相殺/Counterbalance

提供：MTG Wiki

2008年2月27日 (水) 16:11時点における版

ちょっと特殊な自動カウンター。 恒久的に使え、対戦相手のみに影響し、かつ呪文の種類を問わないのは他にエラヨウの本質/Erayo's Essenceのみ。 エラヨウに比べ手間も少なく、早いターンから出せるので使いこなせば恐ろしい威力を発揮してくれるだろう。

問題点はその打ち消し条件。普通に使ったのではあまりにも博打が過ぎる。 相手が呪文をプレイした時点で「ライブラリーの一番上を公開する」能力がスタックに乗るので、ライブラリーのトップを操作できるカードと組み合わせるのが一番だろう。 パーミッションデッキに対しても高い効果が期待できる。呪文ではなく能力なので、ほとんどのカウンターでは打ち消されないのだ。カードアドバンテージを失わずにカウンター合戦を制することができる。

神河ブロックの師範の占い独楽/Sensei's Divining Topが最高の相棒だった。ライブラリーを操作しつつ、1マナの呪文をほぼシャットアウトすることが出来たのだ。 これらに闇の腹心/Dark Confidantを加えるギミックを搭載したクロック・パーミッションやコントロールデッキが最前線で活躍を見せ、遂には日本選手権06を制するに至った。→ストラクチャー・アンド・フォース コールドスナップの発売時期の問題で、スタンダードの共闘期間が短いのが残念なところだったが、引き続きエクステンデッドでも活躍している。→Trinket Angel

なお、公開したカードはそのままライブラリーの一番上に残り続ける。次のドローがばれると共に、同じマナ・コストの呪文を打ち消し続ける。

• 能力が誘発するのは呪文がプレイされた時だが、カードを公開するのは能力の解決時であることに注意。

つまり、相手がプレイしたカード（のマナ・コスト）を見てから、ライブラリーの一番上のカードを合わせる事が可能。

• 土地や分割カードのマナ・コストの扱いに注意。

カジュアルならWho+What+When+Where+Whyとセットで。

• ヴィンテージではお互いに0〜1マナの呪文が大量に含まれるケースが多いので、置くだけでもいい仕事をするかもしれない。
• これによってカウンターされるとまさにやる気デストラクション。何と言っても、ただライブラリーの上を見せられただけで自分の呪文が打ち消されるのだから。
• 「相殺」という名前の割りに、打ち消されるのは対戦相手だけの上、公開したカードも墓地へ置かれたりはしない。
• 現在のスタンダードにおける、刹那持ちのクリーチャーを打ち消す数少ない対抗策の１つである。

参考

• カード個別評価：アイスエイジブロック