アグレッシブ・サイドボーディング
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2022年6月10日 (金) 22:46時点における版
アグレッシブ・サイドボーディング(Aggressive Sideboarding)は、サイドボードとのカードの入れ替えにより、サイドボード前とは全く性質の異なるデッキにしてしまう手法。
オフェンシブ・サイドボーディング、変形サイドボードとも言う。
概要
デッキの相性を逆転させてしまったり、相手のサイドボーディングを全て無に帰してしまったりできるので、はまった場合は物凄い効果を発揮する。 しかし変形前・変形後ともにデッキとして十分に機能するように調整する必要がある上、変形に要するサイドボーディングの枚数もあまり多いのは望ましくない。 さらにメタゲームまで考慮するとなると、デッキを構築するのに非常に高度な技術が必要になる。
一方、「あのデッキはアグレッシブ・サイドボーディングをしてくる」という情報が世の中に出回ってしまうと、その効果が半減してしまうのが弱点。 特に有名プレイヤーだと元々使うデッキに注目が集まりやすいので、バレて広まるのも速い。
バレた場合は奇襲性が無くなるが、今度は相手が知っていることを逆手に取り、心理戦に切り替えることができる。 例えばノンクリーチャーデッキがサイドボードにクリーチャーを用意している場合、対戦相手としてはクリーチャー除去を残す必要があり、クリーチャーを投入しなかった場合にはその分優位になれる。
実戦例
以下にメジャーなアグレッシブ・サイドボーディングのパターンを記すが、メジャーであるということは多くの人が知っているパターンであるということであり、それだけ奇襲効果は期待できなくなるので注意。
- プリズンの命取りの昆虫/Deadly Insect
- 実物提示モマの新緑の魔力/Verdant Force(V作戦)
- ミルストーリーのマハモティ・ジン/Mahamoti Djinn&獅子将マギータ/Mageta the Lion
- トレンチの稲妻の天使/Lightning Angel&ラッカボルバー/Rakavolver&翻弄する魔道士/Meddling Mage
- ウェイクの藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper
- 後期けちコントロールの山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord&龍の牙、辰正/Tatsumasa, the Dragon's Fang&梅澤の十手/Umezawa's Jitte(伍堂型けちコン)
- イゼット・コントロールの巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge
- 禍我シュートの殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu
- 青白奇跡コントロールの聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
- ネクロ・ドネイトのファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator&炎の嵐/Firestorm
- アウェイクニング(変形オプトブルー)→カウンターオース
- トリックス→変異種/Morphling、カウンターバーン
- ドラコ爆発のドラルヌのペット/Dralnu's Pet
- セプターチャント→ビートスティック
- ターボバランスの歯と爪/Tooth and Nail
アグレッシブや変形と言えるか微妙なもの
- ブルースカイ→アグロウォーター(入れるものがクリーチャーではなくエンチャント)
- マルドゥ・バリスタ→プレインズウォーカー・コントロール(クリーチャーを大量に抜いている)
- けちコントロールの北の樹の木霊/Kodama of the North Tree(元からクリーチャーが入っているデッキにファッティの追加)
参考
- ディフェンシブ・サイドボーディング
- サイドボード
- The Old Switcheroo(WotC、文:Mike Flores)
- オールド・スイッチェルー(Braingeyser, 上の和訳)
- 変形サイドボードの美学(WotC、文:川崎大輔)
- 用語集