ルネッサンス

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'''ルネッサンス'''(英:''Renaissance'')は、欧州向けに発売された小型のカードセット。『[[クロニクル]]』の調整版。イタリア語、ドイツ語、フランス語の3言語版のみ発売された。伊語版の収録[[カード]]は全60種類(加えて9種の絵違い)、独・仏語版は全122種類。1995年発売(7月以降だが詳細月は不明)
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'''ルネッサンス'''(英:''Renaissance'')は、欧州向けに発売された小型のカードセット。『[[クロニクル]]』の調整版。イタリア語、ドイツ語、フランス語の3言語版のみ発売された。伊語版の収録[[カード]]は全60種類(加えて9種の絵違い)、独・仏語版は全122種類。1995年発売(英語版『クロニクル』発売(7月)以降~各言語『第四版』発売以前の間、詳細月は不明)
  
 
『クロニクル』同様に『ルネッサンス』独自の[[エキスパンション・シンボル]]は無い。
 
『クロニクル』同様に『ルネッサンス』独自の[[エキスパンション・シンボル]]は無い。
 
エキスパンション・シンボルの形状については基本的に、『[[第4版]]』[[再録]]分についてはオリジナルの意匠(やや小さい)準拠で、『クロニクル』再録分については『クロニクル』準拠の意匠(オリジナルより大きく、白い縁が加えられ改変されている)となっている。『第4版』再録分の『[[アラビアンナイト]]』のカードにはオリジナルから透過色を白色に固定した形での改変されたものが使われている。『[[リバイズド]]』落ちしていた[[基本セット]]からのカードについてはエキスパンション・シンボルを持たない。このようにエキスパンション・シンボルがクロニクル以上に多彩であり、統一感は無い。
 
エキスパンション・シンボルの形状については基本的に、『[[第4版]]』[[再録]]分についてはオリジナルの意匠(やや小さい)準拠で、『クロニクル』再録分については『クロニクル』準拠の意匠(オリジナルより大きく、白い縁が加えられ改変されている)となっている。『第4版』再録分の『[[アラビアンナイト]]』のカードにはオリジナルから透過色を白色に固定した形での改変されたものが使われている。『[[リバイズド]]』落ちしていた[[基本セット]]からのカードについてはエキスパンション・シンボルを持たない。このようにエキスパンション・シンボルがクロニクル以上に多彩であり、統一感は無い。
 
また、『ルネッサンス』に収録されたカードはすべて[[黒枠]]である。
 
また、『ルネッサンス』に収録されたカードはすべて[[黒枠]]である。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[第4版]]』の拡張である『[[クロニクル]]』の発売開始当時、伊・独・仏の3言語版では最新の[[基本セット]]は依然として『[[リバイズド|リバイズド・エディション]](第3版)』のままであった。
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伊・独・仏の3言語版では、『[[リバイズド|リバイズド・エディション]](第3版)』が[[黒枠]]として発売され、後にカード枠に関するポリシーに従ってリバイズドの[[白枠]]が発売された。
このことから生じる使用可能なカード種類の差を埋めるために『リバイズド』に対して『第4版』・『クロニクル』で新たに再録されたカードを収録したものがこの『ルネッサンス』である。
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英語版での『[[第4版]]』、『[[クロニクル]]』の発売がされると、これらを他言語に印刷した時、リバイズドには収録されていなかったその言語での初出となるカードが、他言語版では白枠で初出になるという問題が生じた。この問題に対応するために、『リバイズド』に含まれていなかった『第四版』『クロニクル』のカードを黒枠化させるために急遽用意されたセットとなった。
また、欧州のコレクターに対しての黒枠のオールド[[エキスパンション]]由来のカードの提供という役割も持ち合わせていた。
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また、欧州のコレクターに対しての黒枠のオールド[[エキスパンション]]由来のカードの提供という役割も持ち合わせている。
  
 
販売形態は[[アンコモン]]2枚、[[コモン]]6枚からなる[[ブースターパック]](⇒[[変則的な稀少度]])のみであり、イタリア語版のパッケージは青、ドイツ・フランス語版のパッケージは赤と青の2種類。
 
販売形態は[[アンコモン]]2枚、[[コモン]]6枚からなる[[ブースターパック]](⇒[[変則的な稀少度]])のみであり、イタリア語版のパッケージは青、ドイツ・フランス語版のパッケージは赤と青の2種類。
  
 
== 伊語版と独・仏語版の違い ==
 
== 伊語版と独・仏語版の違い ==
イタリア語版では同言語に於いて先に発売されていた『[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]』『[[ザ・ダーク]]』を除き、『[[アラビアンナイト]]』『[[アンティキティー]]』及び『リバイズド』落ちしていた『[[アンリミテッド|アンリミテッド・エディション]](第2版)』のカードの中から『第4版』『クロニクル』に新たに再録されたものを収録している。
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イタリア語版では同言語に於いて先に発売されていた『[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]』『[[ザ・ダーク]]』を除き、『[[アラビアンナイト]]』『[[アンティキティー]]』及び『リバイズド』落ちしていた『[[アンリミテッド|アンリミテッド・エディション]](第2版)』のカードの中から『第4版』および『クロニクル』によって新たに再録されたものを収録している。これは、イタリア語版で白枠の『クロニクル』の下地として用意された処置であったが、結局のところイタリア語版での『クロニクル』は出ないままとなった。
[[コンフラックス]]時点に於いては[[Magic Online]]の専用セットも含め、ランダム形式のカードセットの中では構成カード種類が最少のセットとなっている。
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[[アヴァシンの帰還]]発売時点に於いては[[Magic Online]]の専用セットも含め、ランダム形式のカードセットの中では構成カード種類が最少のセットとなっている。
 
パック単位で見た場合には最も効率よく[[ウルザランド]]を集めることができるのも特徴。(ウルザランドには絵違いもあるため、パックの半分を占める場合もある)。
 
パック単位で見た場合には最も効率よく[[ウルザランド]]を集めることができるのも特徴。(ウルザランドには絵違いもあるため、パックの半分を占める場合もある)。
 
独・仏語版と区別するために、イタリアン・ルネッサンスなどと呼ばれる事もある。
 
独・仏語版と区別するために、イタリアン・ルネッサンスなどと呼ばれる事もある。
  
ドイツ語・フランス語版では『第4版』で初めて再録された全ての『アラビアンナイト』『アンティキティー』『レジェンド』『ザ・ダーク』のカード、『リバイズド』落ちした『アンリミテッド』のカードが収録されている。
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『クロニクル』再録分は含まないために、[[ワールド]]や[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド・クリーチャー]](兼[[多色|マルチカラー]])などは入っておらず、『第4版』から入ったプレイヤーにとっては見劣りする感がある。
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ドイツ語版とフランス語版に於いては単純に『第4版』対応のみに留まり、『リバイズド』に対して『第4版』で新録となるカードのみを収録。ドイツ語・フランス語版では『第4版』で初めて再録された全ての『アラビアンナイト』『アンティキティー』『レジェンド』『ザ・ダーク』のカード、『リバイズド』落ちした『アンリミテッド』のカードが収録されている。
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時は流れて翌1996年、日本語での発売に遅れて二言語ともに黒枠の『クロニクル』が発売されることとなり、この問題への対策計画は完了した。
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再録のための再録という理由が先行していたために、いずれの言語にしても『クロニクル』で再録された[[ワールド]]や[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド・クリーチャー]](兼[[多色|マルチカラー]])などは入らない半端な内容であり、ビジュアル面やインパクトにおいて『第4版』や英語版『クロニクル』から入ったプレイヤーにとっては見劣りする感がある。
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こうした違いによって、同名のカードセットながらも言語によって収録内容に意図的な大きな差異があるという珍しいセットとなっている。
 
こうした違いによって、同名のカードセットながらも言語によって収録内容に意図的な大きな差異があるという珍しいセットとなっている。
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*『アンリミテッド』からのカードというのは、[[ぐるぐる/Twiddle ]]ただ一枚である。『[[第8版]]』まで基本セットにの常連のように思えるだけに意外な盲点として気付かれにくい。
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== 参考 ==
 
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*[[カード個別評価:4版(4th)]]
 
*[[カード個別評価:4版(4th)]]
 
*[http://www.wizards.com/magic/expert/Chronicles/Chronicles.asp 製品情報・カードリスト] - [[WotC]]
 
*[http://www.wizards.com/magic/expert/Chronicles/Chronicles.asp 製品情報・カードリスト] - [[WotC]]
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*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/af159 Bordering on Lunacy]- [[WotC]]
  
 
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2012年6月16日 (土) 02:17時点における版

ルネッサンス(英:Renaissance)は、欧州向けに発売された小型のカードセット。『クロニクル』の調整版。イタリア語、ドイツ語、フランス語の3言語版のみ発売された。伊語版の収録カードは全60種類(加えて9種の絵違い)、独・仏語版は全122種類。1995年発売(英語版『クロニクル』発売(7月)以降~各言語『第四版』発売以前の間、詳細月は不明)

『クロニクル』同様に『ルネッサンス』独自のエキスパンション・シンボルは無い。 エキスパンション・シンボルの形状については基本的に、『第4版再録分についてはオリジナルの意匠(やや小さい)準拠で、『クロニクル』再録分については『クロニクル』準拠の意匠(オリジナルより大きく、白い縁が加えられ改変されている)となっている。『第4版』再録分の『アラビアンナイト』のカードにはオリジナルから透過色を白色に固定した形での改変されたものが使われている。『リバイズド』落ちしていた基本セットからのカードについてはエキスパンション・シンボルを持たない。このようにエキスパンション・シンボルがクロニクル以上に多彩であり、統一感は無い。 また、『ルネッサンス』に収録されたカードはすべて黒枠である。


概要

伊・独・仏の3言語版では、『リバイズド・エディション(第3版)』が黒枠として発売され、後にカード枠に関するポリシーに従ってリバイズドの白枠が発売された。 英語版での『第4版』、『クロニクル』の発売がされると、これらを他言語に印刷した時、リバイズドには収録されていなかったその言語での初出となるカードが、他言語版では白枠で初出になるという問題が生じた。この問題に対応するために、『リバイズド』に含まれていなかった『第四版』『クロニクル』のカードを黒枠化させるために急遽用意されたセットとなった。 また、欧州のコレクターに対しての黒枠のオールドエキスパンション由来のカードの提供という役割も持ち合わせている。

販売形態はアンコモン2枚、コモン6枚からなるブースターパック(⇒変則的な稀少度)のみであり、イタリア語版のパッケージは青、ドイツ・フランス語版のパッケージは赤と青の2種類。

伊語版と独・仏語版の違い

イタリア語版では同言語に於いて先に発売されていた『レジェンド』『ザ・ダーク』を除き、『アラビアンナイト』『アンティキティー』及び『リバイズド』落ちしていた『アンリミテッド・エディション(第2版)』のカードの中から『第4版』および『クロニクル』によって新たに再録されたものを収録している。これは、イタリア語版で白枠の『クロニクル』の下地として用意された処置であったが、結局のところイタリア語版での『クロニクル』は出ないままとなった。

アヴァシンの帰還発売時点に於いてはMagic Onlineの専用セットも含め、ランダム形式のカードセットの中では構成カード種類が最少のセットとなっている。 パック単位で見た場合には最も効率よくウルザランドを集めることができるのも特徴。(ウルザランドには絵違いもあるため、パックの半分を占める場合もある)。 独・仏語版と区別するために、イタリアン・ルネッサンスなどと呼ばれる事もある。


ドイツ語版とフランス語版に於いては単純に『第4版』対応のみに留まり、『リバイズド』に対して『第4版』で新録となるカードのみを収録。ドイツ語・フランス語版では『第4版』で初めて再録された全ての『アラビアンナイト』『アンティキティー』『レジェンド』『ザ・ダーク』のカード、『リバイズド』落ちした『アンリミテッド』のカードが収録されている。

時は流れて翌1996年、日本語での発売に遅れて二言語ともに黒枠の『クロニクル』が発売されることとなり、この問題への対策計画は完了した。


再録のための再録という理由が先行していたために、いずれの言語にしても『クロニクル』で再録されたワールドレジェンド・クリーチャー(兼マルチカラー)などは入らない半端な内容であり、ビジュアル面やインパクトにおいて『第4版』や英語版『クロニクル』から入ったプレイヤーにとっては見劣りする感がある。


こうした違いによって、同名のカードセットながらも言語によって収録内容に意図的な大きな差異があるという珍しいセットとなっている。

  • 『アンリミテッド』からのカードというのは、ぐるぐる/Twiddle ただ一枚である。『第8版』まで基本セットにの常連のように思えるだけに意外な盲点として気付かれにくい。


参考

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