ)、空のライブラリーからカードを引いても敗北しない。(ライブラリーアウトしない)
  5. ゲームが終わったら新しくデッキを1つ選び、負けた者は次のゲームで先攻を取る。この方法で4回対戦を行う。
  6. 最も勝利数の多かった者がマッチの勝者となる。
    • ブースターパックを手に入れてもう一度遊ぼう!

補足

  • デッキを構築・選択する際、カードは裏向きにして対戦相手から見えないようにする。
  • 勝敗を決めることができなくなった場合、そのゲームは引き分けになる。その場合、次のゲームは何らかの方法で先攻を決める。
  • マッチそのものが引き分けになることもある。

特徴

  • 土地カードすら用意する必要が無く、とにかくブースターパックが2つあれば成立する手軽さが最大の魅力。4試合楽しめるのもお得感がある。
  • 無限マナかつライブラリー無しというルール上、多色地形マナ加速ドローソースやサーチカードなどは全く役に立たない。逆に思わぬ重量級カードが活躍することもあり、普段とは違った感覚で遊ぶことができる。
  • デッキ構築を楽しむ余地が生まれているのも面白さを引き立てている。満遍なく強いデッキを作ることは難しく、限られたカードの中でどうにかして勝てそうな組み合わせを見つけ出すセンスが求められる。
    • 通ればほぼ間違いなく勝てるカードと、それを守る妨害カードを組にすればそのデッキの勝率はかなり高くなるだろう。しかし妨害カードを他のデッキに回せば、必勝ではないが勝ち目のあるデッキを2つ作ることができ、マッチ全体で勝ち越せるかもしれない。
    • どうしようもなく弱いカードを集めた「捨てデッキ」を用意して他のデッキの勝率を高める、といった手法も重要になる。
  • 他のリミテッドと同様、使用するカード・セットが変わればゲーム展開も変わってくるが、その変わり様がわりと大味になりやすい。

その他

このルールは当初、破滅の刻のプレビューの時期に公式記事の中でひっそりと紹介されていたものである[2]

プロツアー「イクサランの相克」の会場で前情報も無く突如としてルール告知のチラシが配られ、その後カードショップ「晴れる屋」のサイト内にて翻訳したルールが紹介された[3]

参考

  1. チラシの画像(齋藤友晴氏のTwitter)
  2. ドラフトとスタンダードのための砂漠のデザイン(Play Design 2017年6月30日)
  3. Hareruya COMBAT vol.34 -津村 健志 vs. 齋藤 友晴-(日本語訳ルールと対戦動画を掲載)
MOBILE