魔力の櫃/Mana Vault

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==[[オラクル]]の変遷==
[[リミテッド・エディション]]では[[モノ・アーティファクト]]に分類されていた。当時の[[アンタップ]]能力は「アンタップするには4マナ[[支払う]]必要がある」という[[ルール文章]]であり、[[Beth Moursund]]から「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックは[[アップキープ]]の終了時に行っていた。
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[[リミテッド・エディション]]では[[単発型アーティファクト]]に分類されていた。当時の[[アンタップ]]能力は「アンタップするには4マナ[[支払う]]必要がある」という[[ルール文章]]であり、[[Beth Moursund]]から「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックは[[アップキープ]]の終了時に行っていた。
  
 
[[リバイズド・エディション]]では、上記のアンタップ能力に「アップキープの間に」が追加された。[[Duelist]]誌3号では「[[玄武岩のモノリス/Basalt Monolith]]や魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。
 
[[リバイズド・エディション]]では、上記のアンタップ能力に「アップキープの間に」が追加された。[[Duelist]]誌3号では「[[玄武岩のモノリス/Basalt Monolith]]や魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。

2024年9月19日 (木) 15:43時点における最新版


Mana Vault / 魔力の櫃 (1)
アーティファクト

魔力の櫃はあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは(4)を支払ってもよい。そうしたなら、魔力の櫃をアンタップする。
あなたのドロー・ステップの開始時に、魔力の櫃がタップ状態である場合、それはあなたに1点のダメージを与える。
(T):(◇)(◇)(◇)を加える。


マジック黎明期に登場したマナ・アーティファクト

1マナ唱えて即座に3点ものマナを生み出すことができるが、再びアンタップするのには4マナが必要で、タップ状態でいるとダメージが発生してしまう。言うなれば未来のマナを利息つきで借りてくるようなものであり、強力なマナ加速ではあるが少々リスクが伴う。しかしほかの効果で直接アンタップしたり、タップ状態になったら生け贄に捧げたり、と言ったギミックによってリスクを踏み倒すことができるし、なにより素早く勝利してしまえばリスクなど気にする必要はない。

登場当初の評価はあまり高くなかった。踏み倒しギミックは存在はしたが実用レベルとは言い難かったうえ、当時はMox等の強力かつノーリスクのマナ・アーティファクトが使えたので、相対的に見劣りしたため。しかし他のカードの登場によってコンボデッキが造り上げられてゆくにつれ、次第に頭角を現していく。

まず注目が集まったのは、MoMaにおいてである。通電式キー/Voltaic Keyにより直接アンタップしてしまうことで弱点が完全に補われ、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyのエサとしても申し分なかった。また、使い捨てとしてのマナ加速の用途もこの時に多くのプレイヤーに見出されたと言える。トレイリアのアカデミー禁止後は、MoMaにおける精神力/Mind Over Matterの大量マナ生成の相棒を務めた。

さらにウルザズ・レガシー修繕/Tinkerが登場。一度マナを生み出した後に修繕で生け贄に捧げることでダメージを回避できるため、相性がよかった。参入直後にメグリムジャー記憶の壺/Memory Jarサーチする手段として使用されたほか、その他にもおにぎりシュートなど、様々なデッキでこのギミックが使用された。

第6版でのスタンダード退場以降は、主にエクステンデッドにおいてココアペブルスなどのコンボデッキやティンカー系のスーサイドブラウンなどのマナ加速手段として頭角を現しつつあった。そして、その強さが如実に現れたのはネクロ・ドネイトにおいてである。当時はこれと暗黒の儀式/Dark Ritualが共に使われていたが、Illusions of Grandeurによってダメージ面の弱点が補われ、凄まじい爆発力を引き起こし、最速3ターンで勝負が決まるほどになった。無論そんな状態が容認されるわけもなく、暗黒の儀式と共々禁止カードに指定された。

時間をかけてゆっくりとその真価を発揮した、大器晩成のカードである。

1999年10月1日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードタイプ1.5禁止カードに指定される。2000年4月1日より、エクステンデッドでも禁止。2004年9月20日より、タイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。

[編集] オラクルの変遷

リミテッド・エディションでは単発型アーティファクトに分類されていた。当時のアンタップ能力は「アンタップするには4マナ支払う必要がある」というルール文章であり、Beth Moursundから「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックはアップキープの終了時に行っていた。

リバイズド・エディションでは、上記のアンタップ能力に「アップキープの間に」が追加された。Duelist誌3号では「玄武岩のモノリス/Basalt Monolithや魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。

当時は「アーティファクトの能力はアンタップ状態の場合にのみ機能する」というルール(第6版で廃止)があり、アンタップ能力やタップ状態時のダメージは機能しないと解釈することもできた。後に「アーティファクトのアンタップを用いた能力」「タップ状態の時に起きる能力」をこのルールの例外とすることで、この問題を解決させた。

第4版では、アンタップ能力はアップキープのみに起動できる起動型能力となった。この変更によりPower Artifactなどでのコスト軽減が可能となっていた。

第5版では、アンタップを行うタイミングは即時から「アップキープの終了時」に変更された。

2000年2月頃のオラクル更新で、アンタップ能力はアップキープ開始時に誘発し、解決時に支払いとアンタップを行う誘発型能力になり、タップ状態時のダメージはドロー・ステップの開始時に誘発するようになった。

[編集] 参考

  1. thesteveprescott(担当アーティストSteve PrescottのInstagram 2022年6月23日)
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