アブー・ジャーファル/Abu Ja'far

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一種の[[バジリスク]]能力を持った[[クリーチャー]]
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一種の[[バジリスク能力]]を持つ[[クリーチャー]]で、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初の戦った相手を道連れにする[[白]]クリーチャー(類似カードについては[[バジリスク能力#白のバジリスク能力]]参照)。
[[白]]の本分からいえば、ある意味[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]よりも「白らしい」、クリーチャー[[除去]]といえそう。
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[[茂みのバジリスク/Thicket Basilisk]]のように[[寄せ餌/Lure]]や[[Blaze of Glory]]との[[コンボ]]が可能である(→[[バジリスク能力#バジリスク能力と寄せ餌]])。
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*相手クリーチャーの[[破壊]]はこれが[[死亡]]することで[[誘発]]するため、これを[[再生]]などで「[[戦場]]に残したままにして、繰り返し[[除去]]」に使うことはできない。
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==クリーチャー・タイプ==
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初出時は'''アブー・ジャーファル'''/''Leper''(日本語ではのちに'''アブー=ジャーファル''')という特有の[[クリーチャー・タイプ]]であったが、[[2007年9月サブタイプ変更]]で[[人間]]に変更された。
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「Leper」とは聖書に記述される「重い皮膚病([[Wikipedia:Tzaraath|Tzaraath]])」の患者と考えられる。つまり、アブー・ジャーファルに(戦闘で)触れてしまうとこの病気にかかって命を落としてしまう、ということ。
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日本語では、この「Leper」は直訳されず[[名前]]と同じ「アブー・ジャーファル」と翻訳されていた。これは「Leper」が「[[Wikipedia:ja:ハンセン病|ハンセン病]]患者」をも意味するため、現実に存在するこの病気への偏見を助長しないための配慮と思われる。ただし、キリスト教圏では上記のように現実の病気と区別できる土壌があり、問題とはされていない。
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*日本では長きに渡りハンセン病患者が差別されていた背景があり、クロニクル日本語版が発売されたのとほぼ同時期(96年4月)にちょうど差別的な法律の廃止が決定したばかりであった<ref>[https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/dl/h0131-5i.pdf 「ハンセン病の向こう側」] 厚生労働省</ref>。時期的にも極めてデリケートな話題だったのだろう。
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*[[Mark Rosewater]]はクリーチャー・タイプを統合しようと試みられた際に「アブー・ジャーファルがクリーチャーを破壊できるのは"Leper"だからだ。これは[[フレイバー・テキスト]]にもカード名にも書かれていない情報だ。これを変更するとフレイバーが失われてしまう。また、クリーチャー・タイプを"Leper"とすることで、カード名にわざわざそれを銘記する必要がなくなり、よりクールなカード名をつけることができた」としている<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/beast-show-2002-11-18 Beast of Show] [[Making Magic]]</ref>。
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==脚注==
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<references />
  
*リメイク版は[[アラボーンの盲信者/Alaborn Zealot]]。わかり易くなったが、やや防御寄りにもなった。
 
*これが[[墓地]]に行くことが相手クリーチャーの[[破壊]]を誘発するので、これを[[再生]]などで『[[場]]に残したままにして、繰り返し[[除去]]』に使うことはできない。
 
*このカードの[[クリーチャー・タイプ]]は2007年9月に[[人間]]となったが、それ以前はアブー・ジャファールというクリーチャー・タイプであった。なお、このアブー・ジャファールというクリーチャー・タイプは、OracleではLeperであり直訳ではなかった。これを直訳しなかった、もとい、直訳できなかった理由は「Leper」がハンセン病患者を意味するためと思われる。
 
*というかこのクリーチャー・タイプで相手をブロックするか相手にブロックされた場合、ようするに「アブー・ジャーファルに触れてしまった場合」死んでしまうというのは時代が時代なので仕方ないがあまりにも偏見ではなかろうか。
 
**ファンタジーの世界観から、おそらく"Leper"は聖書に記述される「重い皮膚病(Tzaraath)」の患者であると考えられる。症状も異なることから、訳語に対応した現存する病気とは別物であると認識されたい。
 
**キリスト教圏では上記のように区別できる土壌があり、問題と考えていないように思われる。
 
**なぜなら、クリーチャー・タイプを統合しようと試みられた際に「アブー・ジャーファルがクリーチャーを破壊できるのは"Leper"だからだ。これは[[フレイバー・テキスト]]にもカード名にも書かれていない情報だ。これを変更するとフレーバーが失われてしまう。また、クリーチャー・タイプを"Leper"とすることで、カード名にわざわざそれを銘記する必要がなくなり、よりクールなカード名をつけることができた」としているからである。(参照:Beast of Show)
 
**勿論、日本ではすぐさまこの概念を受け入れることは難しいだろうし、クリーチャー・タイプの訳を変更すべきでもないだろう。しかし、背景を理解した上で、過剰なタブー視を避けることも必要ではないだろうか。
 
<!-- --将来のセットで新しい Leper が出ることになったら、日本語名はどうなるのだろうか。[[Hyalopterous Lemure|Lemure/キツネザル]]と共に、「誤訳が予約されてしまう」という困ったクリーチャー・タイプ。
 
  ↑確かに「テンプレート的には」その通りですが、普通はそういうクリーチャータイプは作らないと思われます。
 
   つーか、下記にあるようにいろいろ人道的問題があるので、あんまり変な突っ込みしないほうがいいですよ。 -->
 
<!-- -[[サブタイプ]]が、英語と日本語でかなり違うが、あまり踏み込まないように。差別問題につながります。
 
  ↑書かなくてもよかったのですが、何も書かないと大胆に踏み込む人がいそうなので・・・
 
  微妙・繊細な問題なので、あえてここまでの書いたのですが、
 
  正直どうすべきかわからないので、とりあえずコメントにしておきます。
 
  ↑それなりに「差別」を匂わさず書いてみたがどうでしょう -->
 
<!--  むしろ差別の原因になる事象と別物であると明示することが必要と思います。
 
  ただ、具体的な名前は伏せておきました。 -->
 
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[アンコモン]]3
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[アンコモン]]3
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr47 Beast of Show] Mark Rosewaterのコラム
 

2024年8月17日 (土) 21:07時点における最新版


Abu Ja'far / アブー・ジャーファル (白)
クリーチャー — 人間(Human)

アブー・ジャーファルが死亡したとき、それをブロックしたかそれによってブロックされた状態になったすべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。

0/1

一種のバジリスク能力を持つクリーチャーで、マジック初の戦った相手を道連れにするクリーチャー(類似カードについてはバジリスク能力#白のバジリスク能力参照)。

茂みのバジリスク/Thicket Basiliskのように寄せ餌/LureBlaze of Gloryとのコンボが可能である(→バジリスク能力#バジリスク能力と寄せ餌)。

  • 相手クリーチャーの破壊はこれが死亡することで誘発するため、これを再生などで「戦場に残したままにして、繰り返し除去」に使うことはできない。

[編集] クリーチャー・タイプ

初出時はアブー・ジャーファル/Leper(日本語ではのちにアブー=ジャーファル)という特有のクリーチャー・タイプであったが、2007年9月サブタイプ変更人間に変更された。

「Leper」とは聖書に記述される「重い皮膚病(Tzaraath)」の患者と考えられる。つまり、アブー・ジャーファルに(戦闘で)触れてしまうとこの病気にかかって命を落としてしまう、ということ。

日本語では、この「Leper」は直訳されず名前と同じ「アブー・ジャーファル」と翻訳されていた。これは「Leper」が「ハンセン病患者」をも意味するため、現実に存在するこの病気への偏見を助長しないための配慮と思われる。ただし、キリスト教圏では上記のように現実の病気と区別できる土壌があり、問題とはされていない。

  • 日本では長きに渡りハンセン病患者が差別されていた背景があり、クロニクル日本語版が発売されたのとほぼ同時期(96年4月)にちょうど差別的な法律の廃止が決定したばかりであった[1]。時期的にも極めてデリケートな話題だったのだろう。
  • Mark Rosewaterはクリーチャー・タイプを統合しようと試みられた際に「アブー・ジャーファルがクリーチャーを破壊できるのは"Leper"だからだ。これはフレイバー・テキストにもカード名にも書かれていない情報だ。これを変更するとフレイバーが失われてしまう。また、クリーチャー・タイプを"Leper"とすることで、カード名にわざわざそれを銘記する必要がなくなり、よりクールなカード名をつけることができた」としている[2]

[編集] 脚注

  1. 「ハンセン病の向こう側」 厚生労働省
  2. Beast of Show Making Magic

[編集] 参考

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