極楽鳥/Birds of Paradise

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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初の[[緑]]の[[マナ・クリーチャー]]の1つ。[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]と並んで、マナ・クリーチャーの象徴的な[[カード]]となっている。
 
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初の[[緑]]の[[マナ・クリーチャー]]の1つ。[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]と並んで、マナ・クリーチャーの象徴的な[[カード]]となっている。
  
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1[[マナ]]で[[唱える]]ことができ、好きな[[色マナ]]1点を生み出すことができるため、序盤の[[マナ加速]]や緑を中心とする[[多色デッキ]]の[[マナ基盤]]を安定させる上で欠かせない存在となっている。
  
[[パワー]]が0であるため[[戦闘]]には向かないが、[[飛行]]を持っているため[[ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armor]]などの[[強化]]手段を用いて[[攻撃]]に使うこともできるほか、[[巨大化/Giant Growth]]などの[[コンバット・トリック]]を利用したり、[[忍術]]の種としても適している。緑は飛行が[[色の役割|苦手な色]]であるため、「1マナでペナルティのない飛行クリーチャー」というだけでも貴重な存在である。
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[[パワー]]が0であるため[[戦闘]]には向かないが、[[飛行]]を持っているため[[ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armor]]などの[[強化]]手段を用いて[[攻撃]]に使うこともできるほか、[[巨大化/Giant Growth]]などの[[コンバット・トリック]]を利用したり、[[忍術]]の種としても適している。緑は飛行が[[色の役割|苦手な色]]であるため、「1マナで[[ペナルティ能力]]のない飛行[[クリーチャー]]」というだけでも貴重な存在である。
  
==収録状況==
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==[[本流のセット]]での収録状況==
[[アルファ]]に収録されて以来、ほとんどの[[基本セット]]に収録され続けているが、唯一[[第9版]]では除外されている。これは当時の[[ウィザーズ社]]に「基本セットに極楽鳥とラノワールのエルフの両方を収録すべきでない」という見解があったためであり、[[第8版]]では逆にラノワールのエルフが再録されていなかった。しかし、続く[[第10版]]には元通り両方が収録されている。
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[[リミテッド・エディション]]に収録されて以来、[[基本セット2012]]までのほとんどの[[基本セット]]に収録され続けたが、[[第9版]]では[[再録]]を逃している。これは当時の[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]に「基本セットに極楽鳥とラノワールのエルフの両方を収録すべきでない」という見解があったためであり、[[第8版]]では逆にラノワールのエルフが再録されていなかった。しかし、続く[[第10版]]には元通り両方が収録されている。
  
 
第9版当時も、両者が同じ[[環境]]にあること自体は問題視されておらず、第9版直後の[[ラヴニカ:ギルドの都]]には収録された(むしろこの[[再録]]を前提とした除外であったとも考えられる)。また、このとき初めて[[フレイバー・テキスト]]が与えられた。
 
第9版当時も、両者が同じ[[環境]]にあること自体は問題視されておらず、第9版直後の[[ラヴニカ:ギルドの都]]には収録された(むしろこの[[再録]]を前提とした除外であったとも考えられる)。また、このとき初めて[[フレイバー・テキスト]]が与えられた。
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その後[[基本セット2013]]で再び再録を逃す。今度はその直後の[[ラヴニカへの回帰]]にも収録されなかったため、およそ7年ぶりの[[スタンダード]]落ち(第9版当時は[[ローテーション]]のタイミングが現在と異なるため、第9版からラヴニカまでのわずかな間はスタンダード落ちしていた)となった。その後[[開発部]]の方針として、「2ターン目の3マナ捻出」の動きがデッキの[[構築]]の固定化と他の色とのマナカーブのバランス調整に影響を及ぼし、また極楽鳥の場合は多色化が絡むことにより1ターン目で唱えられるかどうかがより深刻だったとして、2ターン目に3マナを出せるマナ・クリーチャーの存在そのものをスタンダードから退場させることが決定した<ref>[https://web.archive.org/web/20220703000324/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/journey-mailbag-2014-04-25-0 Journey into the Mailbag(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0008835/ 一問一答への旅](Latest Developments [[2014年]]4月25日 [[Sam Stoddard]]著)</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20220808015422/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/standard-power-level-2016-02-05 A Standard Power Level(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0016442/ スタンダードのパワー・レベル](Latest Developments [[2016年]]2月5日 Sam Stoddard著)</ref>。
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[[ドミナリア]]で1マナのマナ・クリーチャーの復活として再録が検討されたが、第8版とは逆にラノワールのエルフに阻まれ再録を逃す<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/stories-dominaria-part-3-2018-04-30 Stories from Dominaria, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030528/ 『ドミナリア』での話 その3](Making Magic [[2018年]]4月30日 Mark Rosewater著)</ref>。
  
 
==その他==
 
==その他==
*[[アルファ]]から[[第6版]]まで使われていた[[絵|イラスト]](→{{日本語画像|Birds of Paradise~6ED|画像}})は、もともと[[Tropical Island]]のために描かれたものであったが、島よりも鳥の方が目立っていたため[[土地]]のイラストとしては没となった。極楽鳥はこのイラストの印象に合わせてデザインされたものである。
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*[[リミテッド・エディション]]から[[第6版]]まで使われていた{{Gatherer|id=14719}}は、もともと[[Volcanic Island]]のために描かれたものであったが、島よりも鳥の方が目立っていたため[[土地]]のイラストとしては没となった。極楽鳥はこのイラストの印象に合わせてデザインされたものである。
*英名"Bird of Paradise"から、通称は'''バッパラ'''、'''バーパラ'''、'''BoP'''など。また、[[第5版]]までは「マナ・バードの召喚」であったため、昔からのプレイヤーは「マナバード」とも。
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**この「ボツイラスト流用の逸話」自体は有名であったものの、Volcanic Islandではなく[[Tropical Island]]として描かれたものであるというのが長年の定説であり、公式記事でもそう解説されていた<ref>[https://web.archive.org/web/20220814103104/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-day-march-2002-2002-03-01 Card of the Day - March, 2002(Internet Archive)]/[http://abomination.jp/empire/Misc/CotD/CD200203.shtml 非公式サイト"Abominable Empire"の邦訳](Feature [[2002年]]3月1日 [[WotC]]著)</ref>。[[Mark Rosewater]]でさえもそう思い込んでいたが、[[グランプリラスベガス18]]でイラストを手がけた[[Mark Poole]]に直接確認したところ、Volcanic Islandとして描かれた事実が判明した<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/how-trivial-2018-10-22 How Trivial]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031277/ ほんとにささいなこと](Making Magic 2018年10月22日 Mark Rosewater著)</ref>。
*スクウェア・エニックスのアーケードゲーム、[http://www.square-enix.co.jp/lov2/ ロードオブヴァーミリオン2]のコラボレーションの一環として、このカードが登場する。
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*英名"Bird of Paradise"から、通称は'''バッパラ'''、'''バーパラ'''など。また、[[第5版]]までは[[タイプ行]]が「マナ・バードの[[召喚]]」であったため、昔からのプレイヤーは「マナバード」とも。
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*その便利さ・強さに加え昔からずっと[[レア]]カードの枠に存在し続けることから、[[トレード]]において高価なカードの代名詞的存在でもあった。[[シャーク]]トレードのジョークにおいて、よく[[甲鱗のワーム/Scaled Wurm]]の相方([[トレード]]対象)として登場している。
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*スクウェア・エニックスのアーケードゲーム『[[ロードオブヴァーミリオン|ロードオブヴァーミリオンII]]』の[[コラボレーション]]の一環として、このカードが使い魔カードとしてゲスト参戦した。特殊技名は[[虹色の護法印/Prismatic Ward|虹色の護法印(プリスマティック・ウォード)]]。
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**カード裏のデータによると、{{Gatherer|id=112517|ラヴニカ:ギルドの都版イラスト}}の極楽鳥は、全長3.2メートル、体重160キロにも達する巨大な鳥であるようだ。
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==脚注==
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/cotd/0302 Card of the Day 03/29/2002]([http://abomination.jp/empire/Misc/CotD/CD200203.shtml 邦訳])
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*[[Birds of Paradise Avatar]] ([[Magic Online Vanguard]])
*[[Birds of Paradise]] ([[Magic Online Vanguard]])
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*[[マナ・クリーチャー]]
 
*[[マナ・クリーチャー]]
 
*[[ボルトベイト]]
 
*[[ボルトベイト]]
 
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]]
 
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*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
 
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*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:ブルームバロウ統率者デッキ#イマジン:勇敢なる生き物たち]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:コンスピラシー:王位争奪]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:ドミナリア・リマスター]] - [[レア]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2024年#Secret Lair x Monty Python and the Holy Grail: Vol.1|Secret Lair Drop Series: Secret Lair x Monty Python and the Holy Grail: Vol.1]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2022年#Secret Lair: Extra Life 2022|Secret Lair Drop Series: Secret Lair: Extra Life 2022]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2021年#Artist Series: Mark Poole|Secret Lair Drop Series: Artist Series: Mark Poole]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2020年#Ornithological Studies|Secret Lair Drop Series:Ornithological Studies]]
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[[Category:俗称のあるカード|こくらくちよう]]

2024年7月27日 (土) 13:57時点における最新版


マジック初のマナ・クリーチャーの1つ。ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesと並んで、マナ・クリーチャーの象徴的なカードとなっている。

1マナ唱えることができ、好きな色マナ1点を生み出すことができるため、序盤のマナ加速や緑を中心とする多色デッキマナ基盤を安定させる上で欠かせない存在となっている。

パワーが0であるため戦闘には向かないが、飛行を持っているためブランチウッドの鎧/Blanchwood Armorなどの強化手段を用いて攻撃に使うこともできるほか、巨大化/Giant Growthなどのコンバット・トリックを利用したり、忍術の種としても適している。緑は飛行が苦手な色であるため、「1マナでペナルティ能力のない飛行クリーチャー」というだけでも貴重な存在である。

[編集] 本流のセットでの収録状況

リミテッド・エディションに収録されて以来、基本セット2012までのほとんどの基本セットに収録され続けたが、第9版では再録を逃している。これは当時のウィザーズ社に「基本セットに極楽鳥とラノワールのエルフの両方を収録すべきでない」という見解があったためであり、第8版では逆にラノワールのエルフが再録されていなかった。しかし、続く第10版には元通り両方が収録されている。

第9版当時も、両者が同じ環境にあること自体は問題視されておらず、第9版直後のラヴニカ:ギルドの都には収録された(むしろこの再録を前提とした除外であったとも考えられる)。また、このとき初めてフレイバー・テキストが与えられた。

その後基本セット2013で再び再録を逃す。今度はその直後のラヴニカへの回帰にも収録されなかったため、およそ7年ぶりのスタンダード落ち(第9版当時はローテーションのタイミングが現在と異なるため、第9版からラヴニカまでのわずかな間はスタンダード落ちしていた)となった。その後開発部の方針として、「2ターン目の3マナ捻出」の動きがデッキの構築の固定化と他の色とのマナカーブのバランス調整に影響を及ぼし、また極楽鳥の場合は多色化が絡むことにより1ターン目で唱えられるかどうかがより深刻だったとして、2ターン目に3マナを出せるマナ・クリーチャーの存在そのものをスタンダードから退場させることが決定した[1][2]

ドミナリアで1マナのマナ・クリーチャーの復活として再録が検討されたが、第8版とは逆にラノワールのエルフに阻まれ再録を逃す[3]

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. Journey into the Mailbag(Internet Archive)/一問一答への旅(Latest Developments 2014年4月25日 Sam Stoddard著)
  2. A Standard Power Level(Internet Archive)/スタンダードのパワー・レベル(Latest Developments 2016年2月5日 Sam Stoddard著)
  3. Stories from Dominaria, Part 3/『ドミナリア』での話 その3(Making Magic 2018年4月30日 Mark Rosewater著)
  4. Card of the Day - March, 2002(Internet Archive)/非公式サイト"Abominable Empire"の邦訳(Feature 2002年3月1日 WotC著)
  5. How Trivial/ほんとにささいなこと(Making Magic 2018年10月22日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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