サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter
提供:MTG Wiki
(→ストーリー) |
(→登場カード) |
||
(7人の利用者による、間の10版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Saffi Eriksdotter}} | {{#card:Saffi Eriksdotter}} | ||
− | [[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の[[フレイバー・テキスト]]で有名なこの女性も[[カード]]化。[[多色]] | + | [[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の[[フレイバー・テキスト]]で有名なこの女性も[[カード]]化。[[多色]]の[[熊 (俗称)|熊]]である。 |
自分を犠牲にして他の[[クリーチャー]]を護るという、まさに[[#ストーリー|ストーリー]]を彷彿とさせる[[起動型能力]]を持つ。既存のカードで言えば[[蘇生の天使/Angelic Renewal]]や[[アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie]]が近いと言える。 | 自分を犠牲にして他の[[クリーチャー]]を護るという、まさに[[#ストーリー|ストーリー]]を彷彿とさせる[[起動型能力]]を持つ。既存のカードで言えば[[蘇生の天使/Angelic Renewal]]や[[アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie]]が近いと言える。 | ||
7行: | 7行: | ||
[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]気味の[[デッキ]]に入れておき、パンチ力を保ちつつ[[全体除去]]への耐性を上げるのがよいか。その際、[[187クリーチャー]]を再利用するなどの[[シナジー]]を用意すると、よい仕事をする。特に[[ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch]]とは、[[色]]的にも[[能力]]的にも非常に上手く噛み合う。また、[[ローウィン]]で登場した[[想起]]を持つクリーチャーとの相性が非常に良い。 | [[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]気味の[[デッキ]]に入れておき、パンチ力を保ちつつ[[全体除去]]への耐性を上げるのがよいか。その際、[[187クリーチャー]]を再利用するなどの[[シナジー]]を用意すると、よい仕事をする。特に[[ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch]]とは、[[色]]的にも[[能力]]的にも非常に上手く噛み合う。また、[[ローウィン]]で登場した[[想起]]を持つクリーチャーとの相性が非常に良い。 | ||
− | [[全体除去]]への対策のみならず、クリーチャー戦においても活躍する。例えば4/4の[[攻撃クリーチャー]]を同じく4/4のクリーチャーで[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して能力を[[起動]]すると、盤上では相手の4/4とサッフィーが相打ちとなり[[テンポ]]を取れる。さらに上記の[[ | + | [[全体除去]]への対策のみならず、クリーチャー戦においても活躍する。例えば4/4の[[攻撃クリーチャー]]を同じく4/4のクリーチャーで[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して能力を[[起動]]すると、盤上では相手の4/4とサッフィーが相打ちとなり[[テンポ]]を取れる。さらに上記の[[ETB]]能力の再利用と組み合わせることで[[アドバンテージ]]まで稼げるため、2マナとは思えない渋い仕事をする。 |
− | *[[墓所の勇者/Crypt Champion]] | + | *[[墓所の勇者/Crypt Champion]]や[[忠臣/Loyal Retainers]]と組み合わせると[[無限]]に循環させられる。[[オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion]]や[[死の守り手、セックァー/Sek'Kuar, Deathkeeper]]がいれば[[無限トークン]]、[[魂の管理人/Soul Warden]]や[[本質の管理人/Essence Warden]]がいれば[[無限ライフ]]。→[[プロジェクトX]] |
− | + | *[[コスト]]の[[支払う|支払い]]より[[対象]]の決定の方が先であるため、これ自身を対象に能力を[[起動]]できる。[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪われそうになったときなどに使うとよい。ただしこの能力が[[スタック]]に乗っているときにはすでに[[墓地]]に置かれているため、能力そのものは[[対象不適正]]で[[立ち消え]]る。 | |
− | *[[コスト]]の[[支払う|支払い]]より[[対象]]の決定の方が先であるため、これ自身を対象に能力を[[起動]]できる。[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪われそうになったときなどに使うとよい。ただしこの能力が[[スタック]]に乗っているときにはすでに[[墓地]]に置かれているため、能力そのものは[[ | + | |
*対象が[[戦場]]に戻ってくる事は[[遅延誘発型能力]]であるため、救助対象が一度[[墓地]]に置かれた時に[[誘発]]し、戻ってくる。 | *対象が[[戦場]]に戻ってくる事は[[遅延誘発型能力]]であるため、救助対象が一度[[墓地]]に置かれた時に[[誘発]]し、戻ってくる。 | ||
**このため、[[霊体の地滑り/Astral Slide]]同様[[変異]]コストを踏み倒して裏向きのクリーチャーを表にすることもできる。[[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]辺りが序盤でひっくり返ると物凄いことになるかもしれない。[[アップキープ・コスト]]にはご用心。 | **このため、[[霊体の地滑り/Astral Slide]]同様[[変異]]コストを踏み倒して裏向きのクリーチャーを表にすることもできる。[[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]辺りが序盤でひっくり返ると物凄いことになるかもしれない。[[アップキープ・コスト]]にはご用心。 | ||
22行: | 21行: | ||
'''サッフィー・エリクスドッター'''/''Saffi Eriksdotter''は[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]史上、最も有名な[[フレイバー・テキスト]]に登場したキャラクター。 | '''サッフィー・エリクスドッター'''/''Saffi Eriksdotter''は[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]史上、最も有名な[[フレイバー・テキスト]]に登場したキャラクター。 | ||
− | [[アイスエイジ|氷河期]]末期の[[バルデュヴィア/Balduvia]]の女性、[[ | + | [[アイスエイジ|氷河期]]末期の[[バルデュヴィア/Balduvia]]の女性、[[ハンス・エリクソン/Hans Eriksson (ストーリー)|ハンス・エリクソン/Hans Eriksson]]の女兄弟。[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]が集落に襲撃しに来た際、ハンスに警告の叫びを上げて逃がそうとするが、自身はルアゴイフに殺されてしまう。この時の叫びが、あのフレイバー・テキストの言葉である。 |
たった1枚のフレイバー・テキストから本人がカード化されるまでに至った彼女は、(死んでしまったとはいえ)おそらくマジック史上でも有数の出世頭であろう。 | たった1枚のフレイバー・テキストから本人がカード化されるまでに至った彼女は、(死んでしまったとはいえ)おそらくマジック史上でも有数の出世頭であろう。 | ||
29行: | 28行: | ||
*サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter | *サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter | ||
*[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]([[フレイバー・テキスト]]) | *[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]([[フレイバー・テキスト]]) | ||
+ | *[[ハンス・エリクソン/Hans Eriksson]](フレイバー・テキスト) | ||
===関連カード=== | ===関連カード=== | ||
38行: | 38行: | ||
===訳語=== | ===訳語=== | ||
「Saffi Eriksdotter」は、[[第5版]]と[[第8版]]の[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の[[フレイバー・テキスト]]で「サッフィー・エリクスドッター」と訳されている。その後にカード化した際も上記の訳から変わることなく訳された。 | 「Saffi Eriksdotter」は、[[第5版]]と[[第8版]]の[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の[[フレイバー・テキスト]]で「サッフィー・エリクスドッター」と訳されている。その後にカード化した際も上記の訳から変わることなく訳された。 | ||
− | *女性であるが、ルアゴイフのフレイバーでは男言葉で訳されている。これについては、[[鴨屋真]]の[http://peakmagic.com/20031213.html 逃げるハンス]に詳しい考察がある。 | + | *女性であるが、ルアゴイフのフレイバーでは男言葉で訳されている。これについては、[[鴨屋真]]の[http://web.archive.org/web/20170326210944/http://peakmagic.com/20031213.html 逃げるハンス]に詳しい考察がある。 |
==参考== | ==参考== | ||
− | *[[ | + | *[[ハンス・エリクソン/Hans Eriksson]]([[背景世界/ストーリー用語]]) |
*[[カード個別評価:時のらせん]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:時のらせん]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:時のらせんリマスター]] - [[レア]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2023年2月9日 (木) 20:06時点における最新版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
サッフィー・エリクスドッターを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。このターン、それがあなたの墓地に置かれたとき、そのカードを戦場に戻す。
2/2ルアゴイフ/Lhurgoyfのフレイバー・テキストで有名なこの女性もカード化。多色の熊である。
自分を犠牲にして他のクリーチャーを護るという、まさにストーリーを彷彿とさせる起動型能力を持つ。既存のカードで言えば蘇生の天使/Angelic Renewalやアダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrieが近いと言える。
ビートダウン気味のデッキに入れておき、パンチ力を保ちつつ全体除去への耐性を上げるのがよいか。その際、187クリーチャーを再利用するなどのシナジーを用意すると、よい仕事をする。特にロクソドンの教主/Loxodon Hierarchとは、色的にも能力的にも非常に上手く噛み合う。また、ローウィンで登場した想起を持つクリーチャーとの相性が非常に良い。
全体除去への対策のみならず、クリーチャー戦においても活躍する。例えば4/4の攻撃クリーチャーを同じく4/4のクリーチャーでブロックして能力を起動すると、盤上では相手の4/4とサッフィーが相打ちとなりテンポを取れる。さらに上記のETB能力の再利用と組み合わせることでアドバンテージまで稼げるため、2マナとは思えない渋い仕事をする。
- 墓所の勇者/Crypt Championや忠臣/Loyal Retainersと組み合わせると無限に循環させられる。オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scionや死の守り手、セックァー/Sek'Kuar, Deathkeeperがいれば無限トークン、魂の管理人/Soul Wardenや本質の管理人/Essence Wardenがいれば無限ライフ。→プロジェクトX
- コストの支払いより対象の決定の方が先であるため、これ自身を対象に能力を起動できる。コントロールを奪われそうになったときなどに使うとよい。ただしこの能力がスタックに乗っているときにはすでに墓地に置かれているため、能力そのものは対象不適正で立ち消える。
- 対象が戦場に戻ってくる事は遅延誘発型能力であるため、救助対象が一度墓地に置かれた時に誘発し、戻ってくる。
- このため、霊体の地滑り/Astral Slide同様変異コストを踏み倒して裏向きのクリーチャーを表にすることもできる。クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper辺りが序盤でひっくり返ると物凄いことになるかもしれない。アップキープ・コストにはご用心。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
- 高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist
- 死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord
- 無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless
- クローサの英雄、ストーンブラウ/Stonebrow, Krosan Hero
- サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter
2色ではないものには、青黒赤の工匠の神童、ミシュラ/Mishra, Artificer Prodigy、5色の始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragonがある。
[編集] ストーリー
サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotterはマジック史上、最も有名なフレイバー・テキストに登場したキャラクター。
氷河期末期のバルデュヴィア/Balduviaの女性、ハンス・エリクソン/Hans Erikssonの女兄弟。ルアゴイフ/Lhurgoyfが集落に襲撃しに来た際、ハンスに警告の叫びを上げて逃がそうとするが、自身はルアゴイフに殺されてしまう。この時の叫びが、あのフレイバー・テキストの言葉である。
たった1枚のフレイバー・テキストから本人がカード化されるまでに至った彼女は、(死んでしまったとはいえ)おそらくマジック史上でも有数の出世頭であろう。
[編集] 登場カード
- サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter
- ルアゴイフ/Lhurgoyf(フレイバー・テキスト)
- ハンス・エリクソン/Hans Eriksson(フレイバー・テキスト)
[編集] 関連カード
[編集] 登場作品
- Ach! Hans, Run!(The Monsters of Magicの短編)
[編集] 訳語
「Saffi Eriksdotter」は、第5版と第8版のルアゴイフ/Lhurgoyfのフレイバー・テキストで「サッフィー・エリクスドッター」と訳されている。その後にカード化した際も上記の訳から変わることなく訳された。