レイハン/Reyhan

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(解説)
4行: 4行:
  
 
==解説==
 
==解説==
[[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[アブザン家/The Abzan Houses]]の約1280年前<ref>ここでは、サルカン・ヴォルや[[ナーセット/Narset]]の時代から見て約1280年前ということ。</ref>の[[カン/Khan]]。女性。
+
[[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[アブザン家/The Abzan Houses]]の約1280年前<ref>ここでは、サルカン・ヴォルや[[ナーセット/Narset]]の時代から見て約1280年前ということ。</ref>の[[カン/Khan]]。女性({{Gatherer|id=420657}})。
  
 
3つの家族の軍の共同司令官であったレイハンは、[[ドロモカ/Dromoka]]に屈したアブザンのカン、[[ダガタール/Daghatar]]に反発し、志を同じくする抵抗勢力の長となった。それまでアブザンと呼ばれていた民のほとんどはダガタールに従っており、彼女が率いているのは民の1割程度にすぎないが、ダガタールたちが「カン」を頂点とする制度と「アブザン」の名を捨てたため、レイハンが「アブザンのカン」の地位を引き継ぐ形となっている。このような経緯から、他氏族には彼女を正式なカンと見なしていない者も多い。
 
3つの家族の軍の共同司令官であったレイハンは、[[ドロモカ/Dromoka]]に屈したアブザンのカン、[[ダガタール/Daghatar]]に反発し、志を同じくする抵抗勢力の長となった。それまでアブザンと呼ばれていた民のほとんどはダガタールに従っており、彼女が率いているのは民の1割程度にすぎないが、ダガタールたちが「カン」を頂点とする制度と「アブザン」の名を捨てたため、レイハンが「アブザンのカン」の地位を引き継ぐ形となっている。このような経緯から、他氏族には彼女を正式なカンと見なしていない者も多い。

2017年9月1日 (金) 08:32時点における版

レイハン/Reyhanタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしては統率者2016最後のアブザン、レイハン/Reyhan, Last of the Abzanが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkir氏族/Clanアブザン家/The Abzan Housesの約1280年前[1]カン/Khan。女性(イラスト)。

3つの家族の軍の共同司令官であったレイハンは、ドロモカ/Dromokaに屈したアブザンのカン、ダガタール/Daghatarに反発し、志を同じくする抵抗勢力の長となった。それまでアブザンと呼ばれていた民のほとんどはダガタールに従っており、彼女が率いているのは民の1割程度にすぎないが、ダガタールたちが「カン」を頂点とする制度と「アブザン」の名を捨てたため、レイハンが「アブザンのカン」の地位を引き継ぐ形となっている。このような経緯から、他氏族には彼女を正式なカンと見なしていない者も多い。

経歴

終わりなくして始まりなし/No End and No Beginning

サルカン・ヴォル/Sarkhan Volウギン/Uginの命を助けてから数年後、龍の大嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たなが生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。

中でも多くの民を失っていたアブザンはこの事態を受け、レイハンを含む氏族で最も優秀かつ賢明な20人をマー=エク要塞/Mer-Ek Fortressに集め、会議を開いた。この2年間、一貫した戦果を上げ続けてきたアブザン唯一の指揮官であるレイハンは主張した。戦える者を集められるだけ集めて龍種の長、ドロモカを討つしかない。ドロモカがいなくなれば配下の龍たちもタルキールの他の地へと散っていくだろうと。メレル/Merelは反論した、千の兵を失ってもかすり傷一つ与えられないドロモカを討ちに行くなど、アブザンの終わり以外の何物でもないと。レイハンもそれが無謀な戦だということは重々承知だったが、このまま敗北を待つくらいであれば、僅かな望みに賭け、失敗したとしても誇れる最後を迎える方がずっとましだというのが彼女の考えであった。カンのダガタールは性急に結論を出すことを避け、閉会を告げた。

最終的にダガタールの取った行動、それはドロモカに直接会うことであった。アブザンが祖先の霊の使役をやめない限り戦い続けるというドロモカの話を聞いた彼は熟慮の末、その場で自らの追憶/The Remembranceを破壊し、その後すべての家族に通告を出した――族樹/Kin treeを引き抜け、そして祖先の霊の使役は今後一切禁止とすると。それは民の反発も、内戦すらも覚悟の上の決断であった。

カンの落日/Khanfall

アブザンの民のほとんどはダガタールに従った。ドロモカは龍王/Dragonlordとして彼らの頂点に君臨し、「アブザン」と「カン」は口に出してはならない言葉となった。しかしレイハンを含む民の1割はダガタールのやり方を認めず、ドロモカに対する抵抗勢力を作り上げた。レイハンがその抵抗勢力の長、すなわち「アブザンのカン」となった。

ジェスカイ道/The Jeskai Wayのカン、シュー・ユン/Shu Yunは全氏族の危機、そしてダガタールの衝撃的な転向を受け、以前までのタルキールでは到底実現し得なかったこと――5氏族のカンによる頂上会談を主催した。彼の呼びかけに応じ、タシグル/Tasigurアリーシャ/Aleshaヤソヴァ/Yasova、そしてレイハンがダルガー要塞/Dirgur Strongholdに集まった。ヤソヴァは彼らに語った。自分がウギンを殺そうとし、サル-カン/Sar-khanと名乗る男がウギンの命を救うために彼をの繭に封じ込めたことで、龍の大嵐は制御を失ったのだと。

激昂したレイハンはヤソヴァを責めた。ヤソヴァは言った、私を断罪し殺しても構わない、ただ私は誰かに真実を知ってほしかっただけだと。アリーシャとシュー・ユンはヤソヴァを責めることはできないと言い、レイハンも最終的にはそれに同意して追及をやめた。彼らが繭の中のウギンを如何にすべきかという建設的な議論を始めたそのとき、龍の襲来を告げる鐘が鳴らされた。

シルムガル/Silumgar率いる龍たちがオジュタイ/Ojutaiの群れと合流し、こちらへ向かってきていた。龍は通常他の種の龍と共闘することはないが、カンを一網打尽にできるというなら話は別だ――タシグルがいつの間にか姿を消していたことから、彼がシルムガルと何らかの取引をし、この会談の情報を漏らしていたことは明白であった。シュー・ユンは今日の出来事全てを記録した巻物を保管しに行き、レイハンら残る3人のカン達は力を合わせて龍と戦う決意をした。レイハンは部下とともに最後尾で戦い続け、ヤソヴァとアリーシャを塩路/The Salt Roadに逃がしたが、彼女自身の部隊はやがて龍たちに圧倒され、最後はシルムガル自らがレイハンにとどめを刺した。

生き延びたヤソヴァはダガタールに書簡を送り、レイハンの死を知らせた。ダガタールは部下のベリル/Berilを呼び、ドロモカに伝えるよう命じた。抵抗勢力の長が死んだという情報が入った、私たちは抵抗勢力を降伏させることも、あるいは倒すこともできると。ベリルが退出すると、ダガタールは書簡を火にくべ、心の中で死者への祈りの言葉――禁じられた言葉を唱えた。彼は考えた、レイハンの魂が辿り着き、安らかに眠ることのできる場所はあるのだろうかと。

登場

登場カード

登場作品・登場記事

その他

脚注

  1. ここでは、サルカン・ヴォルやナーセット/Narsetの時代から見て約1280年前ということ。

参考

MOBILE