包囲サイ/Siege Rhino
提供:MTG Wiki
(12人の利用者による、間の12版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Siege Rhino}} | {{#card:Siege Rhino}} | ||
− | [[ | + | [[ETB]][[能力]]で[[血の税収/Blood Tithe]]相当の[[ドレイン]]を行う[[クリーチャー]]。 |
− | 4[[マナ]]4/5と高い[[マナレシオ]]を持ち、攻めの局面では3点の[[ライフロス]]に加えて[[トランプル]]持ちの[[アタッカー]]として[[ライフ]]を[[削る]]ことができ、守りの局面ではライフを3点[[回復]]しつつ[[ブロッカー]] | + | 4[[マナ]]4/5と高い[[マナレシオ]]を持ち、攻めの局面では3点の[[ライフロス]]に加えて[[トランプル]]持ちの[[アタッカー]]として[[ライフ]]を[[削る]]ことができ、守りの局面ではライフを3点[[回復]]しつつ[[ブロッカー]]に回ることができる。攻防両面に活躍する強力なクリーチャーであり、その場面を選ばない[[カードパワー]]の高さから、[[シナジー]]を無視して投入されることも多い。 |
− | [[スタンダード]] | + | [[スタンダード]]では[[黒緑白ビートダウン#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|アブザンアグロ]]から[[黒緑白コントロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|アブザンコントロール]]まで、[[色]]の合う[[デッキ]]であればほぼ確実に4枚[[積む|積み]]された。[[ローテーション]]による[[環境]]の変化もまったく苦にせず、アブザン系デッキや[[5色デッキ#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|白日コントロール]]などで活躍。 |
− | [[モダン]] | + | [[パイオニア]]でもその単純明快なカードパワーが評価されており、同様にアブザンアグロや[[5色ニヴ=ミゼット]]などで活躍していたが、周囲のカードパワーの上昇に伴いその数を減らしている。 |
+ | |||
+ | [[モダン]]では[[出産の殻#モダン|出産の殻]]を大きく強化し、[[出産の殻/Birthing Pod]]の直接的な[[禁止カード|禁止]]要因となった。出産の殻禁止後も[[黒緑白ビートダウン#モダン|アブザンミッドレンジ]]をはじめとする様々なデッキで採用されている。高いカードパワーに加えて[[稲妻/Lightning Bolt]]、[[突然の衰微/Abrupt Decay]]、[[殺戮の契約/Slaughter Pact]]で[[除去]]されない、[[未練ある魂/Lingering Souls]]などの[[チャンプブロック]]に邪魔されない、[[バーン#モダン|バーン]]や[[Delver-Go#モダン|Delver]]といった前のめりなデッキが増加する中でドレインが有効に働くなど、[[環境]]的な追い風も大きい。ただし環境が[[コンボ]]、[[ランプ]]寄りになるにつれ、以前ほどの輝きはなくなってきている。 | ||
+ | |||
+ | [[レガシー]]でも[[Nic Fit]]に採用される場合がある。[[老練の探険者/Veteran Explorer]]により3色が揃うため色拘束をクリアでき、サイズとトランプルで[[真の名の宿敵/True-Name Nemesis]]を乗り越えられる性能である事などから、[[スラーグ牙/Thragtusk]]の[[スロット]]と差し変わる形となる。 | ||
+ | |||
+ | *[[マジック・オリジン 対戦キット]]に新規イラストで収録された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0015282/ 『マジック・オリジン』対戦キット&エントリーセット デッキリスト](Arcana [[2015年]]7月9日 [[Blake Rasmussen]]著)</ref>。 | ||
+ | |||
+ | ==開発秘話== | ||
+ | 当初は[[基本セット2015]]での[[再録]]が検討されていた[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]対策として、[[強情なベイロス/Obstinate Baloth]]などと同じ対[[手札破壊]]能力を持っていた。しかしヴェールのリリアナを収録しないことが決まったため、[[緑]]の能力は「~は[[打ち消されない]]」に変更された。 | ||
+ | |||
+ | その後、開発段階で強すぎるとされた[[初期対応/First Response]]などの[[トークン]]対策として、緑の能力はトランプルに変更された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/ld/m-files-khans-tarkir-part-2-2014-09-26 The M Files: Khans of Tarkir, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0011224/ Mファイル『タルキール覇王譚』編・パート2]([[Daily MTG]]、[[Latest Developments -デベロップ最先端-]]、文:[[Sam Stoddard]]、訳:[[益山拓也]] [[2014年]]9月26日)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/pillar-never-was-2015-04-03 The Pillar That Never Was]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0014582/ 現れなかった柱](同上、2015年4月3日)</ref>。 | ||
+ | |||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:タルキール覇王譚]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:タルキール覇王譚]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:エクスプローラー・アンソロジー1]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Secret Lair 30th Anniversary Countdown Kit]] |
2023年1月3日 (火) 16:07時点における最新版
クリーチャー — サイ(Rhino)
トランプル
包囲サイが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
ETB能力で血の税収/Blood Tithe相当のドレインを行うクリーチャー。
4マナ4/5と高いマナレシオを持ち、攻めの局面では3点のライフロスに加えてトランプル持ちのアタッカーとしてライフを削ることができ、守りの局面ではライフを3点回復しつつブロッカーに回ることができる。攻防両面に活躍する強力なクリーチャーであり、その場面を選ばないカードパワーの高さから、シナジーを無視して投入されることも多い。
スタンダードではアブザンアグロからアブザンコントロールまで、色の合うデッキであればほぼ確実に4枚積みされた。ローテーションによる環境の変化もまったく苦にせず、アブザン系デッキや白日コントロールなどで活躍。
パイオニアでもその単純明快なカードパワーが評価されており、同様にアブザンアグロや5色ニヴ=ミゼットなどで活躍していたが、周囲のカードパワーの上昇に伴いその数を減らしている。
モダンでは出産の殻を大きく強化し、出産の殻/Birthing Podの直接的な禁止要因となった。出産の殻禁止後もアブザンミッドレンジをはじめとする様々なデッキで採用されている。高いカードパワーに加えて稲妻/Lightning Bolt、突然の衰微/Abrupt Decay、殺戮の契約/Slaughter Pactで除去されない、未練ある魂/Lingering Soulsなどのチャンプブロックに邪魔されない、バーンやDelverといった前のめりなデッキが増加する中でドレインが有効に働くなど、環境的な追い風も大きい。ただし環境がコンボ、ランプ寄りになるにつれ、以前ほどの輝きはなくなってきている。
レガシーでもNic Fitに採用される場合がある。老練の探険者/Veteran Explorerにより3色が揃うため色拘束をクリアでき、サイズとトランプルで真の名の宿敵/True-Name Nemesisを乗り越えられる性能である事などから、スラーグ牙/Thragtuskのスロットと差し変わる形となる。
- マジック・オリジン 対戦キットに新規イラストで収録された[1]。
[編集] 開発秘話
当初は基本セット2015での再録が検討されていたヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil対策として、強情なベイロス/Obstinate Balothなどと同じ対手札破壊能力を持っていた。しかしヴェールのリリアナを収録しないことが決まったため、緑の能力は「~は打ち消されない」に変更された。
その後、開発段階で強すぎるとされた初期対応/First Responseなどのトークン対策として、緑の能力はトランプルに変更された[2][3]。
[編集] 脚注
- ↑ 『マジック・オリジン』対戦キット&エントリーセット デッキリスト(Arcana 2015年7月9日 Blake Rasmussen著)
- ↑ The M Files: Khans of Tarkir, Part 2/Mファイル『タルキール覇王譚』編・パート2(Daily MTG、Latest Developments -デベロップ最先端-、文:Sam Stoddard、訳:益山拓也 2014年9月26日)
- ↑ The Pillar That Never Was/現れなかった柱(同上、2015年4月3日)