熟慮/Think Twice
提供:MTG Wiki
インスタント
カードを1枚引く。
フラッシュバック(2)(青)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
フラッシュバックを備えたシンプルなインスタントドロー呪文。単に唱えるだけではやや重いデッキ圧縮にとどまるが、フラッシュバック込みで1枚のハンド・アドバンテージを獲得できる。
登場時点では2枚引くインスタントの相場は4マナの霊感/Inspiration基準で設定されており、これが5マナの分割払いになったと思えば悪くない性能。対戦相手の終了ステップなどに細かくマナを払うことでフルタップの隙を抑えられる点はパーミッション戦略向きであり、マナスクリュー時にも土地を探しに行ける点も融通が利く。
墓地から唱えた際にアドバンテージを得る仕様上手札破壊やライブラリー破壊で墓地に落ちてもアドバンテージ源として機能し、むしろ素引きしたものを2マナで唱える手間が省けるぶんテンポを稼げているともとれる。マナ・コストとフラッシュバック・コストが共に軽めで、かつ使うタイミングをあまり問わない効果であるため、「呪文を唱える」こと自体に関連する能力とも相性がよい。このように単なる手札補充手段にとどまらず細かいシナジーに恵まれている点も大きな特徴と言える。
過去のスタンダードでは様々な青系デッキで採用された。ファウンデーションズでの再録時は速足の学び/Quick Studyや推理/Deduceといったコスト・パフォーマンスの高いカードの後塵を拝するが、墓地利用デッキでコツコツアドバンテージを取れるのは独自の強みであり、カードパワーが向上する中でも一応の差別化がなされている。
イニストラードのリミテッドでは軽量インスタントとして狼男の変身を制御するのに便利。
パウパーでもコモンでは貴重なアドバンテージ源として青系のコントロールデッキで採用されていた。
- フラッシュバック付きのドローとしては、過去に綿密な分析/Deep Analysisがある。カード・タイプなど様々な差異があるが、比較自体は興味深い。また、綿密な分析と同様に(雲散霧消/Dissipateのように追放するもの以外の呪文で)打ち消されても打ち消されなくてもどちらでもカード・アドバンテージが発生するので、パーミッションデッキに対して強い。
- 序盤は1ドロー、中盤以降は余剰マナで追加ドローという仕事はミューズの囁き/Whispers of the Museにも近い。なお時のらせんには、タイムシフトカードとして一緒に収録されている。
- 墓地から唱えられるインスタントのドロー呪文としてはのちに上位種に近い薬術師の眼識/Chemister's Insightが登場している。
- think twiceは「深く考える」の意味であるが、「フラッシュバックで2度(twice)引く」事とのダジャレでもある。日本語訳にそのニュアンスが出なかったのは残念。後にほぼ同義語の熟考/Deliberateも登場している。