無効/Annul
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[[ウルザ・ブロック]]も[[ミラディン・ブロック]]もアーティファクトやエンチャントが強力な[[ブロック (総称)|ブロック]]であり、それらを多用するデッキが[[メタゲーム]]の中心に存在していた。そのため、[[スタンダード]]でも[[サイドボード]]や場合によっては[[メインデッキ]]から4枚採用されることも珍しくなかった。スタンダード[[落ちる|落ち]]してからも、[[エクステンデッド]]や[[エターナル]]でコンボデッキの対策としてサイドボードによく採用される。 | [[ウルザ・ブロック]]も[[ミラディン・ブロック]]もアーティファクトやエンチャントが強力な[[ブロック (総称)|ブロック]]であり、それらを多用するデッキが[[メタゲーム]]の中心に存在していた。そのため、[[スタンダード]]でも[[サイドボード]]や場合によっては[[メインデッキ]]から4枚採用されることも珍しくなかった。スタンダード[[落ちる|落ち]]してからも、[[エクステンデッド]]や[[エターナル]]でコンボデッキの対策としてサイドボードによく採用される。 | ||
− | *アーティファクトやエンチャント専用のカウンター呪文は、これ以前に[[Artifact Blast]]や[[光明/Illumination]] | + | *アーティファクトやエンチャント専用のカウンター呪文は、これ以前に[[Artifact Blast]]や[[光明/Illumination]]が存在していた。しかし打ち消すという[[効果]]がこれらの[[色]]には似合わないということで、適正な色に変えると同時に強化されることになった。 |
*後の[[ミラディン包囲戦]]でエンチャント呪文を打ち消せない代わりにアーティファクトを[[バウンス]]する[[モード]]を得た[[鋼の妨害/Steel Sabotage]]が登場した。 | *後の[[ミラディン包囲戦]]でエンチャント呪文を打ち消せない代わりにアーティファクトを[[バウンス]]する[[モード]]を得た[[鋼の妨害/Steel Sabotage]]が登場した。 | ||
*{{Gatherer|id=45976|ミラディン版のイラスト}}で「無効」化されているのは[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]。(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/477 What's Annul annulling?]参照) | *{{Gatherer|id=45976|ミラディン版のイラスト}}で「無効」化されているのは[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]。(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/477 What's Annul annulling?]参照) | ||
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− | シンプルかつ[[ミラディン]]に適合したカードではあるが、無効の[[下位互換]]という問題があった。[[R&D]] | + | シンプルかつ[[ミラディン]]に適合したカードではあるが、無効の[[下位互換]]という問題があった。[[R&D]]内で「なぜ無効を再録しないのか」という声もあったのだが、Markは再録する必要はないと考えていた。初期のリミテッドのテストプレイで非常に強力であることが判明しており、スタンダードで適切と思っていたようである。新環境で適切ならば劣化版を印刷してもよいのかという議論の末、デザインチームはそれでよいと決定し、デベロップチームにMalfunctionが渡された。 |
デベロップ段階において、1つ前の[[オンスロート・ブロック]]でエンチャントを軸にした[[アストログライド]]が猛威を振るったため、たまたまエンチャント対策になるのも悪くないとして、Malfunctionから無効に置き換えられることになった。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr90 Bacon Bits]参照) | デベロップ段階において、1つ前の[[オンスロート・ブロック]]でエンチャントを軸にした[[アストログライド]]が猛威を振るったため、たまたまエンチャント対策になるのも悪くないとして、Malfunctionから無効に置き換えられることになった。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr90 Bacon Bits]参照) |
2013年2月17日 (日) 03:05時点における版
アーティファクトかエンチャント呪文のみを対象に取れるカウンター呪文。
エンチャントやアーティファクトはコンボデッキのキーカードとなることが多い。特にアーティファクトは、マナ・アーティファクトによって序盤からマナ加速することにも貢献するため、そのようなデッキに対して対抗呪文/Counterspellよりも軽い1マナで対策できるということで非常に強力。
ウルザ・ブロックもミラディン・ブロックもアーティファクトやエンチャントが強力なブロックであり、それらを多用するデッキがメタゲームの中心に存在していた。そのため、スタンダードでもサイドボードや場合によってはメインデッキから4枚採用されることも珍しくなかった。スタンダード落ちしてからも、エクステンデッドやエターナルでコンボデッキの対策としてサイドボードによく採用される。
- アーティファクトやエンチャント専用のカウンター呪文は、これ以前にArtifact Blastや光明/Illuminationが存在していた。しかし打ち消すという効果がこれらの色には似合わないということで、適正な色に変えると同時に強化されることになった。
- 後のミラディン包囲戦でエンチャント呪文を打ち消せない代わりにアーティファクトをバウンスするモードを得た鋼の妨害/Steel Sabotageが登場した。
- ミラディン版のイラストで「無効」化されているのは彩色の宝球/Chromatic Sphere。(→What's Annul annulling?参照)
- 「Annul」の発音は「アンノール」に近い。
開発秘話
無効はミラディンで元々再録される予定はなく、デザイン段階の初期にMark Rosewaterは「アーティファクトのみを打ち消す」以下のカードを作っていた。
非公式/非実在カード
Malfunction (故障) (青)インスタント
アーティファクト呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
シンプルかつミラディンに適合したカードではあるが、無効の下位互換という問題があった。R&D内で「なぜ無効を再録しないのか」という声もあったのだが、Markは再録する必要はないと考えていた。初期のリミテッドのテストプレイで非常に強力であることが判明しており、スタンダードで適切と思っていたようである。新環境で適切ならば劣化版を印刷してもよいのかという議論の末、デザインチームはそれでよいと決定し、デベロップチームにMalfunctionが渡された。
デベロップ段階において、1つ前のオンスロート・ブロックでエンチャントを軸にしたアストログライドが猛威を振るったため、たまたまエンチャント対策になるのも悪くないとして、Malfunctionから無効に置き換えられることになった。(→Bacon Bits参照)