サーチ
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サーチ(Search)とは、
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[編集] ゲーム用語としての「サーチ」(用例 1)
土地
(T),進化する未開地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T),クレリック(Cleric)を3体生け贄に捧げる:あなたの墓地と手札とライブラリーから、名前が《闇の末裔/Scion of Darkness》であるカードを1枚探し、それを戦場に出す。これによりあなたのライブラリーからカードを探したなら、ライブラリーを切り直す。
1/1挙動に関しては探すも参照。
ほとんどが「ライブラリーから探す」であり、まれに「ライブラリーを含む複数の領域から探す」こともある。
- 一方、手札やライブラリーの一番上のみを参照するなら「見る」「選ぶ」、墓地のみを参照するなら「対象とする」などとなっていることが多く、それらは「探す」とは違う。表記揺れではなく、それぞれがルール的に別々の意味を持っている。
- サーチを妨害・参照するカードについては探す#探すことを参照するカードも参照。
[編集] サーチ後の処理
サーチしたあとは手札に加えたり戦場に出すものが一般的だが、ライブラリーの一番上に置く効果(教示者)や、黒に多い墓地に置く効果(納墓/Entombや生き埋め/Buried Aliveなど)も、サーチと呼ぶ場合がある。
- ライブラリーからのサーチの最後にはライブラリーを切り直すため、どうしても処理に時間がかかる。開発部はサーチの多用によるプレイ体験の狭小化やトーナメント進行遅延を懸念しており、2014年ごろからはサーチの代用として「ライブラリーの一番上からn枚見て/公開して、その中から~する」効果、いわゆるカード濾過効果を使うことが増えつつある。濾過および切り直すの項目も参照。
- サーチとマナ・コストの踏み倒しを同時に行う行為は、禁止カードになりかねないほど強力になりやすい。
[編集] 色の役割
カード・タイプを問わないサーチは黒に多く、ドローとライブラリー操作に長ける青にも存在する。それ以外のサーチは探せるカード・タイプが色の得意分野によって限定されることが多い。なお、どの色においても対応する基本土地やクリーチャーのサーチはある程度認められている[1]。
- 白はエンチャントやプレインズウォーカー、アーティファクト(主に装備品)、小型クリーチャーを探せる。条件付きで土地(主に平地のような基本土地)を探す効果もあり、税収/Titheになぞらえて俗に「税金サーチ」とも呼ばれる。
- 青は主にインスタントやソーサリー、アーティファクトを探せる。また、対戦相手に選択肢を与えるような変則的なものもある。
- 黒はサーチ先のカード・タイプに制限がなかったり複数持ってきたりできるが、ライフなどのリソースを要求する事が多い。例外的に特定のタイプを参照するものとして、沼を探すカードがいくつか存在する。
- 赤は最も計画性のない色であり、サーチを行うカードはほとんど存在せず、探す先もドラゴンやゴブリンなど赤らしいものに限られる。例外もあるにはあるが、ギャンブル/Gambleのようないかにも赤らしいカードになってしまう。赤は混沌の色ゆえ、結果の確定したサーチが色の哲学にそぐわないのだ。
- 緑はクリーチャーや基本土地、まれに基本でない土地を探せる。土地は2枚以上を探したり、そのまま戦場に出すことも多い。
[編集] 1枚挿しのサーチ
特定の状況に対して有用なカードをデッキ中に1枚ずつ用意し、サーチカードによってそれらを使用する戦略のことはシルバーバレットと呼ばれる。
特定のカードの枚数を水増しする目的でも使われる。特に制限カードの多いフォーマットでは実質制限カードをデッキに2枚以上入れられて1枚制限の意味がなくなってしまう。そのため軽いものはとにかく効果が強力になりやすく、それ自身も禁止や制限されやすい。プリズマティックでは、フォーマットの特性上大部分が禁止である。
- ヴィンテージでは、俗世の教示者/Worldly Tutor、エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call、生ける願い/Living Wishなど、クリーチャーをサーチするカードには制限がかかっておらず、ソーサリーなどに比べるとクリーチャーはさほど脅威でないことがよくわかる。ヴィンテージの制限カードにクリーチャー・カードは少ないので制限する理由が薄いとも言える。
[編集] 俗語
その他、ゲームの外部からカードを持ってくることのできる効果(願いなど)や、黒に多い「ライブラリーから指定されたカードが出るまで公開して~」という効果(Demonic Consultationなど)も、厳密に言えばサーチとは違うが、目的が似ているためサーチ扱いされる。
[編集] パックの「サーチ」(用例 2)
トレーディングカードゲームにおいてブースター・パックは本来「収録されているカードのうち、どれが封入されているかは開封するまでわからない」というランダム性を持つものである。それに反するように特定のカード、もしくは稀少度の高いカードの含まれるパックを探す行為をサーチと呼ぶ。
マジックや、同社から発売されるほかのトレーディングカードゲーム(デュエル・マスターズ/Kaijudo、WotCが取り扱っていた時代のポケモンカード、など)においては、パックに触れて行う方法、配列をもとに探し当てる方法のどちらも不可能である製品が多い(ただし黎明期のパックなどでは、カードを透かしてサーチすることができたし、現在でもプレミアム・カードを見つけるだけならば方法はなくはない)。
店頭ではサーチ対策で客にパックを選ばせず、セット名のみを指名させる販売方法が主流となっている。
[編集] サーチ済みパックの販売
オークションサイトやフリーマーケットサイトを含む一部の販売者には、サーチ済み(高額カード入りのパックが抜き取られた後の余り物)のパックを転売している悪徳な業者も存在するので、購入の際は注意する必要がある。1パック単位での販売のみならず、ブースター・ボックスであっても開封・サーチ後に再度シュリンク包装(リパック)をして新品ボックスのように偽装するという手法があるため、信頼できる店舗から購入するようにしたい。
- マジックのシュリンク用フィルムにはWizards of the Coastのロゴが印刷されているが、そのロゴ入りフィルム自体すらも第三者によって流通させられてしまっている。
- ブースター・ボックスが店から店へと渡る場合もあることから、「最後に購入した店舗」と「再シュリンクを施した業者」が一致するとは限らない。
[編集] 参考
- Odds and Ends: Oath of the Gatewatch, Part 1/こぼれ話:『ゲートウォッチの誓い』 その1(Making Magic 2016年2月1日 Mark Rosewater著)
- サーチカード
- 探す
- 用語集