ウルザ、タイタンズを組織する/Urza Assembles the Titans

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[[ウルザ/Urza]]が[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]を組織し、[[ファイレクシア/Phyrexia]]との闘いに向かう姿を描いた[[英雄譚]]。
 
[[ウルザ/Urza]]が[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]を組織し、[[ファイレクシア/Phyrexia]]との闘いに向かう姿を描いた[[英雄譚]]。
I章の能力でプレインズウォーカーをサーチしII章の能力でプレインズウォーカーを展開しIII章の能力で忠誠度能力を2度使えるようにするという、プレインズウォーカーと組み合わせることを前提にデザインされている。
 
[[先読]]を持つため、手元にプレインズウォーカーがいないときはI章から初めてサーチができ、いるときはII章から初めて素早くプレインズウォーカーと同時展開が可能。追加で場のプレインズウォーカーの忠誠度能力を打てば勝てる盤面であればIII章から始める事で最後の一押しにもなる。
 
  
ただ、個々の章の出力は5マナの呪文としてはどれも控えめ。また、I章は外れる可能性がありII章は手札のプレインズウォーカー、III章は場のプレインズウォーカー依存であるため機能する状況が限られるのも欠点。I章の後にハンデス、II章の後にプレインズウォーカーを除去されるなど相手の妨害で機能停止する可能性もあるため、総じて安定性が悪い。
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;[[先読]]
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:[[手札]]に[[プレインズウォーカー]]がないときはI章で補充を試み、あるならII章から素早くプレインズウォーカーと同時展開が可能。局面次第ではIII章から始める事で最後の一押しにもなる。
  
リミテッドで使えるようなカードではないため使うなら構築なのだが、前述の安定性の低さの不利を覆せるほどの用途は見つかっておらず、現状での評価は低め。将来噛み合うプレインズウォーカーが出てくれば日の目を見る機会も来るかもしれない。
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;I-
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:[[占術]]4のあと[[ライブラリーの一番上]]が[[プレインズウォーカー]]なら[[手札に加える]]、擬似的な[[濾過]]。
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:[[サーチ]]ではないので不確実な点が難。最大5枚にアクセスできるが、この章能力のみで当たりを引くには確率的に[[ライブラリー]]に5枚に1枚プレインズウォーカーが必要で、60枚[[デッキ]]なら12枚も必要。デッキ構成にもよるがハードルは高く、あまり期待せず占術のみと割り切るか、先読でスキップすることも多いだろう。
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;II-
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:[[マナ総量]]6以下のプレインズウォーカーを[[手札]]から直接[[戦場に出す]]。
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:重量級プレインズウォーカーの[[踏み倒し]]には使えないものの、最大6マナ分の一時的[[マナ加速]]になるので[[テンポ・アドバンテージ]]を稼げる。
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;III-
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:その[[ターン]]のみ[[忠誠度能力]]が2回[[起動]]できるようになる。
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:併用するプレインズウォーカー次第ではあるが、忠誠度能力の連続起動は強力。特に複数プレインズウォーカーをコントロールしている場合は[[ゲーム]]を決定づける[[アドバンテージ]]をもたらしうる。先読でこの章から使えば奇襲的に奥義を起動するなど[[対戦相手]]の計算を崩す運用も可能。
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プレインズウォーカーと組み合わせることを前提にデザインされたカード。ただ、個々の章の出力は5マナの呪文としてはどれも控えめで、プレインズウォーカーへの依存度が高い点が欠点。I章は外れる可能性があり、II章は手札のプレインズウォーカー・カード、III章は[[戦場]]のプレインズウォーカー依存であり、万全に機能させるのにはかなりのお膳立てが必要。さらに英雄譚特有のタイムラグから、I章の後の[[手札破壊]]や、II章の後の[[除去]]など、対戦相手の妨害を受けやすいのも難。総じて、章能力が強力とは言い難い上に安定性も悪く、[[カードパワー]]は今ひとつと評さざるを得ない。
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[[リミテッド]]で使えるようなカードではないため使うなら[[構築]]なのだが、前述の安定性の低さの不利を覆せるほどの用途は見つかっていない。将来噛み合うプレインズウォーカーが出てくれば日の目を見る機会も来るかもしれない。
  
 
*III章能力が複数個同一[[ターン]]に解決されていたり、同時に[[テフェリーの誓い/Oath of Teferi]]を[[コントロール]]していたとしても1[[ターン]]に起動できる[[忠誠度能力]]の上限は2回である。合わせて3回以上[[起動]]できるようにはならない<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/dominaria-united-release-notes-2022-08-26 Dominaria United Release Notes]/[https://mtg-jp.com/rules/img/dmu_faq/JP_MTGDMU_ReleaseNotes_20220902.pdf 『団結のドミナリア』リリースノート(PDF)](Feature 2022年8月26日 [[Jess Dunks]]著)</ref>。
 
*III章能力が複数個同一[[ターン]]に解決されていたり、同時に[[テフェリーの誓い/Oath of Teferi]]を[[コントロール]]していたとしても1[[ターン]]に起動できる[[忠誠度能力]]の上限は2回である。合わせて3回以上[[起動]]できるようにはならない<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/dominaria-united-release-notes-2022-08-26 Dominaria United Release Notes]/[https://mtg-jp.com/rules/img/dmu_faq/JP_MTGDMU_ReleaseNotes_20220902.pdf 『団結のドミナリア』リリースノート(PDF)](Feature 2022年8月26日 [[Jess Dunks]]著)</ref>。
 
**[[鎖のヴェール/The Chain Veil]](こちらは重ねがけ可能)とは書式が異なるため注意。
 
**[[鎖のヴェール/The Chain Veil]](こちらは重ねがけ可能)とは書式が異なるため注意。
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*{{Gatherer|id=575822}}に描かれているのは画面中央のウルザから時計回りに[[ウィンドグレイス卿/Lord Windgrace (ストーリー)|ウィンドグレイス卿/Lord Windgrace]]、[[テイザー/Taysir]]、[[クリスティナ/Kristina]]、[[ガフ提督/Commodore Guff (ストーリー)|ガフ提督/Commodore Guff]]、[[フレイアリーズ/Freyalise]]、[[ボウ・リヴァー/Bo Levar]]、[[テヴェシュ・ザット/Tevesh Szat]]、[[ダリア/Daria]]。このうちテイザーとクリスティナは初めてカードのイラストに登場した。
  
*{{Gatherer|id=575822}}に描かれているのは画面中央のウルザから時計回りに[[ウィンドグレイス卿/Lord Windgrace (ストーリー)|ウィンドグレイス卿/Lord Windgrace]]、[[テイザー/Taysir]]、[[クリスティナ/Kristina]]、[[ガフ提督/Commodore Guff]]、[[フレイアリーズ/Freyalise]]、[[ボウ・リヴァー/Bo Levar]]、[[テヴェシュ・ザット/Tevesh Szat]]、[[ダリア/Daria]]。このうちテイザーとクリスティナは初めてカードのイラストに登場した。
 
 
==関連カード==
 
==関連カード==
 
===サイクル===
 
===サイクル===

2023年7月24日 (月) 02:26時点における最新版


Urza Assembles the Titans / ウルザ、タイタンズを組織する (3)(白)(白)
エンチャント — 英雄譚(Saga)

先読(章を選び、それに等しい数の伝承(lore)カウンターで始める。あなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンター1個を追加する。飛ばされた章は誘発しない。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 占術4を行う。その後、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を公開してもよい。これによりプレインズウォーカー・カードが公開されたなら、それをあなたの手札に加える。
II ― あなたは、あなたの手札にありマナ総量が6以下であるプレインズウォーカー・カード1枚を戦場に出してもよい。
III ― このターン、あなたは、あなたがコントロールしている各プレインズウォーカーの忠誠度能力を、1回のみではなく2回起動してもよい。 


ウルザ/Urzaナイン・タイタンズ/Nine Titansを組織し、ファイレクシア/Phyrexiaとの闘いに向かう姿を描いた英雄譚

先読
手札プレインズウォーカーがないときはI章で補充を試み、あるならII章から素早くプレインズウォーカーと同時展開が可能。局面次第ではIII章から始める事で最後の一押しにもなる。
I-
占術4のあとライブラリーの一番上プレインズウォーカーなら手札に加える、擬似的な濾過
サーチではないので不確実な点が難。最大5枚にアクセスできるが、この章能力のみで当たりを引くには確率的にライブラリーに5枚に1枚プレインズウォーカーが必要で、60枚デッキなら12枚も必要。デッキ構成にもよるがハードルは高く、あまり期待せず占術のみと割り切るか、先読でスキップすることも多いだろう。
II-
マナ総量6以下のプレインズウォーカーを手札から直接戦場に出す
重量級プレインズウォーカーの踏み倒しには使えないものの、最大6マナ分の一時的マナ加速になるのでテンポ・アドバンテージを稼げる。
III-
そのターンのみ忠誠度能力が2回起動できるようになる。
併用するプレインズウォーカー次第ではあるが、忠誠度能力の連続起動は強力。特に複数プレインズウォーカーをコントロールしている場合はゲームを決定づけるアドバンテージをもたらしうる。先読でこの章から使えば奇襲的に奥義を起動するなど対戦相手の計算を崩す運用も可能。

プレインズウォーカーと組み合わせることを前提にデザインされたカード。ただ、個々の章の出力は5マナの呪文としてはどれも控えめで、プレインズウォーカーへの依存度が高い点が欠点。I章は外れる可能性があり、II章は手札のプレインズウォーカー・カード、III章は戦場のプレインズウォーカー依存であり、万全に機能させるのにはかなりのお膳立てが必要。さらに英雄譚特有のタイムラグから、I章の後の手札破壊や、II章の後の除去など、対戦相手の妨害を受けやすいのも難。総じて、章能力が強力とは言い難い上に安定性も悪く、カードパワーは今ひとつと評さざるを得ない。

リミテッドで使えるようなカードではないため使うなら構築なのだが、前述の安定性の低さの不利を覆せるほどの用途は見つかっていない。将来噛み合うプレインズウォーカーが出てくれば日の目を見る機会も来るかもしれない。

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

団結のドミナリア先読を持つレア以上の英雄譚世界呪文/The World Spellのみ神話レア

[編集] 脚注

  1. Dominaria United Release Notes/『団結のドミナリア』リリースノート(PDF)(Feature 2022年8月26日 Jess Dunks著)

[編集] 参考

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