無頼の徒/Outlaw: Champions of Kamigawa
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日本風の世界観が採用された[[神河物語]]により親しんでもらうため、[[WotC]]と[[ホビージャパン]]が重い腰を上げてくれました。背景ストーリーの理解には小説の翻訳が一番。 | 日本風の世界観が採用された[[神河物語]]により親しんでもらうため、[[WotC]]と[[ホビージャパン]]が重い腰を上げてくれました。背景ストーリーの理解には小説の翻訳が一番。 | ||
マジック・ファン待望の背景小説、ついに邦訳発売。 | マジック・ファン待望の背景小説、ついに邦訳発売。 | ||
− | 作者のスコット・マクゴフ氏はこのシリーズの以前に、[[ジャムーラ/Jamuraa]]南東部を舞台に[[Tetsuo Umezawa]]ら[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]のキャラクターたちが多数登場する小説三部作(レジェンドサイクル2)を書いており、高い評価を受けています。 | + | 作者のスコット・マクゴフ氏はこのシリーズの以前に、[[ジャムーラ/Jamuraa]]南東部を舞台に[[テツオ・ウメザワ/Tetsuo Umezawa]]ら[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]のキャラクターたちが多数登場する小説三部作(レジェンドサイクル2)を書いており、高い評価を受けています。 |
日本語訳は(二三のチェック漏れと思しきところを除いて)外来語を極力排した訳で、日本風の世界を表現しています。神河物語の背景ストーリーを知りたければ本書は必読です。[[フレイバー・テキスト]]からだけでは分からないキャラクターの性格に触れられる点も背景小説の読み所と言えるでしょう。 | 日本語訳は(二三のチェック漏れと思しきところを除いて)外来語を極力排した訳で、日本風の世界を表現しています。神河物語の背景ストーリーを知りたければ本書は必読です。[[フレイバー・テキスト]]からだけでは分からないキャラクターの性格に触れられる点も背景小説の読み所と言えるでしょう。 | ||
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神秘と信仰の世界で、戦が起ころうとしている。 | 神秘と信仰の世界で、戦が起ころうとしている。 | ||
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神々は人間を攻撃し始め、見えない陰に恐怖が潜んでいる。 | 神々は人間を攻撃し始め、見えない陰に恐怖が潜んでいる。 | ||
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**本編、そして神河サイクルを通じてのもう一人の主人公。マジックのストーリーでは初の「黒単」主人公でもある。 | **本編、そして神河サイクルを通じてのもう一人の主人公。マジックのストーリーでは初の「黒単」主人公でもある。 | ||
**落武者ながら漢字魔術も使う切れ者。物語を大きく動かす重要人物。 | **落武者ながら漢字魔術も使う切れ者。物語を大きく動かす重要人物。 | ||
**「目覚めよ、俺のかわいい子たち」「お遊びの時間だぜ」 | **「目覚めよ、俺のかわいい子たち」「お遊びの時間だぜ」 | ||
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**「ひとぉつ。 ワシを'お師匠様'と呼ぶこと」 | **「ひとぉつ。 ワシを'お師匠様'と呼ぶこと」 | ||
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*[[骨齧り/Marrow-Gnawer]] | *[[骨齧り/Marrow-Gnawer]] | ||
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**「失せろ、愚か者の俊郎!俺達みんなを殺す気か?」 | **「失せろ、愚か者の俊郎!俺達みんなを殺す気か?」 | ||
*[[激憤明神/Myojin of Infinite Rage|激憤明神]] | *[[激憤明神/Myojin of Infinite Rage|激憤明神]] | ||
− | ** | + | **[[霜剣山/The Sokenzan Mountains|霜剣山]]の山賊と[[ゴブリン/Goblin#神河|悪忌]]が崇拝する炎と怒りの神。 |
**「我はあらゆる聡明な生き物と同じ目標を目指しておる。神の乱の終焉じゃ。」 | **「我はあらゆる聡明な生き物と同じ目標を目指しておる。神の乱の終焉じゃ。」 | ||
*[[生網明神/Myojin of Life's Web|生網明神]] | *[[生網明神/Myojin of Life's Web|生網明神]] | ||
− | ** | + | **樹海に住む神主や[[モンク]]、[[蛇#ストーリー|大蛇人]]が崇める森の神。 |
**「我は生命の源そのもの。束縛されぬ成長と抑制されぬ生命力そのもの。我に傷を与う武器を何処よりもたらさんか」 | **「我は生命の源そのもの。束縛されぬ成長と抑制されぬ生命力そのもの。我に傷を与う武器を何処よりもたらさんか」 | ||
*[[夜陰明神/Myojin of Night's Reach|夜陰明神]] | *[[夜陰明神/Myojin of Night's Reach|夜陰明神]] |
2022年9月14日 (水) 22:13時点における最新版
無頼の徒―小説神河物語 | |
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著者 | Scott McGough(著) 濱田 久美子(訳) |
出版 | ホビージャパン |
ISBN | 4894253542 |
Outlaw: Champions of Kamigawa: Kamigawa Cycle, Book I | |
---|---|
著者 | Scott McGough |
出版 | Wizards of the Coast |
ISBN | 0786933577 |
日本風の世界観が採用された神河物語により親しんでもらうため、WotCとホビージャパンが重い腰を上げてくれました。背景ストーリーの理解には小説の翻訳が一番。 マジック・ファン待望の背景小説、ついに邦訳発売。 作者のスコット・マクゴフ氏はこのシリーズの以前に、ジャムーラ/Jamuraa南東部を舞台にテツオ・ウメザワ/Tetsuo Umezawaらレジェンドのキャラクターたちが多数登場する小説三部作(レジェンドサイクル2)を書いており、高い評価を受けています。 日本語訳は(二三のチェック漏れと思しきところを除いて)外来語を極力排した訳で、日本風の世界を表現しています。神河物語の背景ストーリーを知りたければ本書は必読です。フレイバー・テキストからだけでは分からないキャラクターの性格に触れられる点も背景小説の読み所と言えるでしょう。
目次 |
[編集] あらすじ
霊界との戦いが始まった。
神秘と信仰の世界で、戦が起ころうとしている。
神々は人間を攻撃し始め、見えない陰に恐怖が潜んでいる。
今田大名の娘、魅知子は危険を冒して父の要塞を出なければならない。
霊界と強いつながりを持つ、高徳の僧と大蛇人に助言を仰ぐために。
しかし、盗賊であり、黒魔法の使い手でもある梅澤と出会ったとき、
魅知子は悟る。
国中にまさに拡大しつつある乱を止めるには、
敵と手を組まねばならないのかもしれないと、
・・・・・・そして、もっとも危険な敵は、魅知子の友かもしれないと。
(日本語版裏表紙より)
注意:作品の内容に関する記述が以下には含まれています。
[編集] 主な登場人物
[編集] 今田 魅知子
- (こんだ みちこ)
- 本編の主人公。眉目秀麗、華奢で優雅なお姫様の代名詞。さまざまな出会いを経て、神の乱の真実に迫っていく。
- 「わたくしは今田の姫、魅知子」「大名の娘、永遠原の王位継承者。しかし、わたくしはこの者と同盟を結びました。この命を懸けて、求める答えのために、当分の間わたくしは彼の氷山の無頼の徒の助けを借ります」
[編集] 青雨 浬子
- (Riko Oume)
- 水面院の優等生で魅知子姫の親友。魔術も弓の腕も優秀。
[編集] 長流
- 水面院の優等生で魅知子姫の親友。魔術の知識に長けているがプライドが高いのが欠点
[編集] 真珠耳の君
- (Lady Pearl-Ear)
- 魅知子の乳母であり先生でもある狐人。行動的な姫には振り回され気味。
- 「あなたはとんでもない過ちを犯そうとしています」「でも、私はあなたが命を落とさぬよう力を尽くしましょう」
[編集] 早耳
- (Sharp-Ear)
- 真珠耳の君の弟。流鏑馬の達人だがいい加減な性格。
- 「僕たち狐人は長生きしますが、長老は超長生きです(We kitsune live long, but the elder has lived loo-ooong.)」
[編集] 暁之尾、剣之尾、霜之尾
- (Dawn-Tail, Blade-Tail, Frost-Tail)
- 狐人の武士の兄弟。
[編集] 梅澤 俊郎
- (Toshiro Umezawa)
- 本編、そして神河サイクルを通じてのもう一人の主人公。マジックのストーリーでは初の「黒単」主人公でもある。
- 落武者ながら漢字魔術も使う切れ者。物語を大きく動かす重要人物。
- 「目覚めよ、俺のかわいい子たち」「お遊びの時間だぜ」
[編集] 碑出告
- (Hidetsugu)
- 大峨のシャーマン。俊郎と氷山の仇討ち人の契りを結んでいる。
- 「ひとぉつ。 ワシを'お師匠様'と呼ぶこと」
[編集] 鈷坊
- (Kobou)
- 碑出告の弟子。元は樹海の僧兵。氷山の仇討ち人のひとりとなる
[編集] その他
- 骨齧り/Marrow-Gnawer
- 沼居にいる鼠人の頭領。頭がキレる。
- 「失せろ、愚か者の俊郎!俺達みんなを殺す気か?」
- 激憤明神
- 生網明神
- 夜陰明神
- 竹沼に住むゴロツキや浪人、鼠人らが信仰する闇の力の顕現。
- 「願いを、叶えた。」
[編集] 備考
- 邦訳が入手可能なうちは詳しい内容は記載しません。ぜひとも実際の本を手に取ってください。
- ホビージャパンから発売中の日本語版は雑誌扱いとなっているため、再版されない可能性があります。
- 浄火明神/Myojin of Cleansing Fireが「浄化明神」となっています。訳者への説明漏れ、あるいは校正漏れか。
英名では「火」である事は明らかなので、訳者に渡す資料のほうがタイプミスされて、訳者もそちらに引きずられてしまったのかもしれません。
- 梅澤俊郎も「敏郎」となっているが、正しい漢字は神河物語のプレビューの時点で発表になっており校正ミスと思われます。