ミラージュ・ブロック
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*このブロック以降、[[クリーチャー・タイプ]]の過剰な新設が控えられる([[イシュトヴァーンおじ/Uncle Istvan]]のような[[カード名]]とクリーチャー・タイプが同じカードが少なくなる)。 | *このブロック以降、[[クリーチャー・タイプ]]の過剰な新設が控えられる([[イシュトヴァーンおじ/Uncle Istvan]]のような[[カード名]]とクリーチャー・タイプが同じカードが少なくなる)。 | ||
*大型セットであるミラージュのカード枚数は350種類で他と同じなのだが、小型セットのビジョンズとウェザーライトは167種類で後のものよりやや多かった。 | *大型セットであるミラージュのカード枚数は350種類で他と同じなのだが、小型セットのビジョンズとウェザーライトは167種類で後のものよりやや多かった。 | ||
− | *「ミラージュ・ブロック」までのカードセットは社外のプレイテスター・グループによって作られており、このブロックは[[Richard Garfield]] | + | *「ミラージュ・ブロック」までのカードセットは社外のプレイテスター・グループによって作られており、このブロックは[[Richard Garfield]]がコントラクト・ブリッジで知り合った「ブリッジ・チーム」(ビル・ローズ、ジョエル・ミック、チャーリー・カティノ、ドン・フェリス、ハワード・ハーレンベルク、エリオット・シーガルら)によって作られている。マジックで始めてドラフト戦を導入したのも彼らである<ref>[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/002103/ ブロックで遊ぼう]</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0008604/ 神啓を受けて その2]</ref>。 |
*開発時は「見世物小屋/Menagerie」という開発名で呼ばれており、クリーチャー自体にメカニックの焦点が当てられた。マジックのセットでは初めてリミテッド環境での楽しさを念頭において作成されたのもこのブロックである。 | *開発時は「見世物小屋/Menagerie」という開発名で呼ばれており、クリーチャー自体にメカニックの焦点が当てられた。マジックのセットでは初めてリミテッド環境での楽しさを念頭において作成されたのもこのブロックである。 | ||
+ | *ブロック全体のストーリーを振り返ると「軍隊的な[[ザルファー/Zhalfir]]、宗教的な[[フェメレフ/Femeref]]、交易的な[[スークアタ/Suq'Ata]]帝国」の3国、「[[マンガラ/Mangara]]、[[ジョルレイル/Jolrael]]、[[ケアヴェク/Kaervek]]、[[テフェリー/Teferi]]」の4人の[[ウィザード]]という、[[フォールン・エンパイア]]に続いて「陣営」の概念が中心となるブロックでもあった。しかし陣営ブロックとして設計されたわけではなく、[[色]]や[[メカニズム]]にも陣営的要素が配されていないため、ゲームを遊ぶうえで「陣営ブロック」と認識されることはほとんど無かった。[[Mark Rosewater]]は陣営概念を語るうえで「濃いメカニズム的独自性のない陣営は陣営だと思われることすらない」という例示のためにこのブロックの名を挙げている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031266/ 陣営構築](Making Magic 2018年10月16日)</ref>。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | <references /> | ||
*[[ミラージュ・ブロック構築]] | *[[ミラージュ・ブロック構築]] | ||
*[[カード個別評価:ミラージュブロック]] | *[[カード個別評価:ミラージュブロック]] |
2018年10月17日 (水) 06:23時点における版
ミラージュ・ブロック/Mirage Blockは、ミラージュ、ビジョンズ、ウェザーライトの3つのセットからなるブロック。別名ジャムーラ・サイクル(Jamuraa Cycle)。
セット名 | 略号 | 発売日 | セット枚数 | 製品情報(WotC) | カードリスト(Wisdom Guild) |
---|---|---|---|---|---|
ミラージュ/Mirage | MI,MIR | 1996年10月 | 350枚 | 製品情報 | カードリスト |
ビジョンズ/Visions | VI,VIS | 1997年2月 | 167枚 | 製品情報 | カードリスト |
ウェザーライト/Weatherlight | WL,WTH | 1997年6月 | 167枚 | 製品情報 | カードリスト |
概要
もともと開発当初は、アイスエイジ&アライアンスのように独立型のミラージュとその追加セットのビジョンズの2作で構成される予定だったが、その後ブロック単位での発売、運営を行う事になったためウェザーライトが追加された。
ブロック固有のキーワード能力はフェイジングと側面攻撃。他にはアイスエイジから引き続き累加アップキープが登場している。また、Magic Onlineでリリースされるに際してキーワード能力「実存」がインスタントメントのサイクル用に作られた。(基本セット2010での終了ステップ関連のルール変更に伴い、現在では廃語となっている。)
教示者、ダイアモンド、フェッチランド、魔除けのサイクルや優秀な187クリーチャーが登場しているほか、多色カードや多色支援のカードにも恵まれている。
- このブロックには、リバー・ボア/River Boaや火炎破/Fireblast、衝動/Impulseなどといった強力なコモンカードが多数存在している。
- このブロック以降、クリーチャー・タイプの過剰な新設が控えられる(イシュトヴァーンおじ/Uncle Istvanのようなカード名とクリーチャー・タイプが同じカードが少なくなる)。
- 大型セットであるミラージュのカード枚数は350種類で他と同じなのだが、小型セットのビジョンズとウェザーライトは167種類で後のものよりやや多かった。
- 「ミラージュ・ブロック」までのカードセットは社外のプレイテスター・グループによって作られており、このブロックはRichard Garfieldがコントラクト・ブリッジで知り合った「ブリッジ・チーム」(ビル・ローズ、ジョエル・ミック、チャーリー・カティノ、ドン・フェリス、ハワード・ハーレンベルク、エリオット・シーガルら)によって作られている。マジックで始めてドラフト戦を導入したのも彼らである[1][2]。
- 開発時は「見世物小屋/Menagerie」という開発名で呼ばれており、クリーチャー自体にメカニックの焦点が当てられた。マジックのセットでは初めてリミテッド環境での楽しさを念頭において作成されたのもこのブロックである。
- ブロック全体のストーリーを振り返ると「軍隊的なザルファー/Zhalfir、宗教的なフェメレフ/Femeref、交易的なスークアタ/Suq'Ata帝国」の3国、「マンガラ/Mangara、ジョルレイル/Jolrael、ケアヴェク/Kaervek、テフェリー/Teferi」の4人のウィザードという、フォールン・エンパイアに続いて「陣営」の概念が中心となるブロックでもあった。しかし陣営ブロックとして設計されたわけではなく、色やメカニズムにも陣営的要素が配されていないため、ゲームを遊ぶうえで「陣営ブロック」と認識されることはほとんど無かった。Mark Rosewaterは陣営概念を語るうえで「濃いメカニズム的独自性のない陣営は陣営だと思われることすらない」という例示のためにこのブロックの名を挙げている[3]。