空想の書物/Folio of Fancies
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アーティファクト
各プレイヤーの手札の上限はなくなる。
(X)(X),(T):各プレイヤーはそれぞれカードをX枚引く。
(2)(青),(T):各対戦相手はそれぞれ、自分の手札にあるカードの枚数に等しい枚数のカードを切削する。
全てのプレイヤーの手札の上限をなくす常在型能力と、全てのプレイヤーに同じ枚数のカードをドローさせる起動型能力と、対戦相手の手札の枚数分ライブラリー破壊を行う起動型能力を併せ持つ有色アーティファクト。
吠えたける鉱山/Howling Mineの系譜に連なる一枚であり、基本的な運用方法もおおよそ共通している。何度も使えるドロー手段として、あるいはライブラリーアウトデッキのパーツとしての運用が考えられるが、何も考えずにひとつめの能力を起動させると、自分だけアドバンテージ損になってしまう欠点も同じ。こちらは起動コストが必要なので輪をかけて損失が大きくなりがちだが、潤沢なマナが用意できる場合の爆発力は侮り難く、加えてライブラリー破壊の起動型能力を持つため、トレードオフといったところか。
やはり本家同様、何らかのサポート手段との併用を心がけたいところ。覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsでカードを引かせない、息詰まる徴税/Smothering Titheでテンポ差を縮める、法の定め/Rule of Law、耳の痛い静寂/Deafening Silenceで唱えられる呪文の数自体を制限するなどといった方法が考えられる。
リミテッドにおいても上記の問題があり、何も考えずに採用・起動することは暗愚。エルドレインの王権で青赤に割り振られている、「同一ターン内に2枚ドローすることでボーナスが得られるカード」とのシナジーや、青黒に割り振られているライブラリーアウト戦略におけるフィニッシャーとして用いたい。