人間
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人間/Humanは、クリーチャー・タイプの1つ。今この文章を読んでいるあなたも、おそらくこのタイプだろう。
基本的に中型から小型のクリーチャーである。すべての色に存在するが、兵士やクレリックを多数抱える白が、他の色それぞれのおよそ2倍と多数派になっている。サイクルなどで色ごとに異なる部族が割り当てられる場合も、白が人間になることが多い。白に次ぐのは主要クリーチャー・タイプとしてウィザードを擁する青。一方、人型の有力部族であるエルフと競合する緑はやや少なめとなっている。
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを1点軽減する。
1/1伝説のクリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
(1)(赤):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。山伏の長、熊野はそれに1点のダメージを与える。
このターン、山伏の長、熊野にダメージを与えられたクリーチャーが死亡するなら、代わりにそれを追放する。
意外に新しいクリーチャー・タイプで、初出はミラディン。それ以前のカードでもこのサブタイプを持つカードは多いが、それらは後の再録(またはMagic Onlineでの販売)に際してのエラッタによる修正である。
それ以前は基本的に、人間は「職業」、人間以外は「種族」をクリーチャー・タイプとしていた。だが、人間以外で職業を持つものの扱いが不自然であったことなどから、クリーチャー・タイプに「人間」を導入し、現在では「種族+職業」で表すようになっている。
このため、クリーチャー・タイプが人間であるものは、コールドスナップまでは全て最初から他のクリーチャー・タイプを併せ持っていた。しかし、時のらせん時に新たにクリーチャー・タイプを付与されたもの、あるいは人間に変更されたものの中に、職業を持たないものが出てきてしまっており、現在、この法則は崩れている。
新しい割には非常に多くのカードが持つタイプである。コールドスナップでスピリットを抜き、クリーチャー・タイプの数では圧倒的多数で第1位である。→ 各種カードランキング
- 伝説の人間カードは統率者2013現在、194体存在する(「伝説の(Legendary)・人間(Human)」でWHISPER検索)が、スタング/Stanggの能力で戦場に出るスタングの双子/Stangg Twinを含めると195体存在することとなる。
- 第9版や2005年9月、2007年9月のクリーチャー・タイプ整理により、多くの古いカードが人間のクリーチャー・タイプを与えられた。サマイトの癒し手/Samite Healerのように納得できるものや、ネクラタル/Nekrataalのようなキワドいものまで様々だ。大いなる人狼/Greater Werewolfや熊人間/Werebearなどの一部の獣人も人間のサブタイプを持っている。特に2007年9月サブタイプ変更の影響が大きく、このとき約650枚のカードが人間となり、それまでの約450枚から一気に倍増した。
- 部族カードが非常に乏しい。これは意図的なもので、人間に関するイメージ的な問題・制約が多いためである。Mark Rosewaterは自身のコラム内で、「人間・部族はいろいろ変なことになるからね。(例えば「人間1つを生け贄にする」ってヤバいだろ?)」と語っている(→出典)。
- しかし部族として弱いわけではなく、カードプールの多彩さもあってトライバル・ウォーズでは最有力部族のひとつ。2006年5月頃にはゴブリンと共に二大勢力を築き上げていた。その隆盛ぶりはすさまじく、他種族とのバランスを取るためにトライバル・ウォーズをスタンダードとクラシックの二つのフォーマットに分ける必要が生じたほど(もっともその主な原因は、ビートダウンではなく、オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagersとライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondを使ったサルベイジャーコンボデッキであったが)。
- 2007年1月現在のトライバル・ウォーズ(スタンダード)でも、多種多様な人間デッキが戦果を残している。→参考記事(英語)
- イニストラードにてついに長年の禁が解かれて人間(と他種族との対立)に焦点が当てられ、部族カードも登場した。さらに闇の隆盛では人間を生け贄にするカードも登場した。
参考
- Debating Humanity(Wizards社、英文)
- Human Nature(Wizards社、英文)
- サマイトの癒し手の分類―第9版の悩みどころ(Wizards社;英語)
- サブタイプ「人間(Human)」で検索
- クリーチャー・タイプ解説