燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
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未来予知の2色土地サイクルの赤緑。いわば逆カープルーザンの森/Karplusan Forestである。
色マナを出す時の対戦相手にライフを与えるというデメリットは、一刻も早く対戦相手のライフを0にしたい速攻デッキではやや使いづらいが、手堅くリードを守って追い詰めていくコントロール・デッキでは自分のライフを温存できて使いやすい。「ステロイド・カラー」とも呼ばれる赤緑にとってあまり向いていない効果であることは確かだが、だからこそバランスがとれたカードに仕上がっているとも言えるだろう。
そもそもライフを削ることを勝ち手段としていないデッキや、超強力ファッティや無限コンボなどの多少のライフ回復を無視できるほどの強烈な決め技を用いる赤緑トロンのようなデッキなら、デメリットは無いに等しい。ビートダウンにおいても、安定性を重視することで結果的にダメージ効率が良くなるという考え方から、あまり火力に頼らないタイプのものでは4枚積みされる事もある。
対戦相手がライフを得ることを阻止するカードと併用するとデメリットを消せるほか、対戦相手がライフを得ることで有利な効果が得られるカードとコンボするのも有効。手札もテンポも失わず、しかも土地のマナ能力なので打ち消されずデッキ枠も圧迫せず、赤緑デッキなら色事故防止にまでなるという、至れり尽くせりの便利なコンボパーツとなる。例えば同ブロックのカヴーの捕食者/Kavu Predatorとの組み合わせが赤緑プレデターとして活躍した。またエクステンデッド以下では罰する火/Punishing Fireの回収に使われ、ついには罰する火がモダンで禁止されるほどの猛威を振るった。
- 罰する火との組み合わせに関しては、マナ能力なので打ち消されない上にほぼどんな時でも起動できる点が強力。これがアンタップ状態ならば、刹那持ちの根絶/Extirpateを唱えられた場合ですら割り込んで回収可能と非常に相性がよい。
- マナ能力は即座に解決されるため、ここから出る赤マナで火力を唱えて回復前に対戦相手を焼き切る、ということはできない。血の手の炎/Flames of the Blood Handや頭蓋割り/Skullcrackを唱えて回復妨害することも同様に不可能。
- 燃えるような葉をつけているイラストが実に美しい。これに限らず、このサイクルはどれも幻想的な風景のイラストとして仕上げられている。
- From the Vault:Realmsに新規イラストで収録された。こちらも負けず劣らず美しい。アイコニックマスターズでもこのイラストで再録された。
関連カード
サイクル
未来予知のタイムシフトの友好色土地サイクル。サイクルであるが、能力がいずれも異なる。
- 雨雲の迷路/Nimbus Maze
- 涙の川/River of Tears
- 偶像の石塚/Graven Cairns
- 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
- 地平線の梢/Horizon Canopy
ストーリー
燃え柳/Burnwillowは、魔法の炎で燃える葉を持つ柳の一種。その美しさが際立つのは、燃えさしの芽(the ember-buds)が開く春の頃。この炎が燃え柳自身を焼き尽くすことはない。
- 日本語版フレイバー・テキストでは「ember-buds」を「燃えさしの蕾」と訳しているがこれは誤り。蕾が開いて咲くのは「花」であり、「若葉(the new leaves)」ではない。
登場
- Lexicon of the Future(公式記事)