蘇生
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*他の[[呪文]]や能力によってゲームから取り除かれることを「ゲームから取り除く」効果が置換した場合、その呪文や能力は「ゲームから取り除くことに成功している」点に注意。例えば、蘇生で戻ったクリーチャーを[[ちらつき鬼火/Flickerwisp]]の能力でゲームから取り除いた場合、そのクリーチャーはターン終了時に場に戻る。 | *他の[[呪文]]や能力によってゲームから取り除かれることを「ゲームから取り除く」効果が置換した場合、その呪文や能力は「ゲームから取り除くことに成功している」点に注意。例えば、蘇生で戻ったクリーチャーを[[ちらつき鬼火/Flickerwisp]]の能力でゲームから取り除いた場合、そのクリーチャーはターン終了時に場に戻る。 | ||
**上記のちらつき鬼火の方法でゲーム外から戻ったクリーチャーは、蘇生で戻ったものとは異なる[[オブジェクト]]として扱われる。 | **上記のちらつき鬼火の方法でゲーム外から戻ったクリーチャーは、蘇生で戻ったものとは異なる[[オブジェクト]]として扱われる。 | ||
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+ | ===開発秘話=== | ||
+ | 「蘇生」は、グリクシス担当チームがオーバーパワーな過去の失敗([[発掘]])を反省して開発した、墓地利用メカニズムである(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/9 Unearthing Grixis]参照)。 | ||
+ | *開発時には、「蘇生」ではなく「Carnage」というメカニズムがグリクシスに割り当てられていた。これは「クリーチャーが場から墓地に置かれたときに誘発して何かを行う」能力で[[Khabal Ghoul]]を祖とするものであったが、青にそぐうメカニズムとはいえず、反対に赤の[[貪食]]とは高い親和性を示したことから、グリクシスから[[ジャンド/Jund]]に移された。(→[http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/4 Shard Candy]、[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/9 Unearthing Grixis]参照) | ||
+ | **「Carnage」には、[[藻のガリアル/Algae Gharial]]と[[死を出迎える者/Deathgreeter]]、[[風切るイグアナール/Hissing Iguanar]]、[[血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided]]、[[崖崩れの精霊/Rockslide Elemental]]、[[ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake]]、[[不純な影/Vicious Shadows]]が該当する。 | ||
+ | *プレイテスト時、「蘇生」はDawn of the Deadを略して「DoD」または「DotD」と呼ばれた(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/25 Conflux Design Feature Article参照])。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
− | * | + | *死者がアンデッドとなって蘇るイメージから、コンフラックス現在、蘇生を持ちうるのは[[クリーチャー]]・カードのみである。 |
*自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、[[裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King]]が存在する。 | *自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、[[裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King]]が存在する。 | ||
*同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する。[[蘇生/Resurrection]]と[[発掘/Unearth]]。Unearthの日本語訳である「[[発掘]]」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。 | *同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する。[[蘇生/Resurrection]]と[[発掘/Unearth]]。Unearthの日本語訳である「[[発掘]]」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。 | ||
+ | *「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。 | ||
==参考== | ==参考== |
2009年3月29日 (日) 06:05時点における版
蘇生/Unearth | |
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種別 | 起動型能力 |
登場セット | アラーラの断片ブロック |
CR | CR:702.84 |
蘇生/Unearthは、アラーラの断片ブロックで登場したキーワード能力。これを持つカードが墓地にあるときのみ機能する起動型能力である。
Dregscape Zombie / 屑肉の地のゾンビ (1)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
蘇生(黒)((黒):このカードを戦場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。次の終了ステップの開始時かそれが戦場を離れる場合に、それを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
2/1Sedris, the Traitor King / 裏切り者の王、セドリス (3)(青)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 戦士(Warrior)
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 戦士(Warrior)
あなたの墓地にある各クリーチャー・カードは蘇生(2)(黒)を持つ。((2)(黒):そのカードを戦場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。次のターン終了ステップの開始時か、それが戦場を離れる場合に、それを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
5/5定義
蘇生 [コスト]/Unearth [コスト]は、「[コスト]:このカードをあなたの墓地から場に戻す。それは速攻を得る。ターン終了時に、それをゲームから取り除く。それが場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれをゲームから取り除く。この能力は、あなたがソーサリーをプレイできるときにのみプレイできる。」を意味する。
解説
蘇生の起動コストを支払うことで、1ターンに限り自身をリアニメイトすることができる能力である。この能力で場に戻したクリーチャーは、場を離れるとゲームから取り除かれる。
アンデッド溢れる世界のグリクシス/Grixisに割り振られた能力で、コンフラックス現在、蘇生を持つ(与える)カードは青黒赤の組み合わせのみである。
ルール
- 蘇生を起動した後、それが解決されるまではそのカードは墓地に置かれたままである。解決前に墓地対策カードなどで墓地を離れた場合、蘇生は解決時に何もしない。
- 「ターン終了時に、それをゲームから取り除く」というのは遅延誘発型能力である。これはもみ消し/Stifleなどで打ち消すことができ、一度打ち消せば再び誘発することはない。
- 一方、「それが場を離れる場合、ゲームから取り除く」という置換効果は、ターン終了以降も有効であるので注意。
- 速攻は蘇生によって付加される能力であるが、「ゲームから取り除く」効果はどちらもそのクリーチャーに付加される能力ではない。「すべての能力を失う」ような効果があった場合、蘇生によって戻ったクリーチャーは速攻を失うが、「ゲームから取り除く」効果は実行される。
- 他の呪文や能力によってゲームから取り除かれることを「ゲームから取り除く」効果が置換した場合、その呪文や能力は「ゲームから取り除くことに成功している」点に注意。例えば、蘇生で戻ったクリーチャーをちらつき鬼火/Flickerwispの能力でゲームから取り除いた場合、そのクリーチャーはターン終了時に場に戻る。
- 上記のちらつき鬼火の方法でゲーム外から戻ったクリーチャーは、蘇生で戻ったものとは異なるオブジェクトとして扱われる。
開発秘話
「蘇生」は、グリクシス担当チームがオーバーパワーな過去の失敗(発掘)を反省して開発した、墓地利用メカニズムである(→Unearthing Grixis参照)。
- 開発時には、「蘇生」ではなく「Carnage」というメカニズムがグリクシスに割り当てられていた。これは「クリーチャーが場から墓地に置かれたときに誘発して何かを行う」能力でKhabal Ghoulを祖とするものであったが、青にそぐうメカニズムとはいえず、反対に赤の貪食とは高い親和性を示したことから、グリクシスからジャンド/Jundに移された。(→Shard Candy、Unearthing Grixis参照)
- プレイテスト時、「蘇生」はDawn of the Deadを略して「DoD」または「DotD」と呼ばれた(→Conflux Design Feature Article参照)。
その他
- 死者がアンデッドとなって蘇るイメージから、コンフラックス現在、蘇生を持ちうるのはクリーチャー・カードのみである。
- 自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor Kingが存在する。
- 同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する。蘇生/Resurrectionと発掘/Unearth。Unearthの日本語訳である「発掘」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。
- 「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造