ターンを終了する
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#* 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を'''始める前'''に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合に問題になる(例:[[一日のやり直し/Day's Undoing]])。 | #* 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を'''始める前'''に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合に問題になる(例:[[一日のやり直し/Day's Undoing]])。 | ||
− | #* | + | #* ターンを終了する処理を'''始めた後'''や終えた後に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合は、次に[[プレイヤー]]が[[優先権]]を得るとき(これは[[クリンナップ・ステップ]]になる)にスタックに積まれる。 |
− | # | + | #解決中の[[オブジェクト]]も含む、スタック上のすべてのオブジェクトを[[追放]]する。[[クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]を[[戦闘から取り除く]]。 |
− | + | #*スタックから追放された[[呪文]]や[[能力]]は解決されない。 | |
− | #* スタックから追放された[[呪文]]や[[能力]]は解決されない。 | + | #**[[打ち消されない]]呪文や能力も解決されなくなる。呪文や能力をスタックから追放することは「[[打ち消す]]」ことではないので、「打ち消されない」は無意味である。 |
− | #** [[打ち消されない]]呪文や能力も解決されなくなる。呪文や能力をスタックから追放することは「[[打ち消す]]」ことではないので、「打ち消されない」は無意味である。 | + | #**ターンを終了させる途中で、その呪文や能力自身も追放されるが、その場合でも解決は最後まで行われる({{CR|608.2k}})。 |
− | #** ターンを終了させる途中で、その呪文や能力自身も追放されるが、その場合でも解決は最後まで行われる({{CR|608. | + | #[[状況起因処理]]をチェックする。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。 |
− | # | + | #*ここで一度状況起因処理がチェックされる。すなわち、クリンナップ・ステップの[[ターン起因処理]]を行う前にも状況起因処理をチェックするのである。 |
− | #* ここで一度状況起因処理がチェックされる。すなわち、クリンナップ・ステップの[[ターン起因処理]]を行う前にも状況起因処理をチェックするのである。 | + | #*例:[[一日のやり直し/Day's Undoing]]を自分のターンに唱えた場合において、[[手札]]と[[墓地]]の[[カード]]の合計数が6枚以下であったプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーはターンを終了する処理を行う前に「カードがない[[ライブラリー]]からカードを[[引く|引こう]]とした」ことになるので、この状況起因処理で[[ライブラリーアウト]]の[[敗北条件|敗北]]となる。次のクリンナップ・ステップにおける状況起因処理で敗北するわけではない。 |
− | #* 例:[[一日のやり直し/Day's Undoing]]を自分のターンに唱えた場合において、[[手札]]と[[墓地]]の[[カード]]の合計数が6枚以下であったプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーはターンを終了する処理を行う前に「カードがない[[ライブラリー]]からカードを[[引く|引こう]]とした」ことになるので、この状況起因処理で[[ライブラリーアウト]]の[[敗北条件|敗北]]となる。次のクリンナップ・ステップにおける状況起因処理で敗北するわけではない。 | + | #現在のフェイズおよびステップが終了する。ゲームは即座にクリンナップ・ステップに移行し、現在のステップとクリンナップ・ステップの間のすべてのステップをとばす。クリンナップ・ステップ中に効果によってターンが終わる場合、新しいクリンナップ・ステップを始める。 |
− | # | + | #*{{CR|{{その他のルールのCR番号|ターンやフェイズを終了させる}}.1e}}で補足されている通り、「[[終了ステップ]]開始時に」(旧[[オラクル]]では「[[ターン終了時に]]」)の[[誘発型能力]]は、終了させた[[ターン]]には[[誘発]]しない。そういう能力が誘発するのは[[終了ステップ]]の開始時であるが、効果によって終了ステップの実施も[[飛ばす|飛ばされ]]、[[クリンナップ・ステップ]]まで一気に進んでしまうため。これらの誘発型能力は、次に「終了ステップの開始時」が来たとき=次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。 |
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#**[[最後の賭け/Final Fortune]]など、どのターンの終了ステップの開始時に誘発するかが指示されている誘発型能力については、当該ターンが終了された場合、[[誘発条件]]を満たすことがなくなるので誘発しなくなる。 | #**[[最後の賭け/Final Fortune]]など、どのターンの終了ステップの開始時に誘発するかが指示されている誘発型能力については、当該ターンが終了された場合、[[誘発条件]]を満たすことがなくなるので誘発しなくなる。 | ||
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*[[一日のやり直し/Day's Undoing]]([[マジック・オリジン]]) | *[[一日のやり直し/Day's Undoing]]([[マジック・オリジン]]) | ||
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2024年4月15日 (月) 00:52時点における最新版
ターンを終了する/End the turnとは、何らかの効果によってそのターンを終わらせることである。
Time Stop / 時間停止 (4)(青)(青)
インスタント
インスタント
ターンを終了する。(スタックから、このカードを含むすべての呪文と能力を追放する。ターンを進めているプレイヤーは自分の手札のカードを、自分の手札の枚数の最大値になるまで捨てる。ダメージは取り除かれ、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終了する。)
Sundial of the Infinite / 無限の日時計 (2)
アーティファクト
アーティファクト
(1),(T):ターンを終了する。あなたのターンの間にのみ起動できる。(スタックからすべての呪文と能力を追放する。あなたの手札の枚数の最大値になるまで手札を捨てる。ダメージは取り除かれ、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終了する。)
呪文や能力の中には、現在のターンを終わらせるものが存在する。その場合には専用のルールに従い通常の呪文や能力の解決の手順とは異なる方法で処理をする。
- 同様にフェイズを終了する効果も存在し、ルールもほぼ共通である。
[編集] ルール
以下の手順で処理を行う。
- この手順が始まる前に誘発していた誘発型能力のうち、まだスタックに積まれていないものは消滅する。それらはスタックに積まれない。
- 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を始める前に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合に問題になる(例:一日のやり直し/Day's Undoing)。
- ターンを終了する処理を始めた後や終えた後に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合は、次にプレイヤーが優先権を得るとき(これはクリンナップ・ステップになる)にスタックに積まれる。
- 解決中のオブジェクトも含む、スタック上のすべてのオブジェクトを追放する。クリーチャーやプレインズウォーカーを戦闘から取り除く。
- 状況起因処理をチェックする。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。
- 現在のフェイズおよびステップが終了する。ゲームは即座にクリンナップ・ステップに移行し、現在のステップとクリンナップ・ステップの間のすべてのステップをとばす。クリンナップ・ステップ中に効果によってターンが終わる場合、新しいクリンナップ・ステップを始める。
- CR:720.1eで補足されている通り、「終了ステップ開始時に」(旧オラクルでは「ターン終了時に」)の誘発型能力は、終了させたターンには誘発しない。そういう能力が誘発するのは終了ステップの開始時であるが、効果によって終了ステップの実施も飛ばされ、クリンナップ・ステップまで一気に進んでしまうため。これらの誘発型能力は、次に「終了ステップの開始時」が来たとき=次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。
- 最後の賭け/Final Fortuneなど、どのターンの終了ステップの開始時に誘発するかが指示されている誘発型能力については、当該ターンが終了された場合、誘発条件を満たすことがなくなるので誘発しなくなる。
- CR:720.1eで補足されている通り、「終了ステップ開始時に」(旧オラクルでは「ターン終了時に」)の誘発型能力は、終了させたターンには誘発しない。そういう能力が誘発するのは終了ステップの開始時であるが、効果によって終了ステップの実施も飛ばされ、クリンナップ・ステップまで一気に進んでしまうため。これらの誘発型能力は、次に「終了ステップの開始時」が来たとき=次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。
[編集] 該当カード
登場順に示す。
- 時間停止/Time Stop(神河物語)
- 無限の日時計/Sundial of the Infinite(基本セット2012)
- 一日のやり直し/Day's Undoing(マジック・オリジン)
- 栄光の幕切れ/Glorious End(アモンケット)
- 不連続性/Discontinuity(基本セット2021)
- 粗暴な年代学者、オベカ/Obeka, Brute Chronologist(統率者レジェンズ)
- ハーキルの最後の瞑想/Hurkyl's Final Meditation(兄弟戦争)
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 720 ターンやフェイズを終了させる
- 720.1 ターンを終了させるカードが存在する。効果によりターンが終了する場合、以下のステップを順に実行する。これは通常の呪文や能力の解決(rule 608〔呪文や能力の解決〕参照)とは手順が異なる。
- 720.1a この手順が始まる前に誘発していた誘発型能力のうち、まだスタックに積まれていないものは消滅する。それらはスタックに積まれない。このルールは、この手順の間に 誘発した能力には適用されない(rule 720.1f 参照)。
- 720.1b 解決中のオブジェクトも含む、スタック上のすべてのオブジェクトを追放する。カードによって表現されていないオブジェクトが戦場や統率領域以外の領域にある場合、それは次の状況起因処理のチェック時(rule 704〔状況起因処理〕参照)に消滅する。
- 720.1c 状況起因処理をチェックする。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。
- 720.1d 現在のフェイズやステップが終了する。これが戦闘中に起こったのであれば、クリーチャーやプレインズウォーカーをすべて戦闘から取り除く。ゲームは即座にクリンナップ・ステップに移行し、現在のステップとクリンナップ・ステップの間のすべてのステップをとばす。クリンナップ・ステップ中に効果によってターンが終わる場合、新しいクリンナップ・ステップを始める。
- 720.1e ターンは終了するが、終了ステップは飛ばされるので「終了ステップの開始時に/at the beginning of the end step」の誘発型能力は誘発しない。
- 720.1f この手順中はどのプレイヤーも優先権を得ない。したがって、誘発型能力はスタックに積まれない。この手順の始まったあとで誘発型能力が誘発した場合、クリンナップ・ステップ の間に アクティブ・プレイヤーが優先権を得、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。その後、ターンの最終的な終了の前にもう一度クリンナップ・ステップが発生する。誘発型能力が誘発していなければ、プレイヤーはクリンナップ・ステップには優先権を得ない。rule 514 参照。
- 720.1 ターンを終了させるカードが存在する。効果によりターンが終了する場合、以下のステップを順に実行する。これは通常の呪文や能力の解決(rule 608〔呪文や能力の解決〕参照)とは手順が異なる。
- 720 ターンやフェイズを終了させる