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'''毒性'''/''Toxic''とは、[[ファイレクシア:完全なる統一]]および[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]で登場した[[キーワード能力]][[クリーチャー]]が[[プレイヤー]]に与える[[戦闘ダメージ]]に追加効果を付与する[[常在型能力]]である。
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'''ミラディンのために!'''/''For Mirrodin!''とは、[[ファイレクシア:完全なる統一]]および[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]で登場した[[キーワード能力]]。これを持つ[[装備品]]が[[戦場に出る]]ときに機能する[[誘発型能力]]である。
 
{{情報ボックス/キーワード能力
 
{{情報ボックス/キーワード能力
|名前=毒性
+
|名前=ミラディンのために!
|英名=Toxic
+
|英名=For Mirrodin!
|種別=[[常在型能力]]
+
|種別=[[誘発型能力]]
 
|登場セット=[[ファイレクシア:完全なる統一]]<br>[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]
 
|登場セット=[[ファイレクシア:完全なる統一]]<br>[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]
 
|リーガル=legal
 
|リーガル=legal
 
}}
 
}}
<!-- {{#card:Plague Nurse}} -->
+
<!-- {{#card:Dragonwing Glider}} -->
 
{{カードテキスト
 
{{カードテキスト
|カード名=Plague Nurse / 疫病の看護者
+
|カード名=Dragonwing Glider / 竜翼の滑空者
|コスト= (3)()
+
|コスト= (3)(赤)(赤)
|タイプ=クリーチャー ファイレクシアン(Phyrexian) クレリック(Crelic)
+
|タイプ=アーティファクト 装備品(Equipment)
|カードテキスト=毒性2<br>()():ターン終了時まで、あなたがコントロールしていて毒性を持ちこれでないクリーチャーはそれぞれ毒性1を得る。毎ターン1回しか起動できない。(毒性を持つクリーチャーから戦闘ダメージを受けたプレイヤーは、そのクリーチャーの毒性の値の合計に等しい個数の毒(poison)カウンターを得る。)
+
|カードテキスト=ミラディンのために!(この装備品が戦場に出たとき、赤の2/2のレベル(Rebel)・クリーチャー・トークン1体を生成し、その後これをそれにつける。)<br>装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受け飛行と速攻を持つ。<br>装備()()()
|PT=3/4
+
|PT=
 
|Gathererid=
 
|Gathererid=
 
|背景=legal
 
|背景=legal
 
}}
 
}}
 
==定義==
 
==定義==
'''毒性'''/''Toxic''は毒性N/Toxic Nの形で表記され、このNのことを'''毒性の値'''/''Toxic Value''と呼ぶ。
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'''ミラディンのために!'''/''For Mirrodin!''は「この[[装備品]]が[[戦場に出る|戦場に出た]]とき、[[赤]]の2/2の[[レベル]]・[[クリーチャー]][[トークン]]1体を[[生成]]し、その後これをそれに[[つける]]。」を意味する。
 
+
この能力は「これを持つ[[クリーチャー]][[プレイヤー]][[戦闘ダメージ]]を与えるなら、そのプレイヤーは戦闘ダメージに加えそのクリーチャーの'''毒性の値の合計'''に等しい個数の[[毒カウンター]]を得る」を意味する。
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==解説==
 
==解説==
本来の戦闘ダメージとは別に固定値の毒カウンターも与える能力である。
+
[[ETB]]でクリーチャー・トークンを生成しつつ、それにつける[[キーワード能力]]。装備品の弱点である「[[装備]]先のクリーチャーが存在しないと[[腐る]]」点を自らクリーチャーを用意することで補っている。
  
[[有毒]]とほぼ同じ働きをするが、あちらが戦闘ダメージを与えるたび誘発する[[誘発型能力]]であったのに対し、こちらは戦闘ダメージを与えると同時に処理される。言うならば[[魂の絆能力]]と[[絆魂]]のような関係性である。
+
[[生体武器]]の亜種と言えるキーワード能力だが、トークンの[[タフネス]]が0でないため装備先を変えてもクリーチャーが残るようになっている。一方、装備品としてだけ見るとマナ・コストや装備コストは生体武器よりさらに割高な設定となっている。
  
[[ファイレクシア:完全なる統一]]では[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]による汚染を表現した能力となっており、これを持つクリーチャーはすべて[[ファイレクシアン]]である。色の上では[[赤]]以外の各色が持ち、赤には逆に対策カードとして[[呪い金の斬撃/Hexgold Slash]]が存在する。ただし、[[多色]]を含めれば全色に存在している。毒性の値については、[[緑]]は大きいが[[白]]は毒性1のクリーチャーしか存在せず、代わりにファイレクシアン・[[ダニ]]・[[トークン]]などで数を揃えやすいようになっている。[[黒]]は緑と白の中間に位置付けられている<ref name="mm_20230123">[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/phyrexia-all-will-be-one-direction-part-2 Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036633/ 『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その2](Making Magic [[2023年]]1月23日 Mark Rosewater著)</ref>。
+
[[ファイレクシア:完全なる統一]]では[[]][[赤]]に割り振られており、同色の装備品関連カードとの[[シナジー]]を形成している。[[]][[緑]]にも1枚ずつ存在するが、[[黒]]には存在しない。
  
*[[ファイレクシア:完全なる統一]]時点の毒性の最大値は[[捕食の聖騎士/Paladin of Predation]]の毒性6。
+
*ファイレクシア:完全なる統一のストーリーでは、[[ミラディン/Mirrodin]][[人間/Human]]五氏族のうち[[オーリオック/Auriok]](白)と[[ヴァルショク/Vulshok]](赤)以外は壊滅状態にあり、中でも[[モリオック/Moriok]](黒)は最初に[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]に陥落している<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-phyrexia-all-will-be-one Planeswalker's Guide to Phyrexia: All Will Be One]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036628/ プレインズウォーカーのための『ファイレクシア:完全なる統一』案内](Feature [[2023年]]2月1日 [[Grace Fong]]著)</ref>。上記の色配分や、装備品の色に関わらずトークンが赤である点はこうした背景もあるのではないかと考えられる。
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*初となる名前に感嘆符(!)が付いたキーワード能力。
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**[[アン・カード]]を含めるならば[[ゴチ|ゴチ/Gotcha!]]が[[2004年]]時点で存在したが、現在は[[能力語]]となっている。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
毒カウンターそのものについてのルールは[[毒カウンター#ルール]]を参照。
+
*トークンを生成し、それにつけるまでが一連の能力である。生成されてからつけられるまでの間に[[優先権]]は発生しない。
*毒カウンターを与える効果は[[スタック]]を用いず処理される。
+
**[[悪性の疫病/Virulent Plague]]等の[[常在型能力]]で生成されたトークンのタフネスが0以下になっていても、解決後に装備品によってタフネスが1以上になっていれば[[状況起因処理]]による[[死亡]]を免れる。
*毒性を持つ[[発生源]]であっても、戦闘ダメージ以外の[[ダメージ]]には効果が適用されない。
+
*[[栄光のドミヌス、モンドラク/Mondrak, Glory Dominus]]等の[[置換効果]]で1度の[[誘発]]で2体以上のトークンが生成された場合、いずれか1体を選んで装備品をつける([[対象]]を取るわけではない)。
*[[クリーチャー]][[プレインズウォーカー]]に与えるダメージには影響を及ぼさない。
+
*[[機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines]]等の能力で2回以上誘発した場合、それぞれの解決時に「トークンを生成し、それにつける」ことを行う。
*[[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath]]などのダメージの数値を変化させる[[置換効果]]の影響下においても、与える毒カウンターの数は変化しない。
+
*[[統率者戦]]において、[[固有色]]の決定にはそのカード自身の色と[[ルール・テキスト]]の[[マナ・シンボル]]のみが参照される。従って、トークンの色は固有色に関わらない。
*[[巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider]]などのプレイヤーに置かれる[[カウンター (目印)|カウンター]]の数を変化させる置換効果を受けた場合は、与える毒カウンターの数が変化する。
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**例えば、[[共同魂の刃/Blade of Shared Souls]]の固有色は青のみである。
  
 
==開発秘話==
 
==開発秘話==
毒カウンターはプレイヤーが[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]に期待する重要な要素であると[[開発部]]は予測しており、[[ファイレクシア:完全なる統一]]の最初のデザインでは[[感染]]が再登場していた。しかし、感染は[[ライフ]]による勝利と毒による[[勝利]]に断絶を生み出しており、また開発部からも[[プレイヤー]]からも賛否両論の[[メカニズム]]であった。
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新ファイレクシアの中にもミラディン人が生き残っていることを表現するため、ファイレクシア的な[[メカニズム]]に一捻り加えてミラディン側のメカニズムにすることが考案された。[[毒カウンター]][[増殖]][[ファイレクシア・マナ]]はファイレクシア側の能力として再登場することが既に決定していたため、[[生体武器]]を基にすることとなった。
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トークンの[[クリーチャー・タイプ]]は長年の間再登場の機会が伺われていた[[レベル]]となった。また、生体武器のデザイン上の問題である「トークンのタフネスが0であるため、必ずタフネスを[[強化]]する必要がある」点を解消するため、トークンのサイズを大きくすることにした。最初に検討された2/2で上手く働いたため、そのまま決定稿となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/phyrexia-all-will-be-one-direction-part-1 Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036614/ 『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その1]([[Making Magic]] 2023年1月17日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
そこで、[[Ari Nieh]]は感染から[[有毒]]への差し替えを提案し、2つの[[勝利条件]]を両立できるようになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/phyrexia-all-will-be-one-direction-part-1 Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036614/ 『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その1]([[Making Magic]] [[2023年]]1月17日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。その後、[[デジタルゲーム]]における挙動の簡略化のため、[[誘発型能力]]の有毒から[[常在型能力]]の毒性へと変更された<ref name="mm_20230123"/>。
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当初の名前は「武器を取れ/take up arms」であったが、[[クリエイティブ・チーム]]によって「ミラディンのために!/For Mirrodin!」と改名された<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/phyrexia-all-will-be-one-direction-part-2 Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036633/ 『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その2](Making Magic 2023年1月23日 Mark Rosewater著)</ref>
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*なお、[[武器を手に/Take Up Arms]]というカードは既に存在する。
  
 
==脚注==
 
==脚注==
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==参考==
 
==参考==
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/phyrexia-all-will-be-one-mechanics Phyrexia: All Will Be One Mechanics]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036621/ 『ファイレクシア:完全なる統一』のメカニズム](Feature [[2023年]]1月17日 [[Matt Tabak]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/phyrexia-all-will-be-one-mechanics Phyrexia: All Will Be One Mechanics]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036621/ 『ファイレクシア:完全なる統一』のメカニズム](Feature [[2023年]]1月17日 [[Matt Tabak]]著)
*{{WHISPER検索/カードテキスト|毒性}}
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|ミラディンのために!}}
*[[毒カウンター]]
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*[[装備品]]
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*[[ミラディン/Mirrodin]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
<!-- {{#cr:{{キーワード能力のCR番号|毒性}}}} -->
+
<!-- {{#cr:{{キーワード能力のCR番号|ミラディンのために!}}}} -->
[[Category:キーワード能力|とくせい]]
+
[[Category:キーワード能力|みらていんのために]]
 +
__NOTOC__

2023年2月3日 (金) 12:35時点における版

※CRが対応したら記事作成

ミラディンのために!/For Mirrodin!とは、ファイレクシア:完全なる統一およびファイレクシア:完全なる統一統率者デッキで登場したキーワード能力。これを持つ装備品戦場に出るときに機能する誘発型能力である。

ミラディンのために!/For Mirrodin!
種別 誘発型能力
登場セット ファイレクシア:完全なる統一
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
CR CR:702.163

Dragonwing Glider / 竜翼の滑空者 (3)(赤)(赤)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

ミラディンのために!(この装備品が戦場に出たとき、赤の2/2のレベル(Rebel)・クリーチャー・トークン1体を生成し、その後これをそれにつける。)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受け飛行と速攻を持つ。
装備(3)(赤)(赤)


定義

ミラディンのために!/For Mirrodin!は「この装備品戦場に出たとき、の2/2のレベルクリーチャートークン1体を生成し、その後これをそれにつける。」を意味する。

解説

ETBでクリーチャー・トークンを生成しつつ、それにつけるキーワード能力。装備品の弱点である「装備先のクリーチャーが存在しないと腐る」点を自らクリーチャーを用意することで補っている。

生体武器の亜種と言えるキーワード能力だが、トークンのタフネスが0でないため装備先を変えてもクリーチャーが残るようになっている。一方、装備品としてだけ見るとマナ・コストや装備コストは生体武器よりさらに割高な設定となっている。

ファイレクシア:完全なる統一ではに割り振られており、同色の装備品関連カードとのシナジーを形成している。にも1枚ずつ存在するが、には存在しない。

ルール

開発秘話

新ファイレクシアの中にもミラディン人が生き残っていることを表現するため、ファイレクシア的なメカニズムに一捻り加えてミラディン側のメカニズムにすることが考案された。毒カウンター増殖ファイレクシア・マナはファイレクシア側の能力として再登場することが既に決定していたため、生体武器を基にすることとなった。

トークンのクリーチャー・タイプは長年の間再登場の機会が伺われていたレベルとなった。また、生体武器のデザイン上の問題である「トークンのタフネスが0であるため、必ずタフネスを強化する必要がある」点を解消するため、トークンのサイズを大きくすることにした。最初に検討された2/2で上手く働いたため、そのまま決定稿となった[2]

当初の名前は「武器を取れ/take up arms」であったが、クリエイティブ・チームによって「ミラディンのために!/For Mirrodin!」と改名された[3]

脚注

  1. Planeswalker's Guide to Phyrexia: All Will Be One/プレインズウォーカーのための『ファイレクシア:完全なる統一』案内(Feature 2023年2月1日 Grace Fong著)
  2. Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 1/『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その1Making Magic 2023年1月17日 Mark Rosewater著)
  3. Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 2/『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その2(Making Magic 2023年1月23日 Mark Rosewater著)

参考

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