アーギヴィーア/Argivia
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アーギヴィーア/Argiviaはドミナリア/Dominariaの地名。
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概要
「Argivia」はドミナリア期に定義されるまで、「Argive」「New Argive」「Argivian」とともに不明瞭な用いられ方をしてきたストーリー用語である。
小説Song of TimeとPlaneswalkerでは「Argivia」と「Argive」は混在しほぼ同じ意味合いのように登場し、あるいは、近代以降のアルガイヴ国(すなわち新アルガイヴ/New Argive)の別称のように読み取れる。掌編Sisay's Questでは「Argivia」は「Argive」の一地域とも読み取れる[1]。短編VersipellisとPhyrexian Creationsでは「Argivia」は明確に都市を意味している。小説Apocalypseは国とも都市とも判別はつかない。
Ethan Fleischerはこの看過せざる矛盾を解決するために、アーギヴィーアは新アルガイヴの首都であると設定を確定させ、新アルガイヴはしばしばアルガイヴと略して呼ばれるとした。[2]
一方、日本語版では第5版・ウェザーライト期に「Argivian」を「アーギヴィーアの」と訳したが、ウルザ・ブロック期は「アーギブの」、コールドスナップ以降は「アルガイヴの」と変遷している。かつて「アーギヴィーア」と訳されているものが都市のアーギヴィーアを指しているとは必ずしも言えない。
解説
アーギヴィーアは新アルガイヴ/New Argiveの首都である港湾都市(テリシア地図)。新アルガイヴ島の東岸地域にあり、北には入り江、南には川、西には森がある。この場所にはかつて兄弟戦争/Brothers' War時代のアルガイヴ/Argiveの首都ペンレゴン/Penregonがあった(兄弟戦争期の地図)。
アーギヴィーアには図書館・蔵書館に知識が蓄えられていた[3]が、ファイレクシア/Phyrexiaの攻撃で恐らく多くが失われてしまった。[4]図書館の建てられていた土地の地下にはトリーヴァの廃墟/Treva's Ruinsが存在した。
- アーギヴィーア大学/Argivian Universityは「アーギヴィーア」と訳されているが、上述の通り首都アーギヴィーアを意味した名称であるとは必ずしも言えない。
歴史
2954ARにキイェルドー/Kjeldorとバルデュヴィア/Balduviaが統合して新アルガイヴ国が建国(したがって、首都アーギヴィーアの成立はそれ以降となる)。
洪水の時代(遅くとも33世紀までに)、アーギヴィーアの王たちはコイロス/Koilosを調査して廃墟のままであることを確認した。[5]
4000AR頃、アーギヴィーアの栄えた姿を見ることができる。アーギヴィーアでは各種製造業のギルド(銅細工職人ギルド、製本職人ギルド、石工ギルド、縄職人ギルドなど)が活動している。港には倉庫が並び、商人や船乗りの姿が見られ、海外との交易が盛んな様子がうかがえる。港地区の通りは海岸線に平行に走っていて、縄職人の仕事場が連なる引き綱通り(Lanyard Street)と皮革売り通りを金物屋小路(Ironmonger Lane)が結び、付近にはもやい結び広場(Bowline Square)があり、業種に関連する名称を冠した地名が目を引く。また、アーギヴィーアは葡萄酒の街である。Acorn & Hammer(ドングリと金槌)、Midus Well(蜂蜜酒の泉)[6]、Penkin's(ペンキンの店)といった酒場がある。港近くのペンキンの酒場は船乗りや外国商人が利用する。市内にはTanton's distillery(タントン蒸留酒製造所)が操業している他、コーリス産赤ワイン(Korlisian burgundy)、ペンレゴン・ビール(Penregon beer)といった酒の銘柄も存在する。[7]
アーギヴィーア郊外の西の森には、森の守護者を自称し緑の魔法を操る謎の人物Dare(デア)が住んでいた。[7]
4205AR、Godwyn(ゴドウィン)率いるファイレクシア軍との激戦の末、アーギヴィーアは陥落し蔵書館は荒らされ街は業火に包まれた。[4]その後、図書館廃墟の地下からデアリガズ/Darigaazとリース/Rithはトリーヴァ/Trevaを掘り出し復活させた。[8]
4560AR、この時代にはアーギヴィーアは再建されている。カー峠/Kher Ridgesのドラゴンのプローシュ/Prosshと崇拝者のコボルドを迎撃するため、ベイルド/Bairdは兵団を率いてアーギヴィーアから出陣した。兵団には当初、紅蓮術師ヤヤ・バラード/Jaya Ballardが協力者として随伴していた。後にヤヤを追ってきたチャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarとも一時的に共同戦線を張った。[9]
登場
登場カード
カードに「Argive」「Argivian」が登場するものは複数あるが、そのうちのいずれが都市アーギヴィーアに関連するか否かは不明瞭である。少なくとも新アルガイヴ成立より過去のカードは該当しない。
登場作品
- Song of Time(小説)
- Old Wars(Sisay's Questの3話最終話。Duelist25号掲載の掌編)
- Planeswalker(小説)
- Versipellis(The Colors of Magic収録の短編)
- Phyrexian Creations(The Myths of Magic収録の短編)
- Planeshift(小説)[10]
- Apocalypse(小説)
- The Magic Story Podcast: Dominaria Geography
- Return to Dominaria: Episode 8/ドミナリアへの帰還 第8話(小説)
訳語
「Argivia」は設定が明確化してから初めて登場した作品ドミナリアへの帰還 第8話において「アーギヴィーア」と翻訳された。
脚注
- ↑ 泡のお守り/Juju Bubbleの所在地について、Sisay's Quest2話では「Argiveに存在」、3話では「Argiviaから数リーグ離れた場所に存在」の旨の記述が確認できるため
- ↑ Ethan Fleischerの証言
- ↑ 3.0 3.1 小説Song of Time
- ↑ 4.0 4.1 短編Phyrexian Creations
- ↑ 5.0 5.1 小説Planeswalker
- ↑ Midusはリトアニアの蜂蜜酒ミードのこと
- ↑ 7.0 7.1 短編Versipellis
- ↑ 小説Planeshift
- ↑ 小説Return to Dominaria: Episode 8
- ↑ The Magic Story Podcast: Dominaria Geographyでトリーヴァの廃墟がアーギヴィーアの図書館の位置と確定した