神話の重鎮、ヴォーソス/Vorthos, Steward of Myth
提供:MTG Wiki
細 |
|||
(7人の利用者による、間の14版が非表示) | |||
9行: | 9行: | ||
}} | }} | ||
− | + | [[Timmy, Power Gamer|ティミー]]、[[Johnny, Combo Player|ジョニー]]、[[大会常連、スパイク/Spike, Tournament Grinder|スパイク]]に続いて登場した、「[[Timmy, Johnny, and Spike#ヴォーソスとメルヴィン|フレイバー大好きヴォーソス(Vorthos)]]」のために作られた[[カード]]である。 | |
+ | 2マナ1/3と[[マナレシオ]]は平凡ながら、指定したキャラクターが何らかの形で登場している[[呪文]]の[[色マナ]]を1点ずつ[[軽く]]するという強力な[[コスト]]減少能力を持つ。特に[[多色]]の[[伝説のクリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]の運用に向いているが、それ以外にも[[絵]]や[[フレイバー・テキスト]]にキャラクターが登場していればいいので可能性は無限大。[[デュエルデッキ]]や[[Signature Spellbook]]といった[[サプリメント・セット]]のカードを活用すれば汎用呪文も軽く運用できるだろう。 | ||
+ | |||
+ | このカードを上手く使おうとして特定のキャラクターや[[次元/Plane]]にどっぷりと浸かった[[デッキ]]を組むと、ヴォーソス自身が浮いた存在になってしまうのはご愛敬。 | ||
+ | |||
+ | *(ヴォーソスなのに)スパイク的な運用をするなら、元々のコストが(白)(青)(黒)(赤)(緑)のカードを2[[ターン]]からすぐさま唱えることを狙うと良いだろう。対応カードが多く[[プレインズウォーカー]]ゆえに早出しの価値が高い[[ウルザ/Urza]]([[アカデミーの頭、ウルザ/Urza, Academy Headmaster]])や、さらなる連鎖を狙える[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]([[ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn]])は特に強力。 | ||
+ | **彼女が崇めるボーラス陛下も、後に[[Secret Lair Drop Series/2023年#From Cute to Brute|Secret Lair Drop Series: From Cute to Brute]]版の[[虹色の橋/The Prismatic Bridge]]に対応するようになった。 | ||
+ | *アートに特定のキャラクターが含まれるものを検索する場合、[https://tagger.scryfall.com Scryfall Tagger]で検索すると探しやすい。 | ||
+ | *[[副陽の接近変化/Form of the Approach of the Second Sun]]に登場している他、[[トリビアコンテスト/Trivia Contest]]に参戦したり[[子供用コースター/Kiddie Coaster]]で蘊蓄を語っている。 | ||
+ | |||
+ | ==ルール== | ||
+ | *公式の製品やストーリーに登場したことのあるマジックのキャラクターなら誰を選んでもよい。[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|放浪者/The Wanderer]]のように、実際の名前が不明であっても明確に定義されたキャラクターならば選ぶことができる。 | ||
+ | *選ばれたキャラクターの名前が所有格であるか(例:[[テフェリー/Teferi]]と[[テフェリーの防御/Teferi's Protection]])、関連する単語であるか(例:[[アヴァシン/Avacyn]]と[[アヴァシン教の僧侶/Avacynian Priest]])、その名前から派生した単語であるか(例:[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]と[[イゼットの魔除け/Izzet Charm]])を問わず、あらゆる形で参照することができる。 | ||
+ | *選んだキャラクターの別名が使われていたり、本人ではなく象った彫像が描かれていたり、通常とは異なる姿が描かれていたりしても参照される。 | ||
+ | **例:[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]を選んでいたら、彼の別名の一つ「[[アモンケット/Amonkhet#王神/The God-Pharaoh|王神/The God-Pharaoh]]」を名前に含む[[王神の天使/Angel of the God-Pharaoh]]や、彼の像が{{Gatherer|id=462321}}に描かれている[[灯争大戦]]版[[道迷い/Totally Lost]]などもコスト減少が適用される。同様に、[[ウルザ/Urza]]を選んだなら[[無明の予見者/Blind Seer]]が、[[リム=ドゥール/Lim-Dul]]を選んだなら[[鴉の男/The Raven Man]]が適用を受ける。 | ||
+ | *[[両面カード]]は、選んだキャラクターがどちらか一方の面に描かれていればコスト減少の条件を満たす<ref>[https://twitter.com/maro254/status/1658170798220378113?cxt=HHwWgoDQzcfjgIMuAAAA @maro254]([[Mark Rosewater]]のTwitter [[2023年]]5月16日)</ref><ref group="注釈">通常のマジックの理論で解釈すれば、「[[呪文]]」について言及しているので{{CR|{{その他のルールのCR番号|両面カード}}.8}}に基づきスタック上の特性のみを参照するはずなのだが……ここはアン・ゲームであるし、彼女は[[メルヴィン]]でなくヴォーソスなので細かいことは放っておこう。[[絵]]は[[総合ルール]]上の「特性」一覧に記されていないことだし({{CR|109.3}})。</ref>。 | ||
+ | **例:[[マルチェッサ/Marchesa]]を選んでいたら、[[フィオーラへの侵攻/Invasion of Fiora]]のコストも減少する。 | ||
+ | *他の[[アン・ゲーム]]カード同様、現在[[ゲーム]]で使われている物理的なカードを参照してコスト減少の可否を決定する。 | ||
+ | *キャラクターは名前や[[フレイバー・テキスト]]やアートに含まれている必要がある。[[ルール・テキスト]]、[[透かし]]、[[エキスパンション・シンボル]]、[[アーティスト]]名などは参照しない。 | ||
+ | *コストを色マナ分減らすルールについては[[境を歩む者/Edgewalker]]の項を参照。 | ||
+ | |||
+ | ==フレイバー・テキスト== | ||
+ | {{フレイバーテキスト|"Just wait, my Madara deck isn't all Emperor Bolas. There's an Umezawa subtheme!"}} | ||
+ | {{フレイバーテキスト| 「ちょっと待って、私の[[マダラ帝国/Madaran Empire|マダラ]]デッキは[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ボーラス陛下]]だけじゃないの。[[テツオ・ウメザワ/Tetsuo Umezawa|梅澤]]のサブテーマもあるのよ!」}} | ||
+ | |||
+ | 相手に「待ってくれ」と頼んでいる点は既存の3名のゲーマーと同様であるが、ヴォーソスらしくゲームプレイではなく[[背景世界/ストーリー用語|背景ストーリー]]について語る時間が欲しいようだ。気合の入ったボーラスのコスプレもしており({{Gatherer|id=580793|イラスト1}}、{{Gatherer|id=580593|イラスト2}})、Tシャツには[[アモンケット]]の[[エキスパンション・シンボル]]が描かれている。 | ||
+ | |||
+ | ==関連カード== | ||
+ | ===サイクル=== | ||
+ | {{サイクル/伝説のゲーマー}} | ||
+ | ==脚注== | ||
+ | ===出典=== | ||
+ | <references/> | ||
+ | ===注釈=== | ||
+ | <references group="注釈"/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:Unfinity]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:Unfinity]] - [[神話レア]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2023年5月17日 (水) 03:29時点における最新版
*
Vorthos, Steward of Myth / 神話の重鎮、ヴォーソス (1)(赤)伝説のクリーチャー — 人間(Human) ゲーマー(Gamer)
神話の重鎮、ヴォーソスが戦場に出るに際し、名前のあるマジックのキャラクター1人を選ぶ。
あなたが、その選ばれたキャラクターが名前やフレイバー・テキストやアートに含まれている呪文を唱えるためのコストは(白)(青)(黒)(赤)(緑)少なくなる。この効果は、あなたが支払う色マナの点数のみを減らす。
[どんぐりシンボル付き - トーナメントでは使用できない。]
ティミー、ジョニー、スパイクに続いて登場した、「フレイバー大好きヴォーソス(Vorthos)」のために作られたカードである。
2マナ1/3とマナレシオは平凡ながら、指定したキャラクターが何らかの形で登場している呪文の色マナを1点ずつ軽くするという強力なコスト減少能力を持つ。特に多色の伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーの運用に向いているが、それ以外にも絵やフレイバー・テキストにキャラクターが登場していればいいので可能性は無限大。デュエルデッキやSignature Spellbookといったサプリメント・セットのカードを活用すれば汎用呪文も軽く運用できるだろう。
このカードを上手く使おうとして特定のキャラクターや次元/Planeにどっぷりと浸かったデッキを組むと、ヴォーソス自身が浮いた存在になってしまうのはご愛敬。
- (ヴォーソスなのに)スパイク的な運用をするなら、元々のコストが(白)(青)(黒)(赤)(緑)のカードを2ターンからすぐさま唱えることを狙うと良いだろう。対応カードが多くプレインズウォーカーゆえに早出しの価値が高いウルザ/Urza(アカデミーの頭、ウルザ/Urza, Academy Headmaster)や、さらなる連鎖を狙えるニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet(ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn)は特に強力。
- 彼女が崇めるボーラス陛下も、後にSecret Lair Drop Series: From Cute to Brute版の虹色の橋/The Prismatic Bridgeに対応するようになった。
- アートに特定のキャラクターが含まれるものを検索する場合、Scryfall Taggerで検索すると探しやすい。
- 副陽の接近変化/Form of the Approach of the Second Sunに登場している他、トリビアコンテスト/Trivia Contestに参戦したり子供用コースター/Kiddie Coasterで蘊蓄を語っている。
[編集] ルール
- 公式の製品やストーリーに登場したことのあるマジックのキャラクターなら誰を選んでもよい。放浪者/The Wandererのように、実際の名前が不明であっても明確に定義されたキャラクターならば選ぶことができる。
- 選ばれたキャラクターの名前が所有格であるか(例:テフェリー/Teferiとテフェリーの防御/Teferi's Protection)、関連する単語であるか(例:アヴァシン/Avacynとアヴァシン教の僧侶/Avacynian Priest)、その名前から派生した単語であるか(例:ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetとイゼットの魔除け/Izzet Charm)を問わず、あらゆる形で参照することができる。
- 選んだキャラクターの別名が使われていたり、本人ではなく象った彫像が描かれていたり、通常とは異なる姿が描かれていたりしても参照される。
- 例:ニコル・ボーラス/Nicol Bolasを選んでいたら、彼の別名の一つ「王神/The God-Pharaoh」を名前に含む王神の天使/Angel of the God-Pharaohや、彼の像がイラストに描かれている灯争大戦版道迷い/Totally Lostなどもコスト減少が適用される。同様に、ウルザ/Urzaを選んだなら無明の予見者/Blind Seerが、リム=ドゥール/Lim-Dulを選んだなら鴉の男/The Raven Manが適用を受ける。
- 両面カードは、選んだキャラクターがどちらか一方の面に描かれていればコスト減少の条件を満たす[1][注釈 1]。
- 例:マルチェッサ/Marchesaを選んでいたら、フィオーラへの侵攻/Invasion of Fioraのコストも減少する。
- 他のアン・ゲームカード同様、現在ゲームで使われている物理的なカードを参照してコスト減少の可否を決定する。
- キャラクターは名前やフレイバー・テキストやアートに含まれている必要がある。ルール・テキスト、透かし、エキスパンション・シンボル、アーティスト名などは参照しない。
- コストを色マナ分減らすルールについては境を歩む者/Edgewalkerの項を参照。
[編集] フレイバー・テキスト
"Just wait, my Madara deck isn't all Emperor Bolas. There's an Umezawa subtheme!"
「ちょっと待って、私のマダラデッキはボーラス陛下だけじゃないの。梅澤のサブテーマもあるのよ!」
相手に「待ってくれ」と頼んでいる点は既存の3名のゲーマーと同様であるが、ヴォーソスらしくゲームプレイではなく背景ストーリーについて語る時間が欲しいようだ。気合の入ったボーラスのコスプレもしており(イラスト1、イラスト2)、Tシャツにはアモンケットのエキスパンション・シンボルが描かれている。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
「アン」シリーズに収録されている伝説のゲーマーのメガサイクル。ヴォーソス以外はいずれもマナ・コストが(2)(M)(M)、1/1で、4マナで起動できる起動型能力を持つ。
- Timmy, Power Gamer(アングルード)
- Johnny, Combo Player(アンヒンジド)
- 大会常連、スパイク/Spike, Tournament Grinder(Unstable)
- 神話の重鎮、ヴォーソス/Vorthos, Steward of Myth(Unfinity)
その能力にはそれぞれTimmy, Johnny, and Spikeの嗜好が反映されている。
[編集] 脚注
[編集] 出典
- ↑ @maro254(Mark RosewaterのTwitter 2023年5月16日)
[編集] 注釈
- ↑ 通常のマジックの理論で解釈すれば、「呪文」について言及しているのでCR:712.8に基づきスタック上の特性のみを参照するはずなのだが……ここはアン・ゲームであるし、彼女はメルヴィンでなくヴォーソスなので細かいことは放っておこう。絵は総合ルール上の「特性」一覧に記されていないことだし(CR:109.3)。